過去に中央競馬で記録された芝2400mのレコードタイムで、見る者に大きな衝撃を与えたタイムがいくつかある。1989年、ホーリックスが記録した2.22.2。その16年後、永遠に破られないと思われたそのタイムをアルカセットが0秒1更新した2.22.1。そして、まだ記憶にも新しい2018年、その年の三冠牝馬アーモンドアイがア...
「名勝負」を語る
「名勝負」を語るの記事一覧
日本では2レースのみ行われる、短距離G1。 その中でも秋に行われるスプリンターズステークスは秋のG1戦線の開幕戦、さらには香港スプリントにつながる重要な一戦として国内外から多く注目されるレースである。 そして2013年に行われたスプリンターズステークスは、その注目度をより一層上げるレースだった。 能力の高さを世界中に知...
神戸新聞杯は、関西で行われる菊花賞の前哨戦である。2000年に菊花賞の施行時期が2週間繰り上がってからは、同じく菊花賞トライアルだった京都新聞杯がダービーの前哨戦として5月に施行時期を移行。そのため神戸新聞杯は関西で行われる唯一の菊花賞トライアルとなり、阪神競馬場の改修工事以降は距離も従来の2000mから外回りの240...
2006年JRAは北九州記念を芝1800mから1200mに変更、サマースプリントシリーズを創設した。セントウルSはその最終戦となり、これを制する馬がスプリントチャンピオンになることが多く、まさにひと夏の物語、その最終話だ。初代チャンピオンのシーイズトウショウに続き、2007年にここを勝ち頂点にたどり着いたのがサンアディ...
北海道の夏は、短い。 2018年の夏の終わりに行われたその戦いは、短い夏に、鮮烈な印象を焼き付けた。 札幌2歳ステークス。札幌競馬場での、ひいては北海道での中央競馬開催を締めくくるものであり、ひと夏の終わりを告げる伝統の2歳重賞だ。初代勝馬のリュウズキが皐月賞・有馬記念を制したことに始まり、後にダービー馬となったロジユ...
天才と同時代に生きられるのは、幸運である。 たとえば、1998年にメジャーデビューした、宇多田ヒカルさん。翌1999年にリリースした初のアルバム「First Love」は、邦楽史上最高のセールスを記録し、日本音楽史に燦然と輝いている。 洗練されたメロディライン。その旋律に、叙情的に言葉を和合させていく歌詞。何よりも、比...
夏競馬の祭典ともいえる真夏のビッグレース「札幌記念」。 夏に力をつけた上り馬、G1でも結果を残す実力馬、海外を見据えるチャレンジャーなど多くの実力馬が北の大地で激突した。今回はフランス凱旋門賞を見据えた2頭のマッチレースが繰り広げられた2014年の札幌記念について振り返っていく。 2014年。約1年の休催を経て新たな北...
2008年、惜しまれつつも廃止となった旭川競馬場。ただ、競馬場は廃止されても、同じホッカイドウ競馬の門別競馬場で、そのまま引き継がれて行なわれているレースがある。 その一つが、ブリーダーズゴールドカップ。旭川時代は、長丁場の2300mという過酷な条件で、格付けもGⅡだったこのレース。同場廃止後の2009年から、開催地を...
3歳馬によるダートの重賞はJRAに2つ、地方競馬との交流重賞は3つ設定されている。5月の兵庫チャンピオンシップから始まり、7月にはジャパンダートダービーで世代の頂点が決まる。しかし世代の頂点が決まっても優駿の戦いは続き、1か月後には新潟競馬場で「レパードステークス」が行われる。このレパードステークスは所謂「出世レース」...
2009年、長らく整備されてなかった中央競馬の3歳ダート戦線に新たな重賞が誕生。1996年のユニコーンS創設以来、実に13年ぶりとなる3歳ダート重賞の新設となった。それが、ダート1800mという条件で施行されるレパードSである。「ユニコーンと来て何故レパード(豹)なのか」と思って調べてみると、どうやら古代ローマでは豹の...
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語り継がれし「名馬」たち
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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