新潟競馬の名物・直線1000m競走。コーナーのないストレートのみのコースで行われる、いわゆる「千直」だ。長きにわたり「直線1000m戦は牝馬を狙え」と言われてきた。 実際、直線1000m重賞・アイビスSDは2001年の創設から2019年まで19年の歴史において、牝馬が12勝と明らかな優勢を保っている。牡馬よりも良績を収...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
「1615年、陰暦3月3日、首里は祭日で闘鶏と競馬が催される」(ウィリアム・アダムス(三浦按針)、「琉球諸島航海日誌」) 沖縄は「競馬不毛の地」と思われがちだが、琉球王朝時代の士族の楽しみとして今から400年近く前には競馬が開催をされていたという記録がある。我々が思っている以上に、沖縄と競馬は古くから密接な関わりがある...
ローカル開催が主役となる夏競馬。翌年のクラシックに向けた2歳馬戦や、3歳馬が古馬に挑む条件戦など、特徴的な注目点も多い。そんな夏競馬の中でも一際注目度の高いレースが、新潟競馬場で行われるアイビスサマーダッシュだ。日本の中央競馬では唯一として新潟競馬場に設置されている一直線のコース。その直線コース行われるこのレースは、重...
「うわぁ、それかぁ」「あー、取られたぁ」POGドラフトシーズンには、こんな嘆き節が競馬ファンの間でしばしばあがる。そしてどのドラフトでも注目の的になる血統、牝系がいくつかある。そのひとつにあがるのが、ダイナカール一族。ダイナカールではピンとこない若者もエアグルーヴ一族と記せば合点がいくだろう。 1980年代の社台ファー...
夏競馬というと、春と秋のGⅠシリーズの合間にやっている開催とイメージする人もいるかもしれない。開催場も、北海道の競馬場をはじめとする、いわゆるローカルの競馬場へと移行する。この時期にはGⅠが開催されていないこともあり、札幌記念などの例外はありつつも、多くのGⅠ実績馬は休養に入っている。 とはいえ、秋の飛躍を目指す馬たち...
「ネオレアリズモ」の旗手である巨匠、ヴィットリオ・デ・シーカ。『甘い生活』はじめ数々の名作で知られた、マルチェロ・マストロヤンニ。そして当代きっての名優、ソフィア・ローレン。 この1960~70年代のイタリア映画を彩る黄金トリオとくれば、不朽の名作と名高い『ひまわり(原題:I Girasoli、1970年)』が思い出さ...
馬事文化応援アイドル「桜花のキセキ」。競馬場でのイベントや競馬メディアなどで見かけた事のある人も少なくないだろう。乗馬レッスンや流鏑馬、引退馬支援など、その活動は多岐にわたる。流鏑馬で新人戦3位になったメンバー、競馬メディアで調教推奨馬を紹介しているメンバーなど多彩な顔ぶれで、多くの競馬ファンから支持される存在へと上り...
2歳戦最初の重賞である、函館2歳S。芝1200mという施行条件、2歳戦開始からわずか2ヵ月という時期もあるのか、歴代の勝ち馬には早熟タイプが多い。近年はダービー前日に重賞の葵Sが新設されそこで復活する馬も出てきてはいるものの、総じて古馬になっても活躍するような馬が少なく、忘れられがちなタイトルでもあった。 フランスのア...
今回は、「イングランドの平地競走」をご紹介していきましょう。「イギリス競馬」と言えば、スコットランドにも競馬場はあります。しかし日本でも知られているような大レースの開催はあまりありません。また、イギリスは障害競走の人気も非常に高いですが、詳しく取り上げるのは別の機会にしましょう。 イギリス競馬のレースや仕組み、有名な開...
あなたにとって「この競馬場、このコース、この馬場では絶対この馬!!」と心に決めている馬はいるだろうか?俗に言う、「〇〇巧者」という馬だ。 ある条件では馬の適性に合わず、凡走ばかりしていても、その馬の適性に合ったコースで走ると突如一変して、好成績を叩きだす。そのような馬は、もどかしさと頼もしさが同居して、どうしてだか無性...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]いざ、新時代へ! 復活を遂げたレガレイラが偉業を達成~2024年・有馬記念~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~
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