数ある2歳重賞の中でも、出世レースとして名高いのが東京スポーツ杯2歳ステークスではないだろうか。2019年の勝ち馬コントレイルが、翌年に史上初となる親子二代無敗の三冠を達成。2005年から実に12年連続で当レースの出走馬が後にGⅠを制していて、2018年の出走馬からGⅠ勝ち馬が出ればこの記録はさらに伸びることとなる(2...
「名勝負」を語る
「名勝負」を語るの記事一覧
京都開催の締めくくりG1「マイルチャンピオンシップ」。 春の安田記念と合わせて「春秋マイルG1」として多くの名マイラーを生み、名勝負を繰り広げてきた。また京都巧者の好走も多く、所謂リピーターも上位に食い込みやすいというのも特徴的なレースである。今回は歴史あるマイルチャンピオンシップの中で、初のG1を得意の京都で制覇し、...
エリザベス女王杯は、非根幹距離と呼ばれる2200mで行われる。同距離で行われるGⅠは他に宝塚記念しかない。2000mや2400mと比べてマイナーな条件だからこそ、この距離を得意とするリピーターが、過去に何頭も活躍してきた。また、その異質な条件を求めるのは日本国内の馬に限らない。時には、遠く数千キロ離れたヨーロッパから遠...
秋の福島開催で行われる伝統の重賞といえば、福島記念である。 福島記念は『荒れるハンデ重賞』のイメージがあるが、2010年〜2019年の10年間を調べてみると、多くのレースで単勝オッズは割れていたものの、3連単の配当が10万円を超えた年は2回しかない。 その中でも、特別目立つのは、2011年の福島記念。1番人気の単勝オッ...
国民文学作家と呼ばれた吉川英治は、人生における得難い出会いについて、こう書いている。 十年語り合っても理解し得ない人もあるし、一夕の間に百年の知己となる人と人もある。玄徳と孔明とは、お互いに、一見旧知のごとき情を抱いた。いわゆる意気相許したというものであろう。吉川英治「三国志 赤壁の巻」(新潮文庫) 自らもその血を引く...
秋に行われる女王決定戦「エリザベス女王杯」。過去にはスノーフェアリーなど外国馬の勝利もある国際的な側面を持つレースで、ここを勝てば世界に名をとどろかせることも夢ではないと言える。今回は、3歳にして一気に牝馬の頂点に立った1頭の名牝と、2013年のエリザベス女王杯について振り返っていく。 この年のエリザベス女王杯は、G1...
天皇賞秋が終わり、東京開催の一区切りがつく11月の初週。この週に設けられているのが、ハンデ長距離重賞アルゼンチン共和国杯だ。近年ではここをステップにG1を戦う馬も多く、さらにシュヴァルグランやスワーヴリチャードなどG1レースを制覇する馬も輩出している。そんな伝統あるハンデ重賞の歴史の中で、今回はこのレースを舞台に急激に...
JBC当日である2008年11月3日の朝。ベッドから出た私はまだ酔っていた。 誤解のないように書いておくが、前日のお酒が残って酔っていたわけではない。月並みな表現になってしまうけれど、その前日に行われた天皇賞(秋)でのウオッカとダイワスカーレットの壮絶な叩き合いが頭の中に残っていたのだ。 その当時、まとまった休みを取っ...
JBCは、開催スケジュールの面でもマイルチャンピオンシップ南部杯とチャンピオンズカップのちょうどはざまに開催される。前哨戦が充実していることもあって、3レースそれぞれでGⅠ級勝ちのある実績馬が複数出走し、過去に、幾度となく好勝負が展開されてきた。その中で今回取り上げるのは、ダート中距離界に君臨していた2頭の王者が初めて...
秋の淀で行われる3冠最終章「菊花賞」。3000メートルという誰も経験したことが無い長距離で行われることなどから「最も強い馬が勝つ」と言われることもある競走である。三冠達成の瞬間やクラシックホースの勝利、真夏に鍛えぬいた上り馬の激走など、様々な名シーンが誕生した菊花賞。今回は歴史ある菊花賞の中から、1頭の奇跡の駿馬が誕生...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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