フォースと共にあれ!映画「スターウォーズ」っぽい馬名をご紹介!

名作スペースオペラ「スターウォーズ」シリーズ。

多くの人を虜にしてきた一大巨編ですが、そうした人気作だけに、競馬界にも「スターウォーズ馬」はいるものです。

今回はそんな「スターウォーズ馬名」をご紹介していきます!

スターウォーズ

2007年うまれ
父:キングカメハメハ
母:レディバラード

いきなりですが「そのまま」なスターウォーズ馬の登場です。

半弟には重賞馬で宝塚記念2着・皐月賞3着のダノンバラード、半兄は京都新聞杯で2着のロードアリエス、母は重賞2勝のレディバラードという血統馬。血統的価値を評価され、一時期は種牡馬登録もされたほどの馬です。

馬名の意味はもちろん「映画名より」。

JRAでは14戦未勝利、地方では5戦3勝でした。

ルーク

2014年うまれ
父:ブラックタイド
母:エアセイロン

スターウォーズEP4〜6の主人公・ルークの名前を持つ本馬は、キタサンブラックと同じブラックタイド産駒です。近親に、札幌記念など重賞を4勝し菊花賞でも3着になったエアエミネムらがいる血統。

過去に、「ルーク」という名前の馬は他にもいて、1996年うまれの「ルーク」はラッキーソブリン産駒です。そちらは中央でデビュー勝ちをおさめたほか、地方移籍後も南関東や北関東で7勝をあげています。

さらにルークインザスカイ(馬名の由来:天空のルーク)という、ルークのファミリーネーム「スカイウォーカー」を連想させる名前の馬もいます。

また、ウォータールークという馬は北沢騎手とのコンビで障害競走にて勝ち星をあげていますが、レース中の事故で予後不良の処置をされている悲運の馬でした。1年違いでウォーターハンソロという馬がデビューしていることからも、この2頭もスターウォーズ馬名に数えて良いのではないでしょうか。

スカイウォーカー

1982年うまれ
父:リローンチ
母:ボールドキャプティヴ

こちらはアメリカの馬で、なんと第3回のBCクラシックを制覇している実績馬です。

他にもサンタアニタダービーやなどを制覇した他、種牡馬としても活躍をおさめ、今でも貴重な父系を繋ぐ祖となりました。

マンノウォー系(Man o’War系)の種牡馬ですから、血統ファンとして応援している人も多いかもしれません。

産駒も現役時代だけでなく種牡馬・繁殖牝馬として活躍をする馬が多く、特にG1馬・Bertrandoはその血をさらに繋げる活躍を見せました。Bertrandoの貢献もあり、2007年京王杯2歳Sを制覇したアポロドルチェの血統表にも「Skywalker」の名前は見られます。

レイア

2014年うまれ
父:ストーミングホーム
母:オースミブラッシー

EP4〜6で紅一点の活躍をするレイア姫。

そんな名前をつけられた彼女ですが、馬名の由来は「天使の意味を持つハワイの人名より」とのこと。

母父に三冠馬ナリタブライアンの血を持つ馬でしたが、金沢・名古屋で20戦未勝利で引退しています。

ルーク同様に「レイア」の名を持つ競走馬は過去にもいます。1995年生まれの「レイア」号は、スターウォーズEP1の撮影が開始された1997年に中央でデビューし、4着でゴールしています。ちなみにそのレースでは「パワーフォース」という力強いフォースを感じさせる馬がデビューしているほか、勝ち馬も「アイアムザプリンス」と、どこか華やかな名前の馬が多く走っていました。

ダークフォース

2013年うまれ
父:ワークフォース
母:ラブアクチュアリー

スターウォーズの有名なセリフのひとつ「フォースと共にあれ(May the Force be with you)」。
フォースといえばワークフォース!と思っていたところ、さらにぴったりな名前の馬を発見しました。

