それぞれの競馬愛 己の運命に打ち勝った名脇役、ウインバリアシオンに喝采を。 2021年4月29日 間違いなく、彼はその場に帰ってきた。 2013年の有馬記念。クラシック三冠馬であり、凱旋門賞でも二度の2着を経験した稀代の名馬オルフェーヴルの引退レースとして今も語り継がれる一戦で、その8馬身後ろの2着に入ったのがウインバリアシオンだった。影を踏むことすらできない、ぐうの音も出ない完敗。それでも彼にとっては大きな価値が... ハシスポ
「名勝負」を語る 「仁川での春の盾」で託した夢 - ルーブルアクト・清山騎手VSビワハヤヒデ・岡部騎手 2021年4月28日 長く競馬をやっていると、「いつもと違う条件」で施行されたレースというのは意外と記憶に残るものだ。 例えば、年明けの名物重賞である「金杯・東」というレース名が「中山金杯」に変更になったその最初の年が東京競馬場での開催となり、ベストタイアップが大外から豪快に差し切ったのは印象深い。 ジャパンカップがダートも芝も中山で行われ... 並木 ポラオ
競馬を学ぶ POG2021-2022 [種牡馬・血統紹介]魔法の豪脚を持つ良血馬、サトノアラジン 2021年4月27日 数多くの名馬を輩出し、有名な「ニックス」となった「ディープインパクト×ストームキャット」の配合。ダービー馬を出し、オークス馬を出し、香港やフランス、ドバイのG1馬を出したこの配合から誕生した、一頭の名マイラーがいる。 キャリアを重ねること、29戦。そのうち重賞3賞を含む8勝。勝ったレースはいずれも上がり3F最速or2位... Redfray
「名馬」を語る ビリーヴ〜数々の『初制覇』を運んだ名スプリンター〜 2021年4月26日 2000年11月。京都のターフで、1頭の牝馬がデビュー戦を迎えた。名前はビリーヴ。後のGⅠウイナーである。 新馬戦は1200mの短距離戦。サンデーサイレンスの仔だからもう少し長い距離を走らせたかったのかもしれないが、気性が荒いこともあって、この距離を選んだのであろう。単勝1.5倍の圧倒的人気に支持されたなか、期待に応え... 例の元上司
競馬と「エンタメ」 ウマ娘 [ウマ娘]才能豊かなスーパーカー! ウマ娘マルゼンスキーと、史実馬マルゼンスキー。 2021年4月25日 「今日の走りもチョベリグ! お立ち台までイケイケよ!」 とてつもないポテンシャルを持ちながら、威張ることもなく、学園のウマ娘みんなのお姉さんとして慕われているマルゼンスキー。 ドライブが大好きで、よく学園のウマ娘をドライブに誘ってはヘロヘロにさせたりと面白い一面を持っているキャラクターです。また学園で唯一1人暮らしが許... スオミアッキ
「名馬」を語る バウンシーチューン〜全身全霊を捧げ尽くした豪脚〜 2021年4月24日 2011年4月24日、日曜日。晴れ渡る東京競馬場で、1頭の栗毛馬による"伝説"が、始まった。2着に3馬身をつけてGⅠ皐月賞の栄冠を父ステイゴールドにもたらしたオルフェーヴル。 この勝利は、種牡馬ステイゴールドにとって初めての「土日連続重賞制覇」でもあったのだ。 ──そう、この前日、同じ府中の芝2000mで、同じステイゴ... 枝林 応一
「名馬」を語る メジロマックイーン降着から18年、娘が制した府中芝2000m~ディアジーナ~ 2021年4月24日 オークスのゲートに収まることができるのは、その世代に生まれ競走馬となった牝馬、約3000頭の内わずかに18頭。そのオークスや日本ダービー目指して、年に300頭を生産する大手牧場もある。 一方、北海道浦河町の南部功牧場。家族経営で繁殖牝馬はわずかに4頭という小規模な牧場から、オークスの出走馬を送り出した。 それが、ディア... フロリダ
「名馬」を語る あの日、友と見た“いい馬”の記憶 - ワールドエース 2021年4月23日 2014年の春、私は、自分が競馬好きになるきっかけを作ってくれた友人とともに、東京競馬場に足を運んでいた。それは私にとって人生3回目の競馬場で、誰かと一緒に行くのは確か初めてのことだった。 間近に見るサラブレッドの美しさに目を輝かせ、パドックにかじりついたり、ゴール前で声援を送るなどして、競馬と、そしてサラブレッドのか... ひでまさねちか
「名馬」を語る ニシノフラワー〜“2階級制覇”を達成した早熟の天才少女〜 2021年4月23日 2021年4月4日、大阪杯が行なわれた。 戦前に話題となったのは、三冠馬コントレイル vs GⅠ3階級制覇を狙う牝馬・グランアレグリアの対決。 大方の見立ては「この二強に、もう一頭の4歳牡馬サリオスがどこまで割って入れるか」だった。結果は、無敗の4歳牝馬レイパパレが勝利し、三強はともに敗れてしまった。 ただ、グランアレ... 齋藤 翔人
それぞれの競馬愛 似てる"誰か"を愛せるから。シルバーステートとサングレーザー。 2021年4月22日 同じ父、勝負服、鞍上。そして同じ毛色、同じくらいの体重。ここまで一致すると、よほどの有識者でない限りゼッケンを見るまでその馬の名前を特定することは困難なのではないだろうか。サングレーザーが紺のゼッケンをまとい、福永騎手を乗せているのを見たとき──私は、志半ばでターフを去った"あの馬"を思い出させた。 ディープインパクト... フロリダ