競馬を学ぶ 競走成績では弟に劣りながらも、引退後に種牡馬入りしてから評価を逆転させた兄たち 2022年2月24日 突然ですが、皆さんにはご兄弟(あるいは姉妹)がいらっしゃいますでしょうか。兄弟姉妹がいると楽しい反面、周囲から比較され複雑な気持ちになることも多かれ少なかれあるかと思います。弟(妹)の方が優秀な場合、兄(姉)は劣等感に苛まれ、肩身が狭い思いをすることもあります。ただ、兄(姉)を育てたノウハウが活きるため、弟(妹)の方が... 新宮義騎
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]僕が僕を超えた瞬間(シーズン1-29) 2022年2月24日 ここから先の展開は、僕自身が僕を超えた瞬間でもあります。何秒間考えたのか覚えていませんが、「もうありませんか?」と振り下ろされようとしているハンマーを見つめながら、僕は「700万円」の手を挙げたのです。 700万円であれば何とか用意できるという計算や見栄もあったと思います。せっかく下村獣医や長谷川さんたちに付き合っても... 治郎丸敬之
「名馬」を語る 底力で掴み取った二つの月桂冠。怪我を乗り越え年度代表馬に輝いた名馬サクラローレルの現役時代を振り返る。 2022年2月23日 昭和から平成にかけて日本の競馬を振り返るとき、ターフを彩った数々の勝負服がある。シンボリ牧場の緑・白襷・袖赤一本輪に、メジロ牧場の白、緑一本輪、袖緑縦縞の勝負服。さらにはタニノの冠号でお馴染み、カントリー牧場を経営していた谷水雄三氏の、黄、水色襷の勝負服など。 そして、桃、白一本輪、桃袖の勝負服も、決して忘れてはなるま... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 放たれた矢は終わりから始まりへ - 2000年フェブラリーステークス 2022年2月20日 冬場の地味なダート戦だったフェブラリーステークスもG1に昇格して4年目を迎えていた。 まるで田んぼのような泥んこ馬場で行われた記念すべき第1回(1997年)の王者は、岡部幸雄騎手と「嚙みつき馬」シンコウウインディだった。このレースの売上げは203億を超え前年比345%と驚異的な数字を残し、この日の東京競馬場の入場者数は... 林田麟(りんだりん)
「名勝負」を語る 1984年フェブラリーハンデキャップ ロバリアアモンvsアスコットエイトの思い出 2022年2月20日 競馬史のターニングポイントになった年、と聞いて、ここ数年間ですぐにイメージできる年はいつになるでしょうか? いろんな意見があるかと思いますが、わかりやすく決定的かな、と思えるのは、やはり日本がパートⅠ国に昇格した2007年が妥当なのかもしれません。それまでの日本のサラブレッドの、〝集大成〟みたいな活躍を見せたディープイ... 和田章郎
「