[今週の競馬]京都で牝馬三冠最終戦、GⅠ秋華賞が開催!秋の新潟開催もスタートし、3場開催に!

時候は「寒露」の中ごろ。夜が徐々に長くなり、徐々に朝晩の気温も下がってくるが、空気が澄んだ秋晴れが心地よい季節になってきた。

中央競馬は、今週末から秋の新潟開催がスタート。先週から引き続き開催の東京、京都とあわせて3場での開催となる。

そして、日曜日にはいよいよ3歳牝馬三冠の最終戦、GⅠ秋華賞が京都競馬場で開催される。東京では土曜日に富士S、日曜日に東京ハイジャンプと2つの重賞が開催。秋の深まりとともに、GⅠのファンファーレが楽しみな週末になりそうだ。

○富士ステークス ハイレベルな秋の東京マイルGⅡ

富士ステークス(GⅡ)
土曜東京11R 15:45発走
芝1600m(左)サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着5900 2着2400 3着1500 4着890 5着590(万円)

■富士ステークスの歴史と位置付け

1981年にジャパンCが創設された際、同競走に出走する招待馬と帯同馬、ならびに地方所属馬が出走できる「国際招待競走」があわせて設けられた。創設当初は11月上旬に東京、芝1800mの3歳以上、混合、定量のオープン競走として施行されていた。

これが84年に「富士ステークス」と名付けられ、本競走の前身となった。

97年には芝1400mに距離を短縮のうえ、施行時期を11月下旬に変更し、スプリンターズSの前哨戦として位置づけられた。翌年にGⅢの格付けを取得し、00年には現行の芝1600m、10月開催に変更となった。

その後、20年にはGⅡに格上げとなるなど、多くの変遷を経てきた重賞である。

現在はマイルCSを目指すマイラーたちが集う前哨戦であり、14年からは1着馬に同競走の優先出走権が付与されている。22年のセリフォス、23年のナミュールはともに本競走の勝利をステップに、マイルCSを制している。

■昨年はガイアフォースが3年1か月ぶりの復活勝利

精鋭14頭が揃った一戦は、春の安田記念を制した4歳ジャンタルマンタルが単勝1.9倍の圧倒的人気を集めたが、これを制したのは3番人気の6歳ガイアフォースだった。

レースは大外14番枠のジャンタルマンタルが好発を決めると、内のグリューネグリーンを先に行かせて、番手から追走。11番枠のガイアフォースと横山武史騎手は、ジャンタルマンタルと並走するポジションで道中を進める。3コーナー過ぎでガイアフォースが単独2番手に出ると、そのままの隊列で直線へ。

残り400m付近でガイアフォースが先頭に立つと、その外からジャンタルマンタルが脚を伸ばし、300m過ぎからは2頭による火の出るような追い比べに。ガイアフォースは最後まで粘り切り、体半分のリードを保ったまま、ゴール板を駆け抜けた。

1/2馬身差2着にジャンタルマンタル、そこから1.3/4馬身差の3着に4番人気ソウルラッシュが入線した。

ガイアフォースは22年セントライト記念以来となる3年1か月ぶりの勝利で、重賞2勝目を挙げた。24年のフェブラリーS2着など、幅広い条件で好走を続けていた同馬にとって、久しぶりの勝利となった。

■富士ステークス(2026年)の出走予定馬

24年の朝日杯FSを制したアドマイヤズームが登録。この春はマイラーズCを制したあと、蹄の状態が悪化したため安田記念を回避した。仕切り直して、秋のマイル王へ歩みを進めるか。

アンパドゥはデビューから一貫してマイル戦を使われており、7月の関屋記念で見事に重賞初勝利。勢いそのままに、この秋マイル戦線の主役となるか。

3歳世代からエコロアルバがエントリー。6月にはしらさぎSで古馬との混合戦に挑み、3着に好走している。サウジアラビアRCを制した実績のある東京マイルで、古馬を相手に重賞2勝目を狙う。

昨年の毎日杯を勝ったファンダム。近2走はマイル重賞で好走を続けているが、毎日杯以来となる勝利を挙げられるか。

その他にも、重賞3勝の実績があるトロヴァトーレ、マイル重賞で堅実な成績を残しているファーヴェントなどがエントリーしている。

○東京ハイジャンプ 年末の大一番に向けての重要な一戦

東京ハイジャンプ(J・GⅡ)
日曜東京9R 14:10発走
障害芝3110m サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着4500 2着1800 3着1100 4着680 5着450(万円)

■東京ハイジャンプの歴史と位置付け

1999年に行われた障害競走の改革、およびそれにともなうグレード制導入により創設された重賞。

創設当初は6月に開催されていたが、09年に現行の10月開催に変更となり、あわせて3歳以上の別定戦となった。また距離についても、当初は3300mで行われていたが、12年から現行の3110mに変更となっている。

東京の長い直線を使った連続障害が見どころで、特に重賞仕様の大竹柵、大いけ垣障害を飛越するホームストレッチ後半は迫力十分。最後の障害を飛越してからもゴールまでは300m以上あり、飛越センスに平地の脚力を加えた総合力が求められる。

過去にはシングンマイケル、メイショウダッサイ、マイネルグロンといった名ジャンパーたちが本競争を制してきた。

■昨年はジューンベロシティが史上2頭目となる連覇達成

ジューンベロシティ、エコロデュエル、サイードの3頭が上位人気を形成した一戦だったが、これを制したのは1番人気ジューンベロシティだった。

10頭立てとなったレースは、ジューンベロシティがハナを奪い、インディゴブラック、サイードあたりが先団を形成、エコロデュエルは後方にポジションを取り、各馬が障害を飛越していく。途中、インディゴブラックが先頭に立ち、2周目の向正面あたりでエコロデュエルも徐々に進出を開始。

