「名馬」を語る 雄大かつ豪快、だけどちょっと器用、じつはトレンド先駆者ブラストワンピース 2022年2月8日 かつて勤めていた出版社では新潟記念の日に競馬場へ行く、いわゆる旅打ちが恒例だった。私が参加したのは入社して最初の夏、2018年。その年の新潟記念は当時3歳だったブラストワンピースが1番人気に支持された。前日は朝から雨、馬場状態も新潟としては珍しい重馬場。午後も曇りがちで、大層涼しい一日だった。当日は天候一変、夏のカンカ... 勝木 淳
「名馬」を語る [京都記念]破竹の5連勝でG2制覇、そして年末には香港へ。ミッドナイトベットの快進撃を振り返る。 2022年2月7日 今でこそ多くの日本馬が出走し、勝利や好走をあげ、我々を楽しませてくれる香港国際競走デー。その日は日本でも、年末のビッグイベントと言っても差し支えない程の盛り上がりを見せる。 しかし、まだ香港国際競走が国内でそれほど盛り上がっていない時代──そして香港国際競走の国際グレード自体もまだG1表記ではなかった時代に、快挙を成し... 小早川 涼風
「名馬」を語る インディチャンプ~挑み続けた、マイル王~ 2022年2月6日 「ステイフーリッシュ、及ばなかったか……」 2021年12月12日、私はかたずをのんで、スマートフォンの小さな画面越しにシャティン競馬場の様子を見つめていた。地元のヴィンセント・ホー騎手を鞍上に迎えたステイフーリッシュは積極的な競馬に打って出るも直線じりじり後退し、5着に敗れた。 2001年、短波ラジオのイヤホン越しに... 枝林 応一
「名馬」を語る "名脇役"に収まらない存在感。大逃げや、惚れ惚れするような馬体……リーチザクラウンの魅力。 2022年2月6日 菊花賞当日の5レースに行なわれる新馬戦は、後のGI馬を多数輩出してきた出世レース。改めて、その実績を振り返ってみる。 2020年 1着シャフリヤール:ダービー2018年 1着ワールドプレミア:菊花賞、天皇賞・春2013年 1着トーセンスターダム:豪・GIトゥーラックH、エミレーツS2012年 1着エピファネイア:菊花賞... 齋藤 翔人
「名馬」を語る 2つのジンクスを打ち破った、至高の金剛石。 - サトノダイヤモンド 2022年1月31日 1.サトノダイヤモンド、『ウマ娘』に登場 2020年12月に行われた、サイゲームスによるメディアミックスコンテンツ『ウマ娘』の公式生放送。視聴者の耳目を集めたのは、コンテンツの本丸であるスマートフォンゲームのリリース日発表であった。しかし、筆者が最も驚いた発表は、新キャラクター「サトノダイヤモンド」の登場である。競馬フ... 縁記台
「名馬」を語る モーニン - 洒脱さとユーモアを兼ね備え、一気に砂の王者への階段を駆け上っていった2016年冬を振り返る。 2022年1月25日 音楽が由来の馬名が、好きだ。 最近ではperfumeの曲名から次々に馬名を採用している馬主の方もいる。perfumeファンを自認するぼくは、「フューチャーポップ」や「ラブザワールド」などperfumeの曲名を名付けられた馬を応援し、さらには新曲が出るたびに「今度はどんな馬にこの曲名が名付けられるのだろう?」と想像を膨ら... 高橋薫
「名馬」を語る 英国競馬242年の歴史を変えた名牝スノーフォールがくれた希望 2022年1月23日 生きるとは死へ向かうこと。 死が訪れない生命はこの世にいない。長寿の象徴とされるカメも実際には1万年も生きるわけがなく、小型のカメで20~30年。大型のゾウガメでも100年を超える程度だという。 実家にナリタ君というカメがいた。成田にあるゴルフ場のグリーンをのんびり歩いていたところを父が見つけてきた。連れてきたっていい... 勝木 淳
「名馬」を語る なぜ、そんなにも懸命に走れたのか。クロノジェネシスと北村友一騎手の1,212日。 2022年1月16日 なぜ、そんなにも懸命に走れたのか。 2021年、有馬記念。最後の直線で必死に追い込んでくるクロノジェネシスの姿に、そんな問いが浮かんだ。 先に抜け出したエフフォーリアの走路をトレースするように、クロノジェネシスは上がっていった。鞍上のクリストフ・ルメール騎手を、逆に引っ張っていくかのように、全身を使ったストライドで脚を... 大嵜 直人
「名馬」を語る pick 今度こそ、何度でも。カレンブーケドール、どうか大輪の花を。 2022年1月15日 生きていると、歯がゆくて悔しい、報われない経験をすることがある。 あと一歩だった。もう少しだった。もっと認められたかった。 ──もう、いっそ諦めてしまおうか。 そうやって肩を落として、ふっとターフを見ると、決して諦めずに戦い続ける彼女の姿があった。 どんな馬場でも、どんな距離でも、絶対に掲示板を外さない、不屈の闘志。 ... 吉田 梓
「名馬」を語る 印象的な勝利を見せる、漆黒の馬体を持つ名馬。気高きダービー馬、エイシンフラッシュ。 2022年1月12日 「走り方がかっこいい馬といえば?」というテーマがあったら、どの馬を挙げるだろうか。パッと思いつくのは、グラスワンダーや、牝馬ならルージュバック。近年活躍した馬の中では、サートゥルナーリアなどが挙がるだろうか。 同じように「見た目がかっこいい馬といえば?」というテーマなら、白毛初のGⅠ馬となったソダシの名前を挙げる人がい... 齋藤 翔人