「名馬」を語る エイシンヒカリ〜ディープ産駒の『異能の馬』〜 2020年5月18日 ディープインパクト産駒といえば。キズナ、ジェンティルドンナといった馬が、最終直線、父を彷彿とさせる末脚でレースを逆転し勝利をつかむ──というイメージが強い。代表産駒に数えられるような名馬でなくとも、ディープインパクトの子どもは総じて「前半はゆっくり、後半を速く走る」というレースが得意だ。 しかし、なかにはディープインパ... 勝木 淳
「名馬」を語る モーリス~遅れて咲いた、メジロの大輪~ 2020年5月17日 人がやれていることができず、失敗を繰り返しながら成功する。人生はトライ&エラー。ハナから成功するような人はほんのひと握りであり、大抵の場合、挑戦しては失敗し、そこから学んだことを次の挑戦に生かす。それでも、別の問題で失敗する。生き続けている以上、トライ&エラーは終わらない。 だが、その繰り返しはいつか必ず実を結ぶ。大事... 勝木 淳
「名馬」を語る ウオッカ〜澄んだ青空が紡いだ襷〜 2020年5月16日 2007年5月27日。この日、この時、私はテレビを前にして初めての衝撃を覚えた。 逃げるアサクサキングスを残り200で捉え、豪快に突き抜け世代の頂点に立つ1頭の牝馬。澄んだ青空、鞍上の右手が高々と上がった水色の襷の黄色い勝負服。漆黒の雄大な馬体。彼女が成し遂げたのは「64年ぶりの牝馬によるダービー制覇」という快挙だった... KOBA
「名馬」を語る 華麗に咲き誇れ!師弟で挑んだG1レース~川島信二騎手に託した、1人のファンの思い出〜 2020年5月16日 師匠と弟子。 この響きに、どんなイメージを持つだろうか。 競馬以外の話になってしまうけれど、私が愛して止まないダーツには師匠が居る。師匠と出会う前もダーツはしていたものの、今考えるとムチャクチャでありえないフォームで投げたり、定石を無視した攻め方をしていたように思う。私の仕事はダーツをすることではない。矢でサラリーをも... 並木 ポラオ
「名馬」を語る 明日を夢見た彗星~シングンマイケル~ 2020年5月15日 2019年12月21日、中山大障害。難関・大竹柵や大生垣を飛越していく人馬に歓声が上がる。そしてレース後には、全人馬の無事完走を労う拍手が湧き起こった。その激戦を制し、祝福を一身に浴びる優勝馬はシングンマイケル。鞍上は金子光希騎手であった。「障害競走って、いいな」人馬を前にそんな事を思う、いつもの暖かい光景。障害競走で... 川井 旭
「名馬」を語る アグネスタキオン〜幻の三冠馬と呼ばれた"超光速"の名馬〜 2020年4月18日 その馬は、スピードが違い過ぎた。それだけでなく、強靭なスタミナも兼ね備えてた。 まるで自分のレースタイムがどれほどのものか、理解しているかのような走り方をしていた。後続から来る、今もなお名を残している強力なライバル達を、子供扱いしていた。 ある者は、欲望・羨望を。ある者は、絶望を。そしてある者は、日本競馬史上最強馬とい... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 人生を変える、名馬との出会い〜ヒシアマゾンとハルウララ〜 2020年4月15日 よく競馬ファン同士で「人生で最も好きな競走馬は?」といった問いがあります。 アーモンドアイ、ディープインパクト、スペシャルウィークを始めとした超有名馬……。ツインターボやブロードアピールのように強烈な脚質で多くのファンを熱狂させた馬……。競馬ファンの数だけ、好きな競走馬がいると思います。私にとっての「好きな競走馬」も、... スオミアッキ
「名馬」を語る 桜のつぼみの季節に、初めての記念馬券〜ライデンリーダーに託した夢 2020年3月15日 競馬に限らない話かもしれないが、何かを覚え始めたときの記憶というのは意外と残り続けるもので、つい先日も競馬仲間数人が集まった際に 「情報がアップデートされていないねぇ」と笑われたことがあった。 かつては牝馬限定の重賞で使われていた名称に「牝馬特別」というものがある。略して「牝特(ひんとく)」という呼び方をするファンも多... 並木 ポラオ
それぞれの競馬愛 引退馬支援 引退馬支援の「いま」 2020年2月22日 「引退馬支援を考えよう〜私と支援の出会いと、これからの願い〜」という記事で、引退馬支援の始め方について書かせていただきましたオラシオンです。今回は実際に支援を続けている「いま」をご紹介していきたいと思います。 SNS等のツールが増えたことで、それぞれの馬たちの近況が伝わりやすくなりました。 牧場さんや乗馬クラブさん、ま... オラシオン
「名勝負」を語る 引退馬の宿命を考える〜アッカンベーをする馬・ナリタトウショウ〜 2020年2月11日 時には、走るために生を受けたとも言われる、サラブレッドたち。走ることを宿命づけられた若駒たちは、幼い頃からデビューに向け、虎視眈眈と訓練を積んでいきます。しかし本当にそれだけが宿命なのでしょうか?今回はそんな事を感じさせてくれた馬をご紹介します。 1996年10月6日・東京新馬戦。無事に競走馬としてデビューを果たすと思... ウマフリライター