直線を向いて最後の障害を飛越し、ジューンベロシティが抜け出すも、残り200mを切ってからエコロデュエルが猛追。最後は馬体を併せてのゴールだったが、ジューンベロシティがハナ差残して先着した。さらに1馬身差3着にサイードが入り、上位人気での決着となった。

勝ったジューンベロシティは、この勝利が障害重賞6勝目。うち5勝を東京コースで挙げており、前年に続いての連覇となった。東京ハイジャンプの連覇は、16年、17年のオジュウチョウサン以来となる、史上2頭目の快挙だった。

■東京ハイジャンプ(2026年)の出走予定馬

J・GⅠを3連勝中のエコロデュエルが登録。連覇を飾った4月の中山グランドジャンプ以来の出走となるが、前年2着に敗れた雪辱を果たせるか。

昨年の覇者、ジューンベロシティが今年もエントリー。8歳となった今年も、3走してすべて2着と安定感が光る。得意の東京コースで、前人未到3連覇の偉業なるか。

ホウオウプロサンゲは、今年2月にオープン入りして重賞で好走を続けている。前走阪神ジャンプSでは1番人気に応えられなかったが、この東京コースで初の重賞制覇を狙う。

その他にも、昨年の3着馬サイード、23年に本競走を制しているJ・GⅠ馬マイネルグロンなど歴戦のジャンパーたちが、エントリーしている。

○秋華賞 秋の淀で迎える牝馬三冠最終戦

秋華賞(GⅠ)
日曜京都11R 15:40発走
芝2000m(右)サラ系3歳 牝馬 オープン 馬齢
本賞金 1着11000 2着4400 3着2800 4着1700 5着1100(万円)

■秋華賞の歴史と位置付け

1996年に新設された3歳牝馬限定のGⅠ競走で、桜花賞、オークスに続く牝馬三冠の最終戦として位置づけられている。95年以前は、エリザベス女王杯が牝馬三冠の最終戦だったが、96年に同競走が古馬牝馬に開放されたことで、秋華賞が新設された。

創設から京都、芝2000mで開催されており、牝馬三冠最終戦として数々のドラマを生んできた。牝馬三冠を達成した馬、春の雪辱を果たした馬、あるいは大番狂わせを演じた馬など、数々の3歳牝馬たちが秋の淀を彩ってきた。

記念すべき第1回は、外国産馬のファビラスラフインが勝っている。同馬はその後ジャパンCでシングスピールの2着と好走し、JRA賞最優秀4歳牝馬(現JRA賞最優秀3歳牝馬)を獲得した。

■昨年はエンブロイダリーが桜花賞に続いてGⅠ2勝目を挙げる

オークス馬カムニャックが1番人気、桜花賞馬エンブロイダリーが2番人気で、単勝10倍以下はこの2頭のみと春の実績馬が秋も人気を集めた一戦。最後の一冠を制したのは、エンブロイダリーだった。

ゲートが開くと、桜花賞、オークスに続いてエリカエクスプレスが逃げる展開に。カムニャックは好位の3番手あたり、エンブロイダリーはそれを見る形で5、6番手あたりを追走して1、2コーナーを回り向正面に。

ここでエンブロイダリーの鞍上、C.ルメール騎手はポジションを押し上げ、エリカエクスプレスの後ろ、2番手を確保。そのまま直線を向くと、粘り込みにかかるエリカエクスプレスを徐々に追い詰め、ゴール前で差し切った。

よく粘ったエリカエクスプレスが1/2馬身差2着、さらに3/4馬身差3着には後方から追い込んだ6番人気のパラディレーヌが入った。一方、1番人気のカムニャックは、テンションが高かったことも影響したか、直線で後退し16着に終わった。

勝ったエンブロイダリーは、桜花賞に続いてGⅠ2勝目となった。オークスでは9着に敗れていたが、そこから見事に巻き返しての勝利だった。また管理する森一誠調教師も、同馬の桜花賞以来となるGⅠ2勝目となった。

■秋華賞(2026年)の出走予定馬

4戦4勝とデビューから破竹の連勝を続けるモンローウォークが、いよいよGⅠの舞台へ。前走ローズSでも2番手追走から最速タイの上がりで押し切りと、盤石のレース運びを見せた。20年のデアリングタクト以来となる、無敗での戴冠なるか。

前哨戦となる紫苑Sを制した、マスターソアラ。その前走では降りしきる雨のなか、重馬場を力強く差し切って勝利を挙げた。秋華賞史上最短キャリアとなる、キャリア4戦目での勝利を目指す。

オークス2着のドリームコアも、最後の一冠で戴冠を狙う。前走の紫苑Sでは渋った馬場も影響したか、伸びきれずに3着となったが本番での逆襲を狙う。

ギャラボーグは、阪神JF、桜花賞でともに2着と世代上位の実績を誇る。オークスは右前脚にフレグモーネを発症したため回避となったが、最後の一冠で意地を見せるか。

その他にも、ローズS2着からの巻き返しを図るエンネ、紫苑Sで際立つ末脚を披露し2着に入ったサムシングスイート、5月のスイートピーS勝ちから直行で挑むカナルサンマルタンなど、3歳牝馬たちがエントリーしている。最後の一冠を手にするのは、どの牝馬になるだろうか。


3歳牝馬三冠の最終戦、秋華賞が行われる今週末。東京でのマイル重賞、障害重賞とあわせて、目の離せないレースが盛りだくさんになりそうだ。京都競馬場に響くGⅠのファンファーレを、心待ちにしたい。

写真:s1nihs、突撃砲、INONECO、ほこなこ、だいゆい、かず、mosan、ぼん(@Jordan_Jorvon)

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