![[POG26-27]注目馬紹介~一口クラブ・ユニオンオーナーズクラブ](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/05/2026053101.jpg)
ユニオンオーナーズクラブは、1986年に日高地方の生産牧場が集結して設立された老舗クラブ。古くは1989年のエリザベス女王杯を最低人気で制し、大波乱の代名詞的存在ともなったサンドピアリス、近年では2015年のチャンピオンズカップで牝馬として初めてJRAダートGⅠを制したサンビスタや、2023年のJBCクラシックと2024年の帝王賞を制した古豪キングズソードが在籍している。
POG期間に焦点を当てれば、2018年の皐月賞を制して日本ダービーでも2着に健闘したエポカドーロもこのクラブの出身だ。日高各地の老舗が誇る良駒たちが、今年暮れ、更には来年も大舞台で輝きを放つか。今回はユニオンオーナーズクラブの所属馬から、注目馬を5頭をピックアップしたい。
■クラシックレガシー

父:キズナ
母:クラシックス
性:牡 毛色:黒鹿毛
所属:美浦・嘉藤貴行厩舎
2024年のセレクトセールにおいて8,140万円で取引された良血馬。2009年の春秋スプリント王者ローレルゲレイロや、札幌記念など重賞3勝を挙げたノースブリッジを輩出した、村田牧場が誇る「モガミヒメ牝系」の出身だ。
何と言っても注目すべきは、母クラシックスの全姉にあたるゼフィランサスが、同じく父キズナとの配合でディープボンドを輩出していることだろう。天皇賞・春での4年連続好走など、古馬になってからの大活躍が印象深いディープボンドだが、振り返れば3歳時には既に頭角を現し、京都新聞杯を制して日本ダービー5着、菊花賞4着など一線級で好走を演じた。ほぼ同血の本馬にかかる期待も当然大きい。
きょうだいにはダート1200mでオープン3勝を挙げている現役馬ドンアミティエ(父アジアエクスプレス)や、エーデルワイス賞(JpnⅢ)で4着と好走したライトヴェール(父ヘニーヒューズ)がおり、活躍の下地は十分。父がキズナに替わり、偉大な従兄と同様にクラシック路線での躍進が見込める一頭だ。
■ラホーヤアイズ

父:カリフォルニアクローム
母:ラホーヤビーチ
性:牝 毛色:黒鹿毛
所属:栗東・藤野健太厩舎
クラブを代表する名門・藤原牧場が提供するクラブゆかりの血統馬。4歳時(旧馬齢)の菩提樹Sでタイキシャトルに土をつけたテンザンストームを曾祖母に持つ。祖母エアラホーヤは交流重賞を5勝したラプタス(父タイキシャトル)や、神戸新聞杯2着からクラシック出走を果たしオープンクラスで息長く活躍したマジェスティハーツ(父ハーツクライ)らを輩出している。
本馬の父カリフォルニアクロームは米国の年度代表馬だが、日本での産駒は愛知杯を制したワイドラトゥールや阪急杯2着のララマセラシオンなど短距離での活躍馬も目立ち、特に牝馬の芝適性が光る。母ラホーヤビーチ自身も芝短距離で3勝を挙げており、本馬にもその豊富なスピードが受け継がれているはずだ。
既に栗東トレセンへの入厩を果たしており、順調にいけばクラブの先陣を切って6/13の阪神・芝1200m戦でデビュー予定。本馬を産んでこの世を去った母に捧げる活躍を期待したい。
■マリアーナ

父:コントレイル
母:ヤマカツマリリン
性:牝 毛色:青鹿毛
所属:栗東・武英智厩舎
本馬を生産した岡田牧場は、かつてクラブ初のGⅠ馬に輝いたサンドピアリスの生まれ故郷。その岡田牧場の基幹繁殖ともいえるヤマカツマリリンからは、ニュージーランドトロフィーや金鯱賞連覇など重賞5勝を挙げたヤマカツエース(父キングカメハメハ)を筆頭に、実に6頭がJRAで勝利を収めている。
前述のヤマカツエースの他にも、りんどう賞を制してフィリーズレビュー2着、阪神JF5着のヤマカツマーメイド(父ロードカナロア)、フローラステークス2着のヤマカツグレース(父ハービンジャー)、デイジー賞を制したルース(父ドゥラメンテ)など、POG期間中も1勝クラスや重賞戦線で結果を出した活躍馬を多数輩出してきた。
これまでキングカメハメハ系の種牡馬を中心に配合されてきたが、今回はディープインパクト系の種牡馬コントレイルを父に迎えた。どのような新境地を開拓するか。牝馬三冠路線も意識できる楽しみな一頭だ。
■イルドボーテ

父:ビッグアーサー
母:ブランダムール
性:牝 毛色:栗毛
所属:栗東・寺島良厩舎
クラブの看板を背負う現役馬キングズソードと同じ、「日進牧場×寺島良厩舎」の黄金コンビが送り込む期待馬。クラブともゆかりの深い祖母ウッディークーからは、孫の代に関東オークスを制したラインカリーナ(父パイロ)が出ている。本馬の母ブランダムール自身も新馬勝ちを果たして芝1200mで通算5勝を挙げた快速馬だった。
父にビッグアーサーを迎え、スピードに特化した配合へと昇華。骨太の馬体と豊富な筋肉は、いかにもパワフルなスピードを遺伝させていそうな雰囲気に満ちている。太い首差しと深い胸前も、短距離王のDNAを彷彿とさせるもので、既に栗東近郊の宇治田原優駿ステーブルへ移動して調整まで進めている点も心強い。血統通りのスピードを武器に、早期からの活躍を期待したい。
■アースリーパー

父:オジュウチョウサン
母:ヴェレーナ
性:牡 毛色:栗毛
所属:美浦・和田正一郎厩舎
言わずと知れた障害界のスーパースターにして不世出の名ジャンパー、オジュウチョウサン。僅か4頭という貴重な初年度産駒の1頭がクラブにラインナップされた。祖母ビッグマリーンからは、全日本2歳優駿を制して2歳ダート王に輝いたドライスタウト(父シニスターミニスター)や、ダートでオープン3勝を挙げたサンライズフレイム(父ドレフォン)などの活躍馬が現れており、非常に活力ある母系と言えるだろう。
父オジュウチョウサンは平地でも2勝を挙げ、有馬記念でも勝ち馬ブラストワンピースから0.8秒差と見せ場十分の走りを見せた。平地と障害で求められる資質は異なるものの、その類稀なる身体能力が受け継がれていれば、驚くような活躍馬が出現しても不思議ではない。
父と同じ和田正一郎厩舎の、あの水色メンコを纏う姿に、ファンはかつての王者の面影を重ねるだろう。夢とロマンを託したくなるロマンあふれる一頭だ。
※写真はクラブ公式ホームページ様より。
※記事内の産駒成績等は6月1日現在のものになります。
※本記事はクラブ様の許可をいただき執筆しております。無断転載等はご遠慮ください。
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