「名勝負」を語る 生涯連対率100%のダイワスカーレットが魅せたベストレース/2007年エリザベス女王杯 2025年11月15日 ■生涯連対率100%の「重み」 競馬という舞台に置いて、生涯連対率100%、つまり3着以下が無いという完璧な蹄跡は、勝利の記録以上に「重み」を持つ。昭和の高度成長期真っ只中の時期に登場したシンザンは、19戦19連対という生涯成績で五冠馬となり、競馬史にその名を残している。そして、シンザン引退から41年後、生涯連対率10... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 29年後の現在地。フォーエバーヤングの快挙 2025年11月2日 日本時間の2025年11月2日午前7時25分。 第42回ブリーダーズカップクラシックのゲートが開いた。前年の勝ち馬シエラレオーネ、2着フィアースネス、そして3着だったフォーエバーヤングの3頭がそろい、再戦ムードのなか、スタートは切られた。フォーエバーヤングは五分のスタートから先行態勢をとる。すぐ内にいるフィアースネスの... 勝木 淳
「名勝負」を語る 世界の扉を開いた日。フォーエバーヤングが刻んだ、日本競馬の夜明け 2025年11月2日 2025年11月2日。現地時間11月1日。深く澄みきった青空に西海岸の海風が吹き抜ける、カリフォルニア州・デルマー競馬場。 いくつもの国旗が翻り、世界中の競馬ファンが息を呑んで待つダートの頂上決戦、ブリーダーズカップクラシック。 10年前、いや5年前ですら夢物語に過ぎなかった。もしかしたら、この日を迎えてもなお、その瞬... norauma
「名勝負」を語る 小説家・古井由吉が目撃した、日本競馬の「変わり目」。タマモクロスとオグリキャップが激突した1988年の天皇賞(秋) 2025年10月31日 1.世紀の「芦毛対決」 2025年4月から放送されているアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』。第1クールの最終話では、主人公オグリキャップと好敵手タマモクロスが初めて激突した天皇賞(秋)の決着が描かれた。カサマツから中央に移籍して破竹の重賞6連勝で天皇賞に出走したクラシック級のオグリキャップと、天皇賞(春)・宝塚記念とG... 縁記台
「名勝負」を語る 驚異の1分56秒1を刻んだ、トーセンジョーダンの天皇賞(秋) 2025年10月29日 ■2000mレコードタイムの変遷 最近、「根幹距離」という競馬用語をよく耳にするようになった。根幹距離の定義は、400mで割り切れる距離のレースのことで1200m、1600m、2000m、2400m、3200mなど、これらの距離が競馬のレース体系の「基幹」を成し、中央競馬のGⅠレースの大半は、この根幹距離で行われている... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 堅実さが武器となった日。エアスピネルが勝利した2017年富士ステークスを振り返る 2025年10月18日 ■富士山と東京競馬場 日本一高い山、富士山。日本一大きい競馬場、東京競馬場。 皆さんは、東京競馬場から富士山をゆっくり眺めたことがあるだろうか。 2007年に完成した東京競馬場のスタンドの名は”フジビュースタンド”であり、天気が良ければスタンドから右手の奥に富士山を見ることができる。そう言いながらもしっかり眺めた記憶は... ムラマシ
「名勝負」を語る 奇跡の血脈から生まれた無事是名馬 - 2019年ハヤヤッコが勝利したレパードSを振り返る 2025年8月10日 ■白毛という奇跡 当記事を書いている2025年8月現在、中央競馬における「白毛」の現役登録馬は7頭(未出走馬含む)。相変わらず珍しい存在だが、筆者が競馬を見始めた2000年前後はもっと珍しく、まさに奇跡の存在だった。 振り返ってみると、日本初の白毛競走馬のハクタイユーがデビューしたのが1982年の2月。その産駒であるハ... ムラマシ
「名勝負」を語る 「モノトーンのぬいぐみ馬?」アエロリットが輝いた、2017年クイーンステークス 2025年8月1日 夏のローカル競馬は名物重賞で綴られる! 夏のローカル競馬。関東圏では、福島の七夕賞で夏が始まり、札幌記念で夏競馬のピークを迎え、新潟最終週の新潟記念で夏が終わる。中弛み期間とも言うべき7月下旬〜8月上旬、ここに、目先を変えたスパイシーな重賞が組まれている。それがアイビスサマーダッシュとクイーンステークスである。前者は新... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 魂は今も海峡を渡る風のなかに。トーセンスーリヤの函館記念 2025年6月27日 東京から北海道へ向かう交通手段はいくつかある。羽田から新千歳まで空路なら約90分、東京駅から北海道新幹線だと約4時間で新函館北斗へ到着する。馬産地は新千歳、札幌も新千歳、だが、函館なら新函館北斗。これが私の北海道旅。ちなみに函館~札幌間は函館本線の特急北斗号で約3時間50分。北海道は広い。訪れる目的によってそのアプロー... 勝木 淳
「名勝負」を語る 末脚魅惑のディアデラマドレ - 2014年のマーメイドS・府中牝馬Sを振り返る 2025年6月20日 番組改編で迎える夏が、胸を刺激する 2025年、中央競馬の番組表が大きく変更。特にベテラン競馬ファンからは、その変化に戸惑う声もあがった。筆者もまた、その一人である。その中でも10月中旬にエリザベス女王杯の前哨戦として東京競馬場で行われていた「府中牝馬ステークス」が、開催時期を6月末へと移すことになったのは胸を刺激する... ムラマシ