『競馬の楽しさを、すべての人へ』をモットーとして、馬券予想を掲載せずに運営されている競馬ポータル『ウマフリ』をご覧の皆さんであれば、おそらくその多くがターフを、砂上を駆けるサラブレッド一頭一頭に尊敬と愛情あふれる温かい眼差しを投げかけていらっしゃることだろう。そして、そのお一人お一人に「推し馬」がいるに違いない。 ──...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
フェブラリーステークスが終わり、街のそこかしこで次の季節の兆しを感じ始めると、春競馬の季節がやってくる。春競馬といえば、なんと言ってもクラシックという人も多いだろう。 その幕開けに行われるのは、明け3歳のタレントたち、父母に名馬の名前をちりばめた良血たちを中心に、出世レースと呼ばれる条件戦や3歳限定重賞などを勝ち抜いて...
北海道浦河町で、馬産地ならではの写真家として活躍されている内藤律子さん。 競馬報知のカメラマンを経て、数々のサラブレッドを撮影した個展の開催や、ハギノカムイオーの子、ハギノシンボルの誕生からデビューを追いかけた写真集『神威の星サラブレッド・ファンタジー』の出版など、幅広い創作活動の功績が称えられ、1989年に第3回JR...
寒さが一層厳しくなる2月末。競馬界ではフェブラリーSを終え、いよいよクラシックトライアルを目前に控え、春の息吹を感じる時期である。そしてそれ同時に、多くの勲章を手にしてきた人たちが競馬界を去る季節でもある。 時に劇的に、時に静かに──これまで競馬に携わってきた競馬人が、現役生活に別れを告げる。 時は2006年、2月26...
「もし、これから先の人生で迷うことがあれば、自分の生まれた土地と、自分の血筋を調べてみるといいですよ」 還暦に近い、ある経営者の方から、酒席でそう言われたことがある。当時の私はといえば、二十代の半ばくらいだっただろうか。歳を重ねていくと、そんなこともあるのかなと聞いていた。 果たして十数年後、その方の言葉のとおりになっ...
2022年2月末日、関東を代表する名伯楽・藤沢和雄調教師が引退する。2年連続最優秀短距離馬に輝いたグランアレグリア、ダービー馬レイデオロ、秋中距離GⅠ3連勝のゼンノロブロイ、有馬記念連覇のシンボリクリスエス、ジャック・ル・マロワ賞を勝ったタイキシャトル。師が管理した名馬をあげればきりがない。 馬なり調教、前哨戦を使わな...
突然ですが、皆さんにはご兄弟(あるいは姉妹)がいらっしゃいますでしょうか。兄弟姉妹がいると楽しい反面、周囲から比較され複雑な気持ちになることも多かれ少なかれあるかと思います。弟(妹)の方が優秀な場合、兄(姉)は劣等感に苛まれ、肩身が狭い思いをすることもあります。ただ、兄(姉)を育てたノウハウが活きるため、弟(妹)の方が...
昭和から平成にかけて日本の競馬を振り返るとき、ターフを彩った数々の勝負服がある。シンボリ牧場の緑・白襷・袖赤一本輪に、メジロ牧場の白、緑一本輪、袖緑縦縞の勝負服。さらにはタニノの冠号でお馴染み、カントリー牧場を経営していた谷水雄三氏の、黄、水色襷の勝負服など。 そして、桃、白一本輪、桃袖の勝負服も、決して忘れてはなるま...
冬場の地味なダート戦だったフェブラリーステークスもG1に昇格して4年目を迎えていた。 まるで田んぼのような泥んこ馬場で行われた記念すべき第1回(1997年)の王者は、岡部幸雄騎手と「嚙みつき馬」シンコウウインディだった。このレースの売上げは203億を超え前年比345%と驚異的な数字を残し、この日の東京競馬場の入場者数は...
競馬史のターニングポイントになった年、と聞いて、ここ数年間ですぐにイメージできる年はいつになるでしょうか? いろんな意見があるかと思いますが、わかりやすく決定的かな、と思えるのは、やはり日本がパートⅠ国に昇格した2007年が妥当なのかもしれません。それまでの日本のサラブレッドの、〝集大成〟みたいな活躍を見せたディープイ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]復活と希望の勝利!北村友一騎手とクロワデュノールがホープフルSを制覇~2024年・ホープフルS~
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[重賞回顧]いざ、新時代へ! 復活を遂げたレガレイラが偉業を達成~2024年・有馬記念~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~