現在ほどレース体系が整備されていなかった昭和や平成の初期に、1200m以下のレースでデビューを迎えた馬が春の牡馬クラシックを勝つことは、決して珍しいことではなかった。ただ現代では、そういった馬達の大半は、デビュー前から翌春の大舞台を意識され、1600m以上のレースでデビューを迎えている。 実際、芝1200m以下のレース...
「名馬」を語るの記事一覧
大昔、芦毛は走らないと言われた時代があった。しかし芦毛の活躍馬が出て以降、レース中継・現地観戦でも目立ち、人気を集めるような存在になった。例に漏れず、ゴールドシップの走りは競馬ファンを虜にした。 凱旋門賞を除き、人気は4番人気を下回ったことがなかった。常に、ファンに愛され続けたように見えるゴールドシップ。ただ二回、ファ...
競馬観戦中、ゾクゾクする瞬間はどんな場面だろうか。 自分が応援している馬が大逃げを打っているとき。これは個人的にはいつか捕まるのではと不安でしかない。逃げは強さの象徴かもしれないが、追われるものに対して追う立場は脅威であり、なにより逃避は体に悪い。 東京競馬場の残り400m標識。手綱は微動だにせず、馬なり。いわゆる抜群...
大昔、芦毛は走らないと言われた時代があった。しかし芦毛の活躍馬が出て以降、レース中継・現地観戦でも目立ち、人気を集めるような存在になった。例に漏れず、ゴールドシップの走りは競馬ファンを虜にした。 凱旋門賞を除き、人気は4番人気を下回ったことがなかった。常に、ファンに愛され続けたように見えるゴールドシップ。ただ二回、ファ...
競馬における"1998年世代"。それはまるで、漫画やドラマに描かれる脚本のような世代である。 産まれてすぐに母を亡くし、乳母に育てられた良血馬。自身・鞍上、共に偉大過ぎる両親の宿命を背負う良血馬。 ──そんな2頭のスターに立ち向かっていった、ある1頭の芦毛がいた。 父はデビュー時には既に消息不明。母も無名の繁殖牝馬。周...
2021年4月現在、平地競走に騎乗する騎手約130人に用意されているGIは年間24レース。対して、障害競走に騎乗する騎手約30人に用意されているGI(J-GI)は年間2レースである。 単純に、GIジョッキーとなる確率は、平地の方が大きい。騎手全員が順繰りにGIを勝つとして、全員勝利するには、平地は5年、障害は15年かか...
ダート短距離で凄まじいスピードを見せた地方競馬所属の牝馬といえば、ベラミロードやラブミーチャンなどがあげられます。ラブミーチャンといえば、スーパースプリントシリーズ3連覇や、濱口楠彦騎手とのコンビで知られていますが、実はダートグレード競走の東京スプリントも勝っているのです。 今回はそんな類いまれなる速さを見せた、地方の...
2019年12月21日。ある牝馬の引退式が、冬空の阪神競馬場で行われた。G1一勝馬としては異例の引退式。 その主役の名は、レッツゴードンキだった。 今回は、多くのファンに愛され、大輪の花を咲かせた彼女の半生を改めて振り返ってみようと思う。 レッツゴードンキは2012年4月6日に、北海道の平取町にある清水牧場にて生を受け...
一度あることは二度ある、二度あることは三度ある。 「中山のニュージーランドトロフィー勝ち馬は、NHKマイルカップを勝つことはできない」 そんなジンクスを打ち破ったのは、1番人気の支持に応えた無敗馬カレンブラックヒルであった。 その1年後、NHKマイルCで最も多くのファンを集めたのは、またもニュージーランドトロフィー勝ち...
歴代屈指の安定感を持つ超名牝。 "歴代最強馬"はどの馬か──。 雑誌やテレビ番組、はたまたファン同士の居酒屋トークや日常会話に至るまで、ありとあらゆる場所で語られてきたテーマだ。 しかし、それぞれがあげた最強馬候補が過ごした時代は異なり、芝かダートか、短距離か長距離かなど、得意とする条件も異なる。また、候補馬同士が現役...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
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[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~
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[重賞回顧]秋晴れに輝く2つ目のティアラ 盤石の競馬で突き抜けたチェルヴィニアが二冠達成~2024年・秋華賞~
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[重賞回顧]古馬相手でも適距離では負けられない! 混戦を断った3歳馬シックスペンスが、秋初戦を快勝~2024年・毎日王冠~