ベートーヴェン作曲の交響曲第9番、通称「第九」は彼が最後に作曲した交響曲である。シラーの詞「歓喜に寄す」に曲をつけるという構想は彼が20代前半のころに抱いたものといわれており、その作曲家人生の原点であり集大成であったとされる。第九の第4楽章は「よろこびの歌」として世界中で年の終わりを告げる風物詩となっている。その起源は...
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グランアレグリア、レッツゴードンキという新旧桜花賞馬を含む重賞馬9頭が揃った、2019年阪神カップ。豪華メンバーに加えて、阪神芝1400mという距離がこのレースを難解なものにする。 例えば、キンシャサノキセキが1度目の阪神カップを制した2009年は、2着にCBC賞を制したプレミアムボックスが入ったように、1200m前後...
有馬記念になると、Sのことを思い出す。 もう10年以上前のこと。Sとはアルバイト先だったコンビニエンスストアで出会った。私より年はかなり下で、当時大学生だったSは単位が順調で授業がないときは私が働く日勤のシフトに入ることがあった。 あの頃、有馬記念が近くなると、コンビニでは有馬記念優勝馬のフィギュアが入った玩具菓子が売...
日本競馬界に七不思議があるとするならば、武豊騎手の朝日杯未勝利は確実にその一つに数えられるだろう。 JRAのGⅠ77勝、記録が追いかけてくるようなレジェンドをして勝てないGⅠ、それが朝日杯フューチュリティステークスだ。 武豊騎手は94年スキーキャプテン、95年エイシンガイモン、98年エイシンキャメロン、15年エアスピネ...
スカーレットインクの牝系は別名を「華麗なる一族」という。 スカーレットレディからサカラート、ヴァーミリアン、キングスエンブレム、ソリタリーキングと砂の猛者たちが生まれ、スカーレットブーケからはダイワルージュ、ダイワメジャー、ダイワスカーレットが生まれた。 特にダイワメジャー、ダイワスカーレットは薄手な馬が多いサンデーサ...
川田将雅騎手は今年JRAリーディング成績141勝で2位。重賞勝利数はチャンピオンズカップの前では首位クリストフ・ルメール騎手と同数の14勝。ところが、GⅠでは1番人気は6回、2番人気は4回とリーディング上位騎手らしく主役級に多く乗りながら、結果は2着5回、3着4回でGⅠ勝利はゼロ。いかにも歯がゆい。それは昨年秋のキセキ...
国際招待レースであるジャパンカップの存在意義が問われている。好走は13年前のウィジャボード(3着、勝ち馬はディープインパクト)が最後であり、今年はついに海外からの出走馬が途絶えてしまった。 やや暗くなる話題の一方で、今年はジョッキーの国際色がより豊かだった。 英国の名門ジョン・ゴスデン厩舎の主戦騎手を務めるランフランコ...
マイルは競馬の基礎の中の基礎、根幹といっていい。 スピードとその持続性、騎手とのコンタクト、折り合いと呼吸、緩急に合わせたギアチェンジと、要求されるものはすべての競馬に通じる。 唯一、マイルだけが「マイラー」と単一距離でカテゴライズされる(スプリンターは1200mとは限らない)。 2019年に入ってから11月までの芝マ...
2017年、府中牝馬Sを逃げ切って迎えた4歳。本番は番手から上手な競馬。ミッキークイーン姉さんの急襲はしのぐも、年下のモズカッチャンにクビ差敗退の2着。 2018年、ドバイ遠征など牡馬に混じって戦い力をつけた5歳。本番では逃げてマイペース。前年敗れたモズカッチャンにリベンジを果たすも、モレイラ騎手を味方につけた年下のリ...
新しい時代、令和の幕が開いた。 希望にあふれる時代の始まりは険しい自然の脅威にぶつかった。観測史上例を見ない巨大な台風、複雑な気象要件が揃ったことで大地を打ちつけた大雨。川が狂い、山が泣き崩れ、人々は日常と安らぎを奪われる。 令和とは未知なる世界。我々は前例踏襲を捨て、新世界を生きることとなった。 これは競馬の世界もま...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
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[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~
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[重賞回顧]秋晴れに輝く2つ目のティアラ 盤石の競馬で突き抜けたチェルヴィニアが二冠達成~2024年・秋華賞~
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[重賞回顧]古馬相手でも適距離では負けられない! 混戦を断った3歳馬シックスペンスが、秋初戦を快勝~2024年・毎日王冠~
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[重賞回顧]春の悔し涙は歓喜の涙に。アクシデントを乗り越えたルガルと西村淳也騎手が、復活のGⅠ初制覇~2024年・スプリンターズS~
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[重賞回顧]いざ、菊の大輪へ 鮮やかに逃げ切ったメイショウタバルが復活の重賞2勝目!~2024年・神戸新聞杯~