「名勝負」を語る 邂逅〜中山大障害〜 2018年12月21日 2015年12月26日、中山大障害。 一頭の競走馬が──障害界の一時代を築いた名馬が、競走中の事故でこの世を去った。2013年中山大障害・2014年中山グランドジャンプとJ-G1連覇を達成した誇らしげな姿を、ふと思い出す。そんな彼の才を最大限に引き出した中山の障害コースが、皮肉にも彼の最期の地となった。 その障害馬の名... 川井 旭
競馬場を楽しむ 父と、競馬場へ。〜新潟ジャンプステークス観戦記〜 2018年12月20日 事の発端は、その1ヶ月前に遡る。 小倉サマージャンプを現地観戦すべく準備を進めていた矢先に発生した台風12号──東から西へ逆走するという異例のコースを辿ったこの台風が、よりによって週末に九州北部を直撃したのだ。 出発前日のギリギリまで小倉行きを強行するかどうか迷ったが、家族に心配をかけてまで出掛けるのは本意ではない。泣... びくあろ
「名馬」を語る 鮮烈で清冽な、南関東のブリザード 2018年12月18日 2018年12月2日、チャンピオンズカップ(GⅠ)が行われました。そこでは3歳馬のルヴァンスレーヴ(美浦・萩原清厩舎)が1番人気に応え、見事優勝。3歳シーズンを終えて8戦7勝──さらにはたった一度の敗けも2着、という素晴らしい戦績はまさにチャンピオンに相応しいものでしょう。そんな若き王者が初めて挙げた重賞勝利──それが... ウマフリライター
一口馬主 マイネイサベルを、100分の1だけ持ってみて。 2018年12月15日 競馬ファンの方々にとって「ラフィアン」といえば、どんなイメージが浮かぶでしょうか? マイネル・マイネの冠名。岡田総帥。2歳戦に強い! ……と言ったところでしょうか。実は近年ラフィアンでは、繁殖牝馬になる事を意識してか、冠名を使っていません。マイネという冠名のイメージによって、産駒の価値が変わらないようにするためでしょう... プーオウ
「名勝負」を語る 錦秋の青空の下の逃げ切りに亡き父を想うこと ~1998年 菊花賞に寄せて 2018年10月21日 師走のある日の朝、まだ私が学生の頃。父の訃報をしらせる電話を受けたとき、私は下宿先で寝ているところだった。「落ち着いて聞きなさい」と切り出す祖母の方こそ、全く落ち着いていないだろうと妙に冷静だった。不思議と、悲しいといった感情は湧かなかった。急ぎ帰省しないといけなかったのだが、なぜか吉野家で朝昼兼用の牛丼の大盛りを、殊... 大嵜 直人
「名勝負」を語る 16分の13、そして桃・柴山形一文字の勝負服 ~1998年秋華賞に寄せて 2018年10月13日 1998年9月27日。巨星、堕つ。ナリタブライアンの訃報は、あまりにも突然だった。そして、その年の真夏、フランス・ドーヴィル競馬場。G1・モーリスドギース賞、シーキングザパール・武豊騎手、1着。G1・ジャックルマロワ賞、タイキシャトル・岡部幸雄騎手、1着。東西の名手に導かれた日本調教馬が、「世界」の舞台で輝いていた。3... 大嵜 直人
それぞれの競馬愛 競馬への愛に国境はない!オーストラリアで馬主になったひとりの若き青年のお話 2018年10月9日 オーストラリアのビクトリア州、州都メルボルン。そこで行われる、ビクトリア州最大の1歳馬セリがある。イングリス・メルボルン・プレミア・イヤリングセールだ。2018年3月4日から7日にかけて行われたその1歳馬セリでは、1070頭が上場され799頭が売却された。その中の1頭、lot364の購入者の欄に、D Takahashi... ウマフリライター
「名馬」を語る サトノダイヤモンド~その瞳が見つめる先~ 2018年10月8日 2013年1月30日。 一頭のサラブレッドがこの世に生を受けた。 父ディープインパクト、母マルペンサ。ノーザンファームに生まれたこの馬の額には、きれいなダイヤモンドの形をした流星が流れていた。 サトノダイヤモンド。 2018年9月現在でGⅠ2勝を挙げているこの馬が歩んだ道のりは、幾多もの栄光と、挫折と、個性豊かな戦友た... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 南部杯 ~ 天高く○○肥える秋? 2018年10月7日 天高く馬肥える秋になりました。マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)が行われる季節です。 岩手競馬のホームページを開けば、筆文字で「南部杯」と書かれた和風のバナーが輝いています。さっそくバナーをクリックすれば、金色を基調とした画面に、家紋と綺羅星のようにちりばめられた過去の優勝馬達が現れました。 なんだが大河ドラマ... ウマフリライター
競馬を学ぶ 海外競馬紹介~多彩な魅力に溢れたフランス競馬~ 2018年10月6日 エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル……数々の名馬が挑戦するも、悲願にあと一歩届かず涙を呑んできた世界最高峰の舞台「凱旋門賞」。 日本馬にとって高き壁となっている凱旋門賞が行われるのは、イギリスと並んで欧州の競馬大国に位置するフランスです。 今回は、海外競馬を楽しむ際に役立つかもしれない「フランス競馬」... Hartley