「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1997年フェブラリーステークス・シンコウウインディ 2019年2月12日 1997年2月16日、この年に中央競馬史上初のダートG1に昇格したフェブラリーS。その日は典型的な不良の泥田馬場だった。 直線半ば、コースの最内を通ったシンコウウインディがバトルラインを交わし切り、外から伸びる1番人気ストーンステッパーに勢い良く競り掛ける。 前年暮れのスプリンターズSを僅か1cm差で逃した熊沢重文騎手... ウマフリライター
「名勝負」を語る 競馬場B級グルメ紀行 ~園田競馬場編~ 2019年2月11日 みなさん、こんにちは! この度、初めて寄稿することになった山海堂と申します。 趣味は競馬場/牧場巡りと飲み歩きという、その辺に大量生産されているであろう、ごくごく普通のおじさんですが、どうぞ宜しくお願いいたします! さて、今回は競馬場のグルメを紹介していきたいと思います。 舞台は真夏の園田競馬場。 では、早速行ってみま... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1991年京都記念・プリンスシン 2019年2月5日 調教師「田島良保」という名前を耳にしたとして、同氏の管理した競走馬が頭に思い浮かぶ方は、もしかすると少数派かもしれない。 ……とは言え、あのテイエムオペラオーを大阪杯において4着に沈めたトーホウドリームや、揃って重賞ウイナーに上り詰めたスプリングバンブー&バンブーユベントス母子を育てたのだから、「名伯楽」とは呼べないま... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 あなたの名馬は?〜「打倒中央」フリオーソ〜 2019年1月30日 成績が抜群なわけじゃない。 なぜその馬が好きなのか──そう問われると確固たる理由を言葉には出来ず、でもどうしても心惹かれる馬が、あなたにはいないだろうか。強いことが、あるいは速いことだけが、競走馬たちの価値ではないと、私は思う。勝利数が多くなくても、賞金を稼げなくとも、レースに出ることがわかったら応援してしまう。そこに... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]2001年きさらぎ賞・アグネスゴールド 2019年1月29日 ──例えるならば、長嶋監督時代の読売ジャイアンツの松井秀喜と高橋由伸、あるいは今はなき大阪近鉄バファローズ「いてまえ打線」の主軸タフィ・ローズとフィル・クラークといったところか。1着同着でもない限り必ず決着がつく競馬というスポーツにおいて、両雄が並び立つケースはあまり多くない。しかしその年の春、競馬界にはファンを沸き立... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 日本初のホースシェルターを作ろう!「Save the Horses Campaign」からはじまる引退馬支援 2019年1月25日 私が会場に辿り着いた時、既に50名を超える人が集まっていた。会場の「KAITEKI CAFE」では、司会の方が進行を始めていたが、どうやらパーティーの乾杯の音頭には間に合ったようだった。ドリンクを受け取ると、慣れない場所に緊張で少し体を強張らせながらも、はじめて会う人々の中へと紛れ込んでいく。 ひとりぼっちで、心細かっ... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1989年根岸ステークス・ダイナレター 2019年1月22日 東京のダート1400mコースで施行されるG3・根岸Sの勝ち馬というと、3週後のG1・フェブラリーSもそのままの勢いで連勝するような強豪揃い……というイメージが近年強くなってきている。だが、2000年以前の条件は東京ダート1200m、且つ施行時期が11月前半だったということもあって、勝ち馬のラインナップはかなり趣が異なる... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 クリストフ・ルメール騎手の2018年~215勝の重みと輝き~ 2019年1月21日 記録は破るためにある──しかしこの記録は、誰にも破りようがないのではないか。武豊騎手が2005年に打ち立てた、JRA年間最多勝利数…… 『212勝』は、そういう数字だった。年間200勝を上げること。それは、決して簡単なことではない。 かつて、2003年・2004年・2005年と3年連続で200勝超えが達成されたこともあ... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1993年アメリカジョッキークラブカップ・ホワイトストーン 2019年1月15日 凱歌が揚がった瞬間、中山競馬場は大きな歓声に包まれた。 方々で拍手の音も聞こえる。 いわゆる「馬券勝負」に勝った観客だけでなく、負けた観客すら拍手を送った。観客全体がこれだけ一体となって当日の主役を祝福するという場面は、鉄火場の代表格たる競馬場においては当時あまり見られない光景だった。まるでそこにいる観客全員が歓びを等... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1997年京成杯・スピードワールド 2019年1月8日 時は平成9年(西暦1997年)のことである。 三冠馬ナリタブライアンや女傑ヒシアマゾンといった『スターホース』が競馬場を去り、中央競馬界に“スーパーサイアー”サンデーサイレンスの時代が到来していた頃。 牡馬クラシック戦線ではブライアンズタイム産駒が猛威を振るい、春には“元祖・砂の女王”ホクトベガが異国ドバイのナド・アル... ウマフリライター