「大穴をあける騎手といえば?」という問いに、皆さんはどの騎手を思い浮かべるだろうか。 様々な名前が挙がると思うが、おそらく上位に食い込むのが、江田照男騎手ではないだろうか。ダイタクヤマトで制した2000年のスプリンターズステークスは、16頭中の16番人気。他にも、テンジンショウグンやネコパンチで制した日経賞など、平場の...
「名勝負」を語る
「名勝負」を語るの記事一覧
寄り道、脇道、回り道、しかしそれらも全て道!──キュアビューティ/青木れいかスマイルプリキュアより 一般的に「プリキュア」と言えば、大人気アニメであるプリキュアシリーズを思い出す人が多いだろう。しかし我々競馬民にとっては、競走馬のテイエムプリキュアが先に出てくる人も少なくないはずだ。彼女は私にとって、不思議な縁を持つ1...
牝馬クラシック第一戦・桜花賞と全く同じ舞台で行われる2歳女王決定戦、阪神ジュベナイルフィリーズ。過去にはウオッカにブエナビスタ、ラッキーライラックなど、後の女王を輩出した名門レース。そして12月の開催ということもあって所謂師走の気配を肌で感じることのできるレースでもある。そんな2歳女王決定戦の中から、今回は大激戦の末G...
競馬界には、相性の良い騎手と調教師のコンビ、すなわち黄金タッグと呼べる組み合わせが何組か存在する。かつては、岡部騎手と藤沢調教師のタッグが有名で、近年ではルメール騎手と藤沢調教師、そして川田騎手と中内田調教師のタッグチームが思い浮かぶ。 今回は、体質の弱さから幾度も雌伏の時を経ながらも、黄金タッグによって後に本格化。つ...
暮れのダート王決定戦「チャンピオンズカップ」。 「チャンピオンズカップ_として中京競馬場で行われるようになったのは2014年からで、それまではジャパンカップダートという名前で、東京競馬場や阪神競馬場でレースが施行されていた。 コースやレース名こそ違いがあれど、数多くの『砂の王』がこの舞台で誕生した。今回はそんな砂の王者...
中央競馬の平地重賞において、勝ち馬が2着以下に『大差』をつけて勝利した例はほとんどない。年間100以上行われる平地重賞の中でも、平成以降ではたった3例しかない。2020年11月末現在、サイレンススズカがレコードで圧勝し伝説となった、1998年の金鯱賞が最後となっている。 今回は、そのサイレンススズカの同期にあたる馬が、...
サラブレッドは、血のドラマだといわれる。300年以上もの間、連綿と紡がれてきた血の歴史が、一頭一頭の血統表に息づいている。 走ることは、すなわち自らの血を残すこと。 そんな宿命のサラブレッドの中にありながら、どれだけ走ろうとも血を残せない優駿たちがいる。されど、彼らの走りは、時に大きな輝きを放つ。 師走の寒空の下、中京...
日本の競馬でマークされたレコードタイムのなかで、個人的に大きな衝撃を受けたタイムがいくつかある。 1989年のジャパンカップで、ホーリックスがマークした2分22秒2。1997年のシルクロードステークスで、エイシンバーリンがマークした1分6秒9。2001年の武蔵野ステークスとジャパンカップダートで、クロフネがマークした1...
言わずもがな、競馬は優勝劣敗の世界。1着こそが名誉であり、1着馬の関係者こそが拍手喝采を浴びることが許される世界だ。けれど、長年競馬を観て来た私が “賞賛される2着というものがある” と感じたことが、過去に3回ある。 まずはトゥザヴィクトリーが2着となった、2001年のドバイワールドカップ。これまで日本最強のダートホー...
その年の東京開催フィナーレを飾るジャパンカップ。 日本競馬最高額の賞金を誇り、世界各国から有力馬を招待して開催されるビッグレースだ。日本、そして世界屈指の強豪が集まるため名勝負が多く、競馬ファンにとっては世界レベルのレースに酔いしれられる1日でもある。今回はそんなジャパンカップの中でも、3冠馬2頭による壮絶な叩き合いと...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~