「名馬」を語る ヒガシウィルウィン〜勝利へ向かって〜 2020年7月8日 2017年7月12日。この日、とある一頭の地方馬が、並み居るJRAの強豪を振り切り世代の頂点に立った。 その馬の名は、ヒガシウィルウィン。 7年振りに誕生した、地方所属馬でダートの世代最強の座を射止めた馬だ。 父は2017年に亡くなった2003年JBCスプリント覇者のサウスヴィグラス。全姉に名古屋競馬所属のワンダフルタ... KOBA
「名勝負」を語る [Rewind the race]切味一閃~2016年・CBC賞~ 2020年7月5日 宝塚記念が終わり、いよいよ夏競馬に本格突入する7月初旬。関西の夏競馬開幕を飾る重賞は毎年中京競馬場で行われているCBC賞だ。このレースはサマースプリントシリーズに指定されている一戦で、夏のスプリント王を目指す馬や秋のスプリンターズステークスを目指す馬など、バラエティに富んだ面々が集まってくる。ハンデ戦らしく、波乱の結果... ハラシュー
競馬を学ぶ イギリス競馬入門〜その歴史を知ろう〜 2020年7月5日 過去に日本馬も参戦したことで、国内でも名前が広まった「ロイヤルアスコット開催」は、世界で最も有名な競馬開催の一つでもあります。2018年には、日本産馬・サクソンウォリアーの参戦した英ダービーが日本で初めて生中継されるという出来事もありました。近年は更に注目度も高まっている伝統のイギリス競馬、今回は主な情報や基本を紹介し... Hartley
「名馬」を語る 非サンデーの雄・ビッグバイアモンと、蛯名騎手 2020年7月4日 1996年、競馬界には「サンデーサイレンス旋風」が吹き荒れていた。クラシック前哨戦はことごとくサンデーサイレンス産駒が上位を占め、クラシック第一弾皐月賞もサンデーサイレンス産駒・イシノサンデーが制した。私はこの時「競馬界に凄いことが起き始めている」と痛感した。そんな皐月賞が終わった翌週、新潟競馬場でひっそりと「4歳未出... もん
「名馬」を語る 未完の大器シャイニングレイ~多くの困難を乗り越えた復活劇~ 2020年7月3日 ノーザンダンサーの血の一滴は1カラットのダイヤモンドより価値があると賞賛され、サンデーサイレンスの血は日本の競馬界を変えたと言われた。 サンデーサイレンスの血を引くディープインパクトはクラシック三冠を制覇し、ディープインパクトの子供は何度もダービーを制している。 競馬は血を繋ぐスポーツ。ドゥラメンテ、リアルスティール、... 例の元上司
それぞれの競馬愛 引退馬支援 引退馬に新たな道を!競走馬再デビューへの支援〜『馬と歴史と未来の会』の取り組みとは〜 2020年7月3日 2020年5月10日、水沢競馬場で1頭の競走馬が約1年ぶりの出走を果たした。その馬の名前はナグラーダ。中央でデビューし5戦未勝利だったという競走馬で、これが初めての地方競馬への出走だった。しかしこのナグラーダは単なる中央→地方という移籍をしただけの馬ではなかった。それは「新たなる引退馬支援」の試みの第一歩として、多くの... ウマフリライター
「名馬」を語る 今日も涼しい顔をして〜私にとっての永遠のヒーロー・ビワハヤヒデ〜 2020年6月28日 2017年11月6日、私は北海道で1頭の年老いたサラブレッドを眺めていた。ビワハヤヒデ。1993年のJRA賞年度代表馬である。彼のおかげで競馬を知り、のめり込んでいった私にとってそれは初めて目の当たりにする『永遠のヒーロー』の姿であった。 10年ほど前、当時中学生だった私はとあるゲームがきっかけで競馬に興味を持ち始めた... ひでまさねちか
「名勝負」を語る マヤノトップガン〜1996年・宝塚記念に見た「夢」〜 2020年6月27日 「あなたの、そして私の夢が走ります」 数々の名実況で知られた杉本清・元関西テレビアナウンサーが、宝塚記念を実況する際によく使われていたフレーズである。 有名なところでは1991年の宝塚記念の実況で、このフレーズとあわせて杉本氏ご自身の「夢」を披露されておられた。 「今年もまたあなたの夢が、そして私の夢が走ります。あなた... 大嵜 直人
「名勝負」を語る [Rewind the race]人馬一体~2013年・宝塚記念~ 2020年6月27日 梅雨時期の阪神競馬場で行われる上半期の総決算「宝塚記念」。「グランプリ」とも呼ばれるこの一戦は、年末に行われる有馬記念と同じくファン投票で選ばれた馬が出走するレースとなっている。歴史も古く阪神競馬場で行われるレースの代表格のレースとして施行されているため、どのレースもファンの記憶に残る名馬が多く駆け抜けている。 その中... ハラシュー
「名馬」を語る 月明かりが照らす道~障害重賞6勝馬・オースミムーン~ 2020年6月26日 およそ5年に渡り障害界の第一線で活躍した元競走馬が、第二の馬生を歩んでいる。障害競走の魅力を伝えるべくその道を照らし続け、障害25戦全てを完走・重賞6勝という輝かしい成績を残した名馬だ。 その競走馬は、オースミムーン。 オースミムーンは平地競走を11戦したものの、勝利を収める事は叶わなかった。しかし障害転向という道を経... 川井 旭