「名勝負」を語る 長き旅路のプロローグ~2009年 全日本2歳優駿~ 2019年12月15日 名馬・名手の里と呼ばれる笠松競馬場。 古くはオグリキャップを生み、その後もマックスフリートやライデンリーダーなど、多くの名馬を送り出した競馬場です。 その笠松競馬から近年輩出された名馬と言えば、その筆頭にあがるのがラブミーチャンでしょう。 今回はそのラブミーチャンの2歳時のハイライトとも言える、2009年の全日本2歳優... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]たった一度の好機をつかめ〜2007年朝日杯フューチュリティステークス・ゴスホークケン~ 2019年12月14日 大川慶次郎氏が、日本競馬に『展開』という概念を持ち込んでから、長い年月が過ぎた。 展開やレースの流れというものは、わずかコンマ何秒の世界で大きく変わり、それはコースや距離、馬場状態など様々な要素の上に成り立っている、予測の難しい複雑かつ繊細なものだ。 常に自分の流れになるとは限らず──いや、自分の流れなど訪れること自体... 勝木 淳
「名馬」を語る 『if』の中の帝王 2019年12月13日 競馬に限らず、勝負の世界では「もしも」や「たら」「れば」といった言葉は禁句とされている。 それでもなお、見ている者からすればそれらの言葉を使ってしまいそうになる瞬間がある。 もしも、あの馬が無事でいたならば……未来はどんなふうに変わっていただろう? 今回はそんな思いに僕を駆り立てる馬、2000年の朝日杯3歳ステークスで... ウマフリライター
競馬場を楽しむ 2019年HKIRデー現地観戦記〜香港G1日本馬3勝の快進撃〜 2019年12月12日 2019年12月7日(土)、昼過ぎに快晴の香港に到着した。 入国審査は、ガラガラ。 それもそのはず、昨今の政治情勢により香港への渡航客は減少しているのだ。それでも私は、香港国際競走の光景をカメラに収めようと、意を決して渡航した。 しかし、空港からホテルに向かう道中、デモが行われている様子はなかった。 少し安心し、チェッ... ウマフリライター
競馬場を楽しむ 中山競馬場の魅力 2019年12月11日 現在、JRAの東日本における主場には、東京都・府中市にある「東京競馬場」、そして千葉県・船橋市にある「中山競馬場」の2つがあります。今回はその1つ、「中山競馬場」の魅力について、大きく3つの項目に分けながら紹介してきたいと思います。 1つ目は『場内の距離感』です。 直線コースの短さでも知られる中山競馬場は、パドック、ス... ウマフリライター
競馬場を楽しむ 香港競馬弾丸旅行~ぼっち編~ 2019年12月7日 カーンカーン!高い金属音のようなものを耳にすると、香港のパドックでの光景が脳裏をよぎる。 ──香港、行ったんだよなあ……。 2016年の天皇賞・秋。満を持して抜け出すと、そのまま圧勝したモーリスを見て、感動のあまり泣きながら決意した。次が引退レースになるだろう……だから、そのモーリスの最後となるレースを目に焼き付けよう... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 ウオッカへの手紙 2019年12月6日 2007年、戦後初となる牝馬によるダービー制覇。3度のドバイ遠征。安田記念の連覇に、天皇賞・秋やジャパンCでの勝利。東京競馬場における古馬芝G1、完全制覇。ディープインパクトらに並ぶ、G1・7勝。 多くの功績を残した名牝ウオッカが、2019年4月1日、安楽死の措置をとられました。配合のため、アイルランドからイギリスへ渡... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 「馬と人の福祉」の時代~TCC Therapy Park竣工式&レセプションパーティー取材手記~ 2019年12月5日 令和元年5月1日。 新しい時代の訪れとともに、TCC Therapy Parkは、大事な一歩目を踏み出した。 「こういう施設が欲しかったんですよ」 そう優しい口調で語るのは、JRAの角居勝彦調教師。 ウオッカ、ロジャーバローズといったダービー馬を輩出した名伯楽が「欲しかった」と評価するほどの施設が、このTCC Ther... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 私を惹きつけた南関の『笑顔』〜坂井英光騎手、引退によせて〜 2019年12月1日 通算19593戦2028勝。 所属する大井競馬場で、2019年11月15日のレースを最後に、ムチを置いた騎手がいる。 第二の人生として、その騎手が選択したのは調教師の道。 坂井英光「元」騎手。 ロジータ賞や東京スプリング盃、サンタアニタトロフィーなどを制覇した大井の名手である。 私は3年間、彼を応援していた。 横断幕を... ウマフリライター
一口馬主 サンビスタと共に口取りへ 2019年11月30日 2015年のチャンピオンズカップの日、中京競馬場はとてつもなく混んでいた。 私は指定席を押さえていたのだが、チャンピオンズカップは口取りの集合場所から近い場所で観ようと思っていた。一口出資馬であるサンビスタの口取り権利が当たっていたからだ。 しかし一般席エリアのその場所は、前が見えないぐらいに混んでいた。やむを得ず指定... T.Notani