日本時間2021年11月7日午前7時55分。 日本の朝がラヴズオンリーユーと川田将雅騎手が成し遂げた壮挙の余韻に浸る中、私は一人焦っていた。 それまで快適に視聴できていたブリーダーズカップ公式サイト上のライブ動画が、急にカクつき始めたのだ。 マルシュロレーヌの勇気ある挑戦を、追いかけ続けたステイゴールドの血が見せてくれ...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
派手な追い込みには、華がある。「大外一気」この言葉を聞いて、皆さんはどんな馬、どんなレースを思い浮かべるだろうか。 ディープインパクトの若駒S、キズナの日本ダービー、ヒシアマゾンのクリスタルC、ハープスターの新潟2歳S……。そうした芝の名レースを思い浮かべる方も多いだろう。ただ、とてつもない追い込みはダートであることが...
立冬を迎えた日曜日の朝は、まだ日の出前の薄闇に包まれていた。 窓を開け、闇の中の東の空を見上げた。あの闇の向こう、はるか数千キロの彼方で、「その時」を待つ彼らを想った。ぼんやりとした思考のままに、グリーンチャンネルに合わせる。やわらかな11月の陽光に照らされた、デルマー競馬場が映し出された。 北米最大の競馬の祭典、ブリ...
東京の芝2500mは、伝統のハンデ重賞である目黒記念・アルゼンチン共和国杯と、年にたった2レースしか行われない特殊な条件である。日本競馬を代表する大レース、日本ダービーやジャパンカップが行われる東京芝2400mと距離が100mしか違わないものの、この条件を得意とする種牡馬の産駒などは、2400mとは多少異なる。それは、...
1990年代後半は「マル外」と呼ばれる外国産馬たちが大活躍していた時代であった。ヒシアマゾン・ヒシアケボノ・タイキシャトル・シーキングザパール・エルコンドルパサーなど……ウマ娘のモデル馬として知られる馬たちもマル外の期待馬として日本競馬会を席捲していた。また、その活躍は日本国内にとどまらず、海外のレースにも及んだ。 シ...
JBCを勝つのはいつも中央競馬所属馬、地方競馬所属馬は勝負にならない。でもひょっとしたらひょっとして……。2005年名古屋競馬場で行われたJBCクラシックにおいて、地方競馬ファンの想いが結実しそうになった瞬間がありました。その直線は、映像越しに見ても場内が異様な空気につつまれていたことが伝わってきました。実際に現地で応...
長い競馬の歴史において『三強』と呼ばれる戦いは過去に何度もあり、名勝負を生んできた。 古くは1968年のクラシックを賑わせたアサカオー・マーチス・タケシバオー。 それぞれの馬の頭文字をとってTTGと呼ばれた、テンポイント・トウショウボーイ・グリーングラス。 そして2020年のジャパンカップも三冠馬3頭、アーモンドアイ・...
こんにちは。徳澤泰明です。毎回多くの好評・反響をいただいている当連載「家宝級競馬アイテムを探せ」も、おかげ様で10回目を迎えました。今回は、一口馬主編①に引き続き「一口馬主」に関連するグッズ・アイテムに注目し、貴重なもの、皆さんにとっての宝物をご紹介致します。それでは、見ていきましょう! ※他の記事と同じく、画像の無断...
2009年から2015年までの足掛け7年間は、種牡馬ステイゴールドのまさに「黄金時代」だったと言っても過言ではない。 平地障害のGⅠを7頭で19勝。宝塚、有馬の春秋グランプリ14戦9勝。凱旋門賞2着3回。2011年~2012年の牡馬三冠で6戦5勝2着1回。 そして2013年からの天皇賞(春)三連覇。 「愛さずにいられな...
栗色の馬体を煌めかせ、解き放たれたように先頭を走り続けたサイレンススズカ。1998年の天皇賞・秋、彼は私たちがもう二度と会えない場所へと旅立っていった。まだ5歳だった。サイレンススズカとともに戦ってきた馬たちは、のちに父となり、母となり、今日の競馬へと血脈を繋いでいった。彼にもそんなふうに生きていてほしかった。今もずっ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]復活と希望の勝利!北村友一騎手とクロワデュノールがホープフルSを制覇~2024年・ホープフルS~
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[重賞回顧]いざ、新時代へ! 復活を遂げたレガレイラが偉業を達成~2024年・有馬記念~
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[重賞回顧]ニュースター誕生! 見惚れるほどの圧勝劇~2024年・朝日杯フューチュリティステークス~
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~