「名勝負」を語る 日本の競馬ファンを震撼させた脅威の末脚〜 2010年・エリザベス女王杯〜 2020年11月15日 エリザベス女王杯は、非根幹距離と呼ばれる2200mで行われる。同距離で行われるGⅠは他に宝塚記念しかない。2000mや2400mと比べてマイナーな条件だからこそ、この距離を得意とするリピーターが、過去に何頭も活躍してきた。また、その異質な条件を求めるのは日本国内の馬に限らない。時には、遠く数千キロ離れたヨーロッパから遠... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 秋桜の咲く頃に〜2011年・福島記念〜 2020年11月14日 秋の福島開催で行われる伝統の重賞といえば、福島記念である。 福島記念は『荒れるハンデ重賞』のイメージがあるが、2010年〜2019年の10年間を調べてみると、多くのレースで単勝オッズは割れていたものの、3連単の配当が10万円を超えた年は2回しかない。 その中でも、特別目立つのは、2011年の福島記念。1番人気の単勝オッ... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 雷神と百合、得難き出会い〜2018年エリザベス女王杯・リスグラシュー〜 2020年11月14日 国民文学作家と呼ばれた吉川英治は、人生における得難い出会いについて、こう書いている。 十年語り合っても理解し得ない人もあるし、一夕の間に百年の知己となる人と人もある。玄徳と孔明とは、お互いに、一見旧知のごとき情を抱いた。いわゆる意気相許したというものであろう。吉川英治「三国志 赤壁の巻」(新潮文庫) 自らもその血を引く... 大嵜 直人
「名勝負」を語る Rewind the Race [Rewind the race]雨中之舞~2013年・エリザベス女王杯~ 2020年11月13日 秋に行われる女王決定戦「エリザベス女王杯」。過去にはスノーフェアリーなど外国馬の勝利もある国際的な側面を持つレースで、ここを勝てば世界に名をとどろかせることも夢ではないと言える。今回は、3歳にして一気に牝馬の頂点に立った1頭の名牝と、2013年のエリザベス女王杯について振り返っていく。 この年のエリザベス女王杯は、G1... ハラシュー
写真で楽しむ競馬 家宝級競馬アイテムを探せ!~思いのこもったユニークな集め方・残し方をされた馬券編~ 2020年11月13日 世の中に様々ある、家宝級の競馬アイテム──。今回はそれらの中から、皆様からご提供いただいた「馬券」を主軸に、ファンの思いや興味深い楽しみ方などをお伝え致します。 馬券編はかれこれ5回目となるのですが、今回も見るだけで興奮してしまう貴重な馬券、馬への思いがヒシヒシ伝わってくる馬券、「こんな買い方があったんだ」と感動させら... 徳澤泰明
競馬場を楽しむ 久しぶりの“競馬のため”の早起き~競馬の良さを再認識した1日 2020年11月12日 平日であれば、仕事に向かう朝は目覚まし時計が鳴っても、なかなか布団から出られないことが多い。しかしその反面、土日に競馬に行くときはセットされたアラームより早く起きられることがある。 競馬好きな人には分かってもらえる「あるあるネタ」だと思うけれど、2020年のコロナ禍で馬券を買う主な場所が自宅になったことで、土日に早起き... 並木 ポラオ
「名馬」を語る [追悼記事]沈黙の北國王冠〜園田の総大将・タガノゴールド〜 2020年11月10日 11月8日。前日にしっかりと雨が降り、金沢は、この日も晴れたり曇ったりとはっきりしない、いかにも北陸の秋冬らしい空模様になっていた。金沢競馬場では、全国地方交流の重賞「北國王冠」が行われる。北國王冠は、全国でも珍しい2600mの長距離重賞。全国に門戸を開いて4年目の2020年、全国から5頭の精鋭が集った。川崎からは、こ... ヨドノ ミチ
写真で楽しむ競馬 家宝級競馬アイテムを探せ!〜楽しい可愛い、ぬいぐるみ編〜 2020年11月7日 こんにちは。ウマフリライター徳澤泰明です。 世の中に様々ある、家宝級の競馬アイテム──。今回はそれらの中から、数々の貴重な「ぬいぐるみ」を紹介させていただきます。 飾って良し、眺めて良し、集めて良し、遊んで良し。キーホルダーくらいの小さなものから、ターフィーショップやUMAJO spotの前に飾られているような抱えきれ... 徳澤泰明
「名勝負」を語る Rewind the Race [Rewind the race]名優之舞~2015年・アルゼンチン共和国杯~ 2020年11月6日 天皇賞秋が終わり、東京開催の一区切りがつく11月の初週。この週に設けられているのが、ハンデ長距離重賞アルゼンチン共和国杯だ。近年ではここをステップにG1を戦う馬も多く、さらにシュヴァルグランやスワーヴリチャードなどG1レースを制覇する馬も輩出している。そんな伝統あるハンデ重賞の歴史の中で、今回はこのレースを舞台に急激に... ハラシュー
「名勝負」を語る 第8回JBC競走観戦記~園田で見た、ドバイへの夢 2020年11月3日 JBC当日である2008年11月3日の朝。ベッドから出た私はまだ酔っていた。 誤解のないように書いておくが、前日のお酒が残って酔っていたわけではない。月並みな表現になってしまうけれど、その前日に行われた天皇賞(秋)でのウオッカとダイワスカーレットの壮絶な叩き合いが頭の中に残っていたのだ。 その当時、まとまった休みを取っ... 並木 ポラオ