その名も、ダークフォース。

馬名の由来は「暗黒の力。母父名の一部+父名の一部」。母父はダンスインザダークです。シスの力を感じる名前ですね。
生産は名門・社台ファームで、セレクトセールにて1260万で取引された馬でしたが、51戦未勝利で引退しています。

ダークサイド

2011年うまれ
父:ストーミングホーム
母:ミスティックラヴ

フォースの暗黒面「ダークサイド」という名がつけられた本馬は、上述のダークフォースと同じく母の父ダンスインザダークという血統。

デビュー戦で対決した馬たちには、ダークファンタジー、エゴイスト、インペラー(馬名の意味:皇帝を意味するimperatorというラテン語を元にしたの造語)と、ダークサイドを感じさせる馬名が多かったのは気のせいでしょうか?

デビューからダート2戦後に芝に路線変更すると、単勝54.4倍を覆す勝利をあげています。

ダークサイドに魅入られた代表格とも言えるダース・ベイダーの名前の一部である「ベイダー」を名付けられた馬もいますが、なんと牝馬。イギリス生まれのベイダーは日本に輸入され、繁殖として活躍しています。

その子供にも「ベイダー」の名は受け継がれ、スリーベイダーは中央で3勝、ジョイオブベイダーは中央で1勝をあげています。

また、ベイダーが2010年に産んだワイルドラッシュ産駒は、ラフテルと名付けられ、まさかのワンピースとのコラボを果たしています。

ジェダイマスター

1997年うまれ
父:グルームダンサー
母:カネヤマシカダ

3戦未勝利で引退となった本馬ですが、その3戦は2着1回3着1回と善戦しているだけに、あと一歩で勝利に手が届かないもどかしさもある馬でした。その現役時代の3戦は、すべて江田照騎手とのコンビで、息のあった走りを披露しています。

半妹にはファンタジーSでアストンマーチャンらを相手に1番人気に支持された(結果は3着)ハロースピードがいる血統馬です。

また、「ジェダイ」と言えば、アグネスジェダイを連想する方も多いかもしれません。

さきたま杯・北海道スプリントC・クラスターCを3連勝するなど、交流重賞で6勝したダートの強豪です。

「アグネス」を冠したスターウォーズ馬名はアグネスジェダイだけでなく、アグネスフォースやアグネスレイア、アグネスルークといった馬がいます。

さらにはアグネスウォーズやアグネスエピソードもアグネスレイアと同じ2012年生まれ世代ですから、もしかすると彼らもスターウォーズ馬名に加えても良いのかもしれません。

ライトセイバー

1998年うまれ
父:アーミジャー
母:ライトカオリ

スターウォーズでは様々な道具が登場しますが、その中でも魅力的なのはライトセイバー!という人も多いのではないでしょうか?

父のアーミジャーはRainbow Quest産駒のイギリスG1馬です。さらにそのRainbow Questの父はBlushing Groomで、上述のジェダイマスターの父の父と同じ。スターウォーズ馬にはBlushing Groom系の馬が多いのでしょうか?

ライトセイバー自身は、中央で1勝をして引退しています。

ランド

1990年うまれ
父:Acatenango
母:Laurea

人気キャラの1人であるランド・カルリジアン。

「銀河系最速のガラクタ」を持つミレニアムファルコンの元々の持ち主であり、EP6ではそのミレニアムファルコンで第2デススターに突撃する大活躍を見せてくれます。

本馬も本編のランドに負けないような活躍馬で、ドイツの年度代表馬に2度輝いています。さらには1995年のジャパンCに遠征もし、ナリタブライアン・ヒシアマゾン・タイキブリザードらを相手に勝利を収めました。2013年に亡くなりましたが、地元ドイツを中心にG1馬を多数輩出しているため、今後も名前を見る機会があるであろう名馬です。

また、ミレニアムファルコンにちなんでいるかは別として、スマートファルコン産駒のスターファルコンという馬もいて、シロニイが初勝利をあげたレースなどに出走していました。

