2020年12月16日水曜日、川崎競馬場。父にヘニーヒューズを迎えた母父ステイゴールドの牡馬・アランバローズが、後続に5馬身もの大差をつけて、交流JpnⅠ全日本2歳優駿を逃げ切った。 ステイゴールドの仔が走り始めて16年目。その血が初めてダートの頂点に立った瞬間だった。そしてその瞬間、歓喜に沸くステイゴールドファンの脳...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
「東海S」と聞いて、皆さんはどんな馬を思い浮かべるだろうか。 東海Sの歴史は1984年、グレード制改革によって新設された「ウインターS」から始まる。その後「東海テレビ杯ウインターS」「東海S」を経て、現在の「東海テレビ杯東海S」となった。 開催時期も12月から5月、1月と時期が移り変わってゆき、直後に控える大舞台へのス...
ウマフリ読者の皆様、こんにちは。「チーム・テイオー」「トウカイテイオー産駒の会」会員のエドリンです。 現在はシンボリルドルフを愛し、その血を繋ぐトウカイテイオー産駒たちを応援する私ですが、純粋なルドルフファンの方から見たら、私はファンとは認めて貰えないかもしれません。 何故なら、彼の現役時代、私は「アンチ・ルドルフ」だ...
2019年1月25日、一頭の6歳牝馬が競走生活に別れを告げ、繁殖生活へと入りました。その馬の名前はワンミリオンス。2年前に初重賞制覇を果たした舞台でラストランを終えた時、はたして彼女の胸にはどんな思いがあったのでしょうか。今回は、ダートで活躍した牝馬、ワンミリオンスについてご紹介していきます。 連勝までの前日譚 まずは...
1990年代中ごろから、日本の3歳クラシック戦線は、サンデーサイレンス産駒vsブライアンズタイム産駒の戦いの歴史だったといっても過言ではない。1994年にナリタブライアンが牡馬三冠を達成し、牝馬でもチョウカイキャロルがオークスを制した翌年、サンデーサイレンスの初年度産駒が大爆発。その翌年からも牡馬・牝馬のクラシックを席...
2004年11月28日。 この年、JRAは創立50周年を迎え、JRAゴールデンジュビリーキャンペーンを展開。各地で記念競走が行われ、そのハイライトはジャパンCとジャパンCダートを同日に行うゴールデン・ジュビリー・デーだった。10RジャパンCダートを武豊騎手が乗るタイムパラドックスが勝ち、11RジャパンCはオリビエ・ペリ...
世界でも、間違いなくトップクラスのレベルにあるといってよい現代の日本競馬。その背景には、育成・調教技術の向上があったことはいうまでもないが、特に大レースにおいては、以前と比べてよりいっそうスピードが重視され、血統面でも、同様にスピードが重視されることとなった。 種牡馬では、ディープインパクトを筆頭に、サンデーサイレンス...
競馬の大きな楽しみの一つとして、自分の思い入れある馬のきょうだいも応援することができる、というものがある。 兄や姉の面影を弟や妹に重ね、変わらぬ声援を送り、上のきょうだいたちにも更なる活躍を期待して、その一族への愛着は一層深まってゆく。 毛色や顔立ちなどの姿かたちや脚質、得意な距離や馬場がそっくりなきょうだいもいれば、...
2020年のマイルチャンピオンシップは、4歳牝馬グランアレグリアが春秋マイル制覇、またスプリントとの2階級制覇を果たし、見事マイル女王に輝きました。時代が進んでも、令和最強マイラーの一角と称される強さでしょう。 では、平成最強マイラーと言えばどの馬を思いつきますか? モーリスやダイワメジャー、他の距離でも活躍していたウ...
おそらくその日、美浦トレセン内にある藤沢厩舎には、非常に重苦しい空気が流れていたに違いない。管理するシンコウエルメスが調教中に骨折。獣医からは、おそらく治る見込みがないだろうとの診断がなされたからだ。つまりそれは、シンコウエルメスが予後不良──安楽死処分になってしまうことを意味していた。 しかし、師はそこで引き下がるこ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]復活と希望の勝利!北村友一騎手とクロワデュノールがホープフルSを制覇~2024年・ホープフルS~
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[重賞回顧]いざ、新時代へ! 復活を遂げたレガレイラが偉業を達成~2024年・有馬記念~
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[重賞回顧]ニュースター誕生! 見惚れるほどの圧勝劇~2024年・朝日杯フューチュリティステークス~
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~