上位入着馬に桜花賞の優先出走権が付与されるトライアルは、計3レース。その中で、唯一本番と異なる距離でおこなわれるフィリーズレビューは、どちらかといえば短距離志向の強い馬が出走するレースといえる。 そのため、桜花賞と同じ舞台でおこなわれるチューリップ賞組のほうが本番で好走しやすいのは、ある意味当然の話。そして、阪神競馬場...
レース回顧の記事一覧
天皇賞・春を連覇したフェノーメノやダービー馬キズナ。そして、2022年のスプリンターズSを勝利したジャンダルムに、先日のサウジカップを制したパンサラッサまで。彼らが手にしたビッグタイトルは、短・長距離、芝・ダート、はたまた国内外のレースと、GIに格付けされていること以外、ほぼ共通点はないように思える。 しかしながら、こ...
JRAのGI開幕を告げるフェブラリーS。ジュンライトボルトやテーオーケインズ、さらには当レースを2連覇中のカフェファラオなど、昨秋のGIを制した馬は海外遠征を控えるため出走しなかったものの、GI級勝ち馬が5頭参戦。バラエティー豊かなメンバー構成となった。 中でも、レース史上初めて出走する外国調教馬のシャールズスパイト。...
上位入着馬に優先出走権が付与されるトライアルレースではないものの、皐月賞の最も重要な前哨戦となった共同通信杯。ここから本番へ直行、勝利した馬は、グレード制導入以降6頭。それらはすべて2012年以降にクラシックを賑わせた馬たちで、ゴールドシップから始まった必勝ローテは、わずか10年前に湧き起こったトレンドである。 共同通...
クラシックが始まるまでの3歳重賞で、近年、出世レースとしての地位を大きく高めているのがシンザン記念と共同通信杯ではないだろうか。前者は、三冠馬を複数送り出し、後者はクラシックの中でも、とりわけ皐月賞と抜群の相性を誇っている。 ただ、牡馬クラシックとの相性でいえば、きさらぎ賞も決して見劣りはしない。スペシャルウィークやナ...
近年、改めて注目を浴びているダートグレード競走。2024年には「ダート3冠」が整備され、地方・中央関係なく砂上の3歳最強決定戦が執り行われる形となる。 1月後半から2月前半にかけてといえば、ダートの重賞が目白押しな季節でもある。1月の大井・TCK女王杯を皮切りに、川崎ではその年最初のGⅠ級競走である川崎記念、佐賀で行わ...
主要4場の中でも、とりわけ乗り難しいとされる中山コース。小回りで、直線距離は310mと非常に短い。あのディープインパクトが国内唯一の敗戦を喫し、芝のGI最多勝記録を持つアーモンドアイが唯一大敗を喫したのも、中山競馬場が舞台だった。 一方で、このコースが得意な、いわゆる「中山マイスター」と呼ばれる馬がいた。中でも、マツリ...
師走を超え、ロングラン開催も残すところあと2週。 締めに向かって走り始めた中山の舞台だが、この日は春を見据えるうえで重要な一戦、京成杯が開催された。 中山芝2000mは4月の皐月賞と同舞台。まだまだ遠い未来に思われるクラシック第1戦目だが、日付に起こしてみればもう残り3ヶ月。そう遠くない将来、風薫るこの中山で優駿たちが...
日経新春杯にハンデといえば、「流星の貴公子」テンポイントが見舞われた悲劇と、切っても切れない関係にある。その後、ハンデ戦の斤量は大きく見直されたが、あれから45年が経過した2023年。ルールが改定され、ハンデ戦であるかどうかにかかわらず、基本的には負担重量が1kg増えることになった。 日曜小倉のメイン門司Sでは、60k...
有馬記念・東京大賞典が終わり、各世代・各路線のチャンピオンホースが集った激闘は幕を閉じ、2022年の競馬は締めくくられた。だが、息つく間もなく2023年の競馬は幕を開ける。 1月5日の東西金杯が終わったかと思えば、すぐに3日間開催がやってくる。今年も、西ではシンザン記念、東ではフェアリーSと、クラシック戦線を占ううえで...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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