「名勝負」を語る 引退馬の宿命を考える〜アッカンベーをする馬・ナリタトウショウ〜 2020年2月11日 時には、走るために生を受けたとも言われる、サラブレッドたち。走ることを宿命づけられた若駒たちは、幼い頃からデビューに向け、虎視眈眈と訓練を積んでいきます。しかし本当にそれだけが宿命なのでしょうか?今回はそんな事を感じさせてくれた馬をご紹介します。 1996年10月6日・東京新馬戦。無事に競走馬としてデビューを果たすと思... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]王之原石~2016年きさらぎ賞~ 2020年2月9日 毎年1月から3月は、3歳重賞が多く開催される。 G1レースに大きく直結するトライアルレースも多く、クラシック戦線のなかでは重要な競走が毎週のように行われる。 そして、そこには過去に数多くの名馬が出走したことから「出世レース」と称されるレースもいくつか存在している。 毎年2月に京都競馬場で行われるきさらぎ賞もまた、出世レ... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]真直少女~2014年シルクロードステークス~ 2020年2月1日 競馬ファンの語り草になっている2015年ヴィクトリアマイル。 5→12→18番人気の決着で、なんと3連単は2000万円越え。競馬ニュース以外でも取り上げられ、多くの注目を浴びた一戦となった。 この時は払戻金のインパクトが先行してしまったが、勝ち馬のストレイトガールは先行する2頭を長い直線猛追しての勝利。 力強さが光った... ウマフリライター
「名勝負」を語る 1分7秒の壁が破られた衝撃〜1997年シルクロードS・エイシンバーリン〜 2020年1月31日 JRA史上はじめて1分7秒を切った馬はどの馬か、ご存知だろうか? 快速として知られたサクラバクシンオーでもなければ、史上最強スプリンターの呼び声が高いタイキシャトルやロードカナロアでもない。 それは1頭の、スプリント戦の実績がほぼなかった意外な牝馬によって記録された。 淀における冬のスプリント重賞として、すっかり定着し... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 現場にいた者だけが見た、勝負を分けた瞬間。~2016年川崎記念~ 2020年1月29日 レース後、騎手たちのこんなコメントを目にしたり耳にしたりすることがあります。 「〇〇が勝負の分かれ目だった」「勝負どころで置かれてしまった」 それはきっと、実際に乗っていたからこそ感じることなのでしょう。 一方、ファン目線で「あそこが勝負を分けた」と感じられる瞬間もあります。それは、映像が残っていて、その映像を見ること... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]疾風迅雷~2018年東海ステークス~ 2020年1月24日 2018年のダート界は、個性あふれる面々が揃っていた。 2017年のダート界を席巻したゴールドドリームに、期待の3歳馬ルヴァンスレーヴ。さらにノンコノユメやアウォーディーなどの実力馬も、G1制覇に燃える年明けであった。 この年の東海ステークスに出走したテイエムジンソクもまた、そんなダート界を盛り上げる1頭であった。 2... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]伝説の始まり~2007年AJCC・マツリダゴッホ~ 2020年1月21日 重賞未勝利のその馬は、明け4歳の浅いキャリアながら2番人気の支持を集めていた。 ──伝説は、いつも始まりがある。 2006年の12月24日。 三冠馬ディープインパクトが有馬記念で引退。中山競馬場の舞台を最後に、その完全無欠な馬は堂々とターフを去った。 競馬界は、競馬ファン、その跡を継ぐスターの登場を熱望した。玉座はいつ... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]血筋之力~2019年日経新春杯~ 2020年1月17日 新春の淀で行われる、歴史と伝統を誇るハンデ重賞「日経新春杯」。 半世紀を超える同レースの歴史において、非常に多くの競馬ファンの心に残るレースが繰り広げられてきた。今もなお、春の大一番でもある天皇賞に向けた大切なステップレースとしても知られており、このレースからステップアップを果たした馬たちも多くいる。 2019年日経新... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]拈華微笑 ~2012年・シンザン記念~ 2020年1月10日 重賞レースには、これまで日本競馬を彩った名馬の名前を冠するものがある。 セントライト記念やトキノミノル記念、地方ではライデンリーダー記念やハイセイコー記念など、多くのレースで各時代の英雄の名を取り入れている。 1月に行われるシンザン記念もまた、昭和を代表する3冠馬である「シンザン」の名が刻まれたレースである。 シンザン... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]~2017年京都金杯~ 2020年1月4日 競馬というスポーツは「ブラッドスポーツ」と呼ばれることがある。ブラッドとは「血」、つまり血統が重要な位置づけを持つスポーツということだ。 競走馬の血統、さらにはそんな血統と競馬に携わる人との関係性や絆が、多くのドラマを生み出してきた。2017年に行われた京都金杯もまた、そんな血統と騎手との絆が感じられたレースであった。... ウマフリライター