「名勝負」を語る 数センチでも負けない!グラスワンダーに宿る不思議な力に魅せられて……。 - 1999年毎日王冠 2022年10月10日 栗毛の怪物といえばグラスワンダー。1996年キーンランド・セプテンバーセールで尾形充弘調教師の目にとまり、25万ドルで落札。翌年の秋にデビュー、4連勝でGⅠ朝日杯3歳S(現フューチュリティ―ステークス)を制覇。栗毛の怪物というニックネームはその朝日杯でリンドシェーバーのレコードを塗りかえた1.33.6を象徴する。その後... 勝木 淳
「名勝負」を語る [2018年・京都大賞典]大歓声に包まれた復活V~淀のターフで輝きを放ったダイヤモンド~ 2022年10月10日 2018年、京都大賞典。 G2競走とは思えぬほど大きな祝福の歓声が、ゴール直後に響き渡った。 勝者の名は、サトノダイヤモンド。 額にダイヤの形をした流星が光り輝き、その個性的な特徴から名付けられたサトノダイヤモンドは、2015年秋に京都競馬場でデビューを迎えた。 そのデビュー戦はロイカバードとの2億円対決に注目が集まり... タイガーマスクG
「名勝負」を語る 数奇な巡り合わせを感じる、2012年セントライト記念の出走馬たちを振り返る。 2022年9月19日 皆さんはセントライト記念についてどんな印象をお持ちでしょうか? 近年では、ダービー馬が出走する傾向のある神戸新聞杯と比べてやや地味なメンバーとなり、どちらかというと菊花賞を目指す関東馬の最終切符という印象が強いかもしれません。 近年の勝ち馬だと2014年~16年のイスラボニータ、キタサンブラック、ディーマジェスティが有... 屋台の二代目
「名勝負」を語る [セントライト記念]持ち前の勝負根性で菊花賞への切符を奪取 - 2004年・コスモバルク 2022年9月18日 2004年の3歳クラシック路線は、地方競馬からやってきた1頭の馬が競馬ファンの注目を集めていた。彼の名前はコスモバルク。ホッカイドウ競馬所属のまま長きに渡って中央競馬で活躍し、今なお根強い人気を誇る「道営のエース」だ。 コスモバルクはデビュー前から評価の高い馬であった。馬体の作りに無駄がなく、筋肉の質もよく、心肺機能も... ばん
「名勝負」を語る 夢のマッチレース - 1992年・京王杯オータムハンデ/トシグリーン 2022年9月9日 ダービー馬の仔がダービーを制する時代 歴代のリーディングサイアーを暇なときに眺めるのが好きだ。 その年その年の思い出と活躍馬をダブらせていくと、自分だけのyear albumが完成する。パソコンに向かって酒を飲みながらサイアーランキングを見ていると、懐かしい馬たちが昨日の事のように蘇る。 リーディングサイアーというもの... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る そんなステイにまた騙されて - マイネルファンロンの2021年新潟記念 2022年9月4日 オルフェーヴルやゴールドシップのやらかしに、どこか頷いた自分がいた。そして必ずステイゴールドの現役時代に記憶が飛んだ。人気が急落した途端に激走、なかなか勝たないGⅠ、7歳の暮れ、エクラールとの激闘、シャティンの歓喜。ステイゴールドの競走生活はいつも人を欺き、それでも期待を込めて信じ続けた人々を救ってきた。種牡馬になって... 勝木 淳
「名勝負」を語る 白毛一族は芝でも重賞を勝てる - 2020年札幌2歳S・ソダシ 2022年9月3日 流行語大賞に選ばれた「そだねー」という言葉を覚えているだろうか? 2018年平昌五輪女子カーリングで銅メダルに輝いたLS北見の選手がコミュニケーションを取るのに使っていた北海道弁である。標準語に訳すと「そうだね」という意味だ。そのLS北見の支援者である國分純氏が自身の所有馬に「ソダネー」と名付けた。ちなみにソダネーの母... T.Notani
「名勝負」を語る 悲願の重賞制覇、その光と影。2016年新潟記念を振り返る。 2022年8月29日 夏競馬特有のトピックスといえば『初重賞制覇の人馬』が挙げられるでしょう。たとえば、2022年の夏競馬でも今村聖奈騎手、杉原誠人騎手など初重賞制覇の騎手、馬では長い休養期間を経て初重賞制覇したウインカーネリアンがいました。 新潟記念も初重賞制覇の馬が多いレースです。今回は2016年にアデイインザライフが制した新潟記念を振... 屋台の二代目
「名勝負」を語る 天才による"先手必勝"の神技が光った、2013年札幌記念を振り返る。 2022年8月20日 北海道開催のハイライトと呼ばれるのが、夏のローカル開催唯一のG2競走・札幌記念。夏場にはG1競走が行われないこともあり、数々の実力馬たちがここに集まってくる。最近は、秋の凱旋門賞のステップレースとしてここを使う馬も増えてきた一戦。レース全体のレベルとしてもソダシをはじめ、毎年のようにG1ホースが出走するようになってきた... かんちゃん
「名勝負」を語る 未来を変えた札幌記念 - ヘヴンリーロマンスが歩んだ伝説へ繋がる道 2022年8月19日 数多の競馬シーンを1ページずつ読み解いていくと、どの競走馬にも運命の分かれ道と思える瞬間が見つかる。 勝利で拓ける道もあれば、勝利が回り道の入り口になることもある。敗北で絶たれる道もあれば、敗北が飛躍の契機となることもある。「生まれた時代が早すぎた」と言われた馬が、それ故に大きなチャレンジを成し遂げて名を残すこともある... norauma