加えてダイワジャストという馬は、引退後にミレニアムファルコンと改名して乗馬界で奮闘しているようです。

アミダラ

1997年うまれ
父:キンググローリアス
母:ミスアミット

EP1が公開された翌年の2000年にデビューしたのがこのアミダラ号。
アミダラといえばEP1〜3のヒロインとして活躍した重要キャラクターです。

中央で4勝した活躍馬で、増沢由貴子騎手を背に白星をあげたこともあります。

引退後には繁殖牝馬として活躍し、レイアシチーという馬を送り出しています。馬名の由来はもちろん「映画スター・ウォーズのレイア姫より+冠名」でした。

半兄にシンコウセイバーという馬もいる、スターウォーズな一族です。

ファントムメナス

2015年うまれ
父:ゴールドアリュール
母:エスワンスペクター

EP1のサブタイトルである「ファントム・メナス」が名付けられた本馬。

母のエスワンスペクターは佐賀所属のまま門別の交流重賞・エーデルワイス賞に遠征し、勝利をおさめた実績馬です。10番人気での勝利で、波乱を呼びました。いとこのフクノドリームも同じくエーデルワイス賞を制覇しています。

ファントムメナスの母父はシャンハイ、母母父はシンザン産駒・ミナガワマンナと希少な血統で、彼自身も中央で勝利を収める活躍を見せました。

ファントム・メナスに登場し波紋を呼んだキャラクターJar Jar Binksもオーストラリアで馬名登録され、現地の重賞を制覇する活躍を見せています。

また、由来は別として、EP1〜3に関係したような響きの馬名といえば、ジャンゴ(ジャンゴ・フェット)、ジオノーシス(惑星ジオノーシス)、カミーノ(惑星カミーノ)といったものがあげられます。

レンII

1995年うまれ
父:Bob Back
母:In The Rigging

EP7〜9からは、カイロ・レンを連想させるレンIIをご紹介します。もちろん1995年うまれの馬ですから馬名の由来は全くスターウォーズに関係しないのですが、無理やりこじつけました。

アイルランド産のレンIIはG3ドルメーロ賞制覇など重賞戦線で活躍し、引退後日本に輸入。

繁殖としては、秋華賞では1着ダイワスカーレットと3着ウオッカの間の2着に食い込んだレインダンスを輩出。

他にも孫世代では東スポ杯で2着・朝日杯FSで5着のリフトザウイングスなどが活躍し、今後も注目の牝系として成長中です。

EP7〜9の主人公であるレイは、シンプルな名前から関連づけようと思えば関連づけられる馬は多く存在します。

例えば「レイ」デオロや「レイ」ンボーライン、シャイニング「レイ」、それに「レイ」ンダンスだって「レイ」と言えないこともないですが、さすがにあまりにも……と思いますので、ここで「スターウォーズ馬」として紹介したいのはデスティニーレイという馬です。

様々な運命を背負ったレイと組み合わせるに相応しい「デスティニー」という単語に、ロマンを感じませんでしょうか?

ショウナンカンプの本馬は中央未勝利から園田に移籍すると、5勝をあげています。ただ、牡馬です。

EP7〜9の「続三部作」は公開後まだ時間が経っていないため、今後の展開に期待したいところです。

また、EP7やEP9で監督を務めたJ・J・エイブラムスにちなんだ名前として、旭川・門別・佐賀で走ったエイブラムス(父:シーロ)を、EP8で監督を務めたR.ジョンソンにちなんだ名前として、佐賀で走ったジョンソン(父:リンカーン)がいます。

さらにモーリスの全弟・ルーカスも、スターウォーズの生みの親であるジョージ・ルーカスの名を持つ馬と考えれば、スターウォーズ馬として数えても良いかもしれませんね!

さて、いかがだったでしょうか?

「これぞスターウォーズ馬名だ!」という馬から「これはこじつけだよね?」「全然関係ないよね?」という馬まで紹介させていただきました。

みなさまも「こんな〇〇馬名を見つけた!」ということがあれば、ぜひ紹介頂けますと幸いです!

写真:かず、かぼす、こーやさん、めぐC

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