「名勝負」を語る 栗毛の暴れん坊! オルフェーヴルが大人になった日/2013年・産經大阪杯 2025年4月4日 「春」は大阪杯から… 大阪杯は春の到来を告げるレースだ。 産經大阪杯の名称でGⅡの格付けだった時代から3月末週か4月の第1週に組まれ、遡れば1981年から、その時期に施行されている。阪神競馬場のバックストレッチが桜色に染まり、花曇りで薄水色の空の下を、錚々たるメンバーが駆け抜けるのが大阪杯。歴代の出馬表には、超一流のオ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る ジャスタウェイ - ドバイで末脚を爆発させた名馬。ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何ものでもない 2025年4月4日 Just a Way ~その道~ ジャスタウェイの馬名の意味を調べると、「その道」とある。英語の綴りでは「Just a Way」とのことで、これを生成AIに翻訳させると「一つの道」「一つの手段」と返ってくる。 私が、この「ジャスタウェイ」は人気漫画・アニメの「銀魂」に登場してくるキャラクター(?)と同名であることを知っ... ムラマシ
「名勝負」を語る [日経賞]明暗分かつ2頭の菊花賞馬。2023年、雨の日経賞を振り返る 2025年3月30日 長い中山の地下道を抜けると雨降りだった。雨粒が空を覆う。レインコートを鞄から出した。 川端康成氏の「雪国」の冒頭をもじったこのナイスな文は、間違っても友人に「なんか書き出しでかっけー感じにできねぇかなー」と相談して編み出したものではなく、私が考えたものだ。私が考えた私独自の私なりのリスペクトを込めたナイスな文だ。すごい... あべゴブリン
「名馬」を語る 受け継がれし「王」の系譜 - ビッグアーサー 2025年3月28日 1.「通字」の名馬たち 日本には名付けにおいて「通字」という文化がある。名前を付ける際に先祖から代々継承する文字のことだ。近年の大河ドラマの主人公でも、「徳川家康」の「家」は徳川将軍家に代々受け継がれた通字であるし、「北条義時」の「時」は父「時政」から継承し、息子「泰時」ら子孫にも受け継がれた。 競走馬でも名付けにおい... 縁記台
それぞれの競馬愛 ウイニングチケット - 北の大地で過ごすダービー馬へ会いに行った日を思い起こして 2025年3月21日 北海道の冬を知っているだろうか。浦河の冬を見た事があるだろうか。 札幌近郊に住む私にとって、それは死活問題である。北国の冬の運転と言うとのは、文字通り命がけ。何年運転していても、ひと冬に1度くらいは「あ、事故になってしまうかな…」と思う瞬間がある。 馬産地見学もメジャーになりつつある昨今だが、札幌から静内まで約2時間。... 千春巻
競馬場を楽しむ [グルメ]地方競馬のギャンブル飯を訪ねて〜船橋競馬場編〜 2025年3月12日 競馬場は「ギャンブルをするところ」である。予想をしたり、馬券を買ったり、レースを見たりで忙しい。そのため、競馬場のご飯と言えば、値段が安く、注文したらすぐに出てきて、サッと食べられるものが人気。そばやうどん、煮込みや焼き鳥などが代表的だ。『ギャンブルオヤジ』にとって、味は二の次三の次。安くて早いものの方が、ウケが良かっ... プーオウ
コラム・エッセイ ブログ・手記 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]僕たちが手がけているのは命のある生き物(シーズン1-37) 2025年3月11日 川崎競馬のパドック解説を終え、入場門の外に出ると、僕は真っ先に慈さんに電話をかけました。もう遅い時間だから寝ているかもと心配しましたが、慈さんは日高の生産者たちとの飲み会がちょうど終わったところだったようで、あっさりと電話に出てくれました。 「スパツィアーレの23のレポジトリの結果が今日出ましたので」と慈さんが切り出し... 治郎丸敬之
一口馬主 一口馬主をやってたら「ままならない」が「楽」になった話 2025年3月8日 世の中「ままならない」ことばかり 突然ですが、皆さんには「喜怒哀楽」がありますか? 私にはあります。おそらく、ほとんどの人にあるのではないでしょうか。何せ、生きていればいろいろなことがありますから…。 「喜怒哀楽」というのは、要するに感情のことなので、何かの出来事に対して感情が動くことという風に言い換えることができると... 馳走(はせ・はしる)
「名馬」を語る 「もう一度、競馬場で会いたかった…」アスクビクターモアの追憶と、ドウデュースの鬼脚封じ/2022年弥生賞 2025年3月7日 競走馬として生まれた以上、競馬場で走っている時が、馬たちにとって、最も幸せな時間では無いだろうか──個人的に、そう思うことがある。 たとえレース中に斃れたとしても「こんなはずじゃ無かった…」とは思っていないかもしれない、と思うのだ。もちろん悲しい場面を目の当たりにする私たちにとっては、辛く可哀想な出来事だ。しかし同時に... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 多くの人にすてきなプレゼントをもたらした名馬。ロージズインメイ産駒の弥生賞勝ち馬、コスモオオゾラ 2025年3月6日 私は、ウイニングポストという馬主を体験できるゲームが好きだった。 スプリンター、ダート馬、長距離馬……どの馬も個性があって可愛いのは当然のこと。その前提の上でもやはり、クラシックに挑戦することはとても楽しいものだった。 そして私はそのゲームで、皐月賞トライアルである弥生賞には、その世代で最も期待する馬を出走させていた。... ゆもと さとこ