自身が所有していた競走馬を、引退後は自らの手でリトレーニングし、乗馬の世界へと送り出している人物がいる。時には理想論と言われつつも、長年にわたり活動を続けてきた。今回は、そんな水戸乗馬クラブ・谷正之さんに話を伺ってきた。 「乗馬としてのスキルを身につければ、貰い手は見つかりますからね」 「40〜50年前ほど昔から、父親...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
岩手県一関市千厩町、平安時代に東北で一大勢力を築き上げた奥州藤原氏とも所縁のあるこの地には、一つの伝説が根付いている。それが、源義経の愛馬「大夫黒」の伝承である。そしてその伝承を守り、後世に繋いでいこうとする人々がいる。今回は、「千厩・大夫黒・馬っ子の会」の会長を務める昆野洋子さんにお話を伺ってきた。大夫黒への想い、そ...
急斜面を上り、山の上へと向かうと、大自然に囲まれたような空気に包まれて、オーロパーク・盛岡競馬場がそこにある。そこから40分弱車を走らせ、滝沢市に向かうとひとつの牧場が見えてくる。「馬っこパーク・いわて」。かつて岩手競馬の不朽の名馬トウケイニセイがいた地でもあると同時に、現在でも多くの馬たちが余生を過ごす場所でもある。...
岩手・八幡平で、馬と人との共生を目指して活動しているジオファーム八幡平。最近では『引退馬の馬ふん堆肥でマッシュルームを栽培している団体』といえばピンとくる人も多いのではないだろうか。今回は、ジオファーム八幡平の代表・船橋慶延(ふなはし・よしのぶ)さんにお話を伺っていく。 たまたまマッシュルームが選ばれたわけではなく、そ...
2005年の秋華賞は、桜花賞・NHKマイルカップとG1を2勝しているラインクラフトと、桜花賞4着・オークス2着とG1では惜敗が続きつつも前走ローズステークスではラインクラフトを撃破したエアメサイアのライバル対決に注目が集まっていました。オッズもその注目が反映される形で、ラインクラフトが単勝オッズ1.8倍、エアメサイアが...
白毛馬が主役になる時代の到来 2022年の夏は白毛馬たちがローカル競馬を盛り上げた。 札幌記念のソダシ、ハヤヤッコの白毛対決を頂点に、レパードステークス優勝馬ハヤヤッコの芝の重賞・函館記念制覇。ゴールドシップ産駒のアラオキも函館、札幌で3回登場して上位に食い込み、午前中の競馬を賑わせてくれた。 新潟最終週にはハイアムズ...
ウオッカとダイワスカーレットという2頭のライバル対決の熱も冷めやらぬ中、2009年の3歳牝馬クラシック戦線は幕を開けた。 その中心となっていたのは2頭であった。 古馬になってから天皇賞・秋やジャパンカップを制することになる名牝ブエナビスタ、そしてこちらも古馬になってドバイでG2レースを勝利するレッドディザイアである。 ...
栗毛の怪物といえばグラスワンダー。1996年キーンランド・セプテンバーセールで尾形充弘調教師の目にとまり、25万ドルで落札。翌年の秋にデビュー、4連勝でGⅠ朝日杯3歳S(現フューチュリティ―ステークス)を制覇。栗毛の怪物というニックネームはその朝日杯でリンドシェーバーのレコードを塗りかえた1.33.6を象徴する。その後...
2018年、京都大賞典。 G2競走とは思えぬほど大きな祝福の歓声が、ゴール直後に響き渡った。 勝者の名は、サトノダイヤモンド。 額にダイヤの形をした流星が光り輝き、その個性的な特徴から名付けられたサトノダイヤモンドは、2015年秋に京都競馬場でデビューを迎えた。 そのデビュー戦はロイカバードとの2億円対決に注目が集まり...
ダートの快足自慢が揃うマイルチャンピオンシップ南部杯は、1988年に北関東以北の地方交流「北日本マイルチャンピオンシップ南部杯」として創設されたのを発端とする。現行のGⅠに格付けされたのは97年からのことである。 それからアグネスデジタル(2001年)、コパノリッキー(2016-17年)と、ウマ娘でもお馴染みの競走馬が...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]いざ、新時代へ! 復活を遂げたレガレイラが偉業を達成~2024年・有馬記念~
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[重賞回顧]ニュースター誕生! 見惚れるほどの圧勝劇~2024年・朝日杯フューチュリティステークス~
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~