国民文学作家と呼ばれた吉川英治は、人生における得難い出会いについて、こう書いている。 十年語り合っても理解し得ない人もあるし、一夕の間に百年の知己となる人と人もある。玄徳と孔明とは、お互いに、一見旧知のごとき情を抱いた。いわゆる意気相許したというものであろう。吉川英治「三国志 赤壁の巻」(新潮文庫) 自らもその血を引く...
- 「名勝負」を語るきみがいない未来と、パンサラッサのこと - 2022年・天皇賞(秋)2022年11月2日
- 「名馬」を語るとにかく"逆をいく"馬。若駒時代の達観したゴールドシップの魅力を振り返る。2023年5月26日
- 競馬を学ぶ競走馬に会いに行く際、絶対に守ってほしい『牧場見学の9箇条』とは?2021年4月4日
- 「名馬」を語る君と感じた爽やかな風を想う〜私の青春、エアスピネル〜2022年12月31日
- 「名馬」を語る馬産地・青森より、愛をこめて。 - 青森県出身の2歳女王・タムロチェリー2023年1月3日
- 「名馬」を語る今度こそ、何度でも。カレンブーケドール、どうか大輪の花を。2022年1月15日
- 「名勝負」を語る8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜2020年6月6日
- 「名勝負」を語るその葛藤に、用がある。 ~2001年 宝塚記念に寄せて2018年6月22日
コラム・エッセイ
秋に行われる女王決定戦「エリザベス女王杯」。過去にはスノーフェアリーなど外国馬の勝利もある国際的な側面を持つレースで、ここを勝てば世界に名をとどろかせることも夢ではないと言える。今回は、3歳にして一気に牝馬の頂点に立った1頭の名牝と、2013年のエリザベス女王杯について振り返っていく。 この年のエリザベス女王杯は、G1...
世の中に様々ある、家宝級の競馬アイテム──。今回はそれらの中から、皆様からご提供いただいた「馬券」を主軸に、ファンの思いや興味深い楽しみ方などをお伝え致します。 馬券編はかれこれ5回目となるのですが、今回も見るだけで興奮してしまう貴重な馬券、馬への思いがヒシヒシ伝わってくる馬券、「こんな買い方があったんだ」と感動させら...
平日であれば、仕事に向かう朝は目覚まし時計が鳴っても、なかなか布団から出られないことが多い。しかしその反面、土日に競馬に行くときはセットされたアラームより早く起きられることがある。 競馬好きな人には分かってもらえる「あるあるネタ」だと思うけれど、2020年のコロナ禍で馬券を買う主な場所が自宅になったことで、土日に早起き...
11月8日。前日にしっかりと雨が降り、金沢は、この日も晴れたり曇ったりとはっきりしない、いかにも北陸の秋冬らしい空模様になっていた。金沢競馬場では、全国地方交流の重賞「北國王冠」が行われる。北國王冠は、全国でも珍しい2600mの長距離重賞。全国に門戸を開いて4年目の2020年、全国から5頭の精鋭が集った。川崎からは、こ...
こんにちは。ウマフリライター徳澤泰明です。 世の中に様々ある、家宝級の競馬アイテム──。今回はそれらの中から、数々の貴重な「ぬいぐるみ」を紹介させていただきます。 飾って良し、眺めて良し、集めて良し、遊んで良し。キーホルダーくらいの小さなものから、ターフィーショップやUMAJO spotの前に飾られているような抱えきれ...
天皇賞秋が終わり、東京開催の一区切りがつく11月の初週。この週に設けられているのが、ハンデ長距離重賞アルゼンチン共和国杯だ。近年ではここをステップにG1を戦う馬も多く、さらにシュヴァルグランやスワーヴリチャードなどG1レースを制覇する馬も輩出している。そんな伝統あるハンデ重賞の歴史の中で、今回はこのレースを舞台に急激に...
JBC当日である2008年11月3日の朝。ベッドから出た私はまだ酔っていた。 誤解のないように書いておくが、前日のお酒が残って酔っていたわけではない。月並みな表現になってしまうけれど、その前日に行われた天皇賞(秋)でのウオッカとダイワスカーレットの壮絶な叩き合いが頭の中に残っていたのだ。 その当時、まとまった休みを取っ...
JBCは、開催スケジュールの面でもマイルチャンピオンシップ南部杯とチャンピオンズカップのちょうどはざまに開催される。前哨戦が充実していることもあって、3レースそれぞれでGⅠ級勝ちのある実績馬が複数出走し、過去に、幾度となく好勝負が展開されてきた。その中で今回取り上げるのは、ダート中距離界に君臨していた2頭の王者が初めて...
「もしもだれか他人になることができるとしたら、だれになりたいか?」 競馬ファンにこんな問いかけをしたら、まちがいなく上位に来る人物のひとりに金子真人オーナーがいるだろう。馬主名義・金子真人HDといえば、キングカメハメハ、ディープインパクト、マカヒキ、ワグネリアン、2000年以降のダービー馬4頭を筆頭に活躍馬は数え切れな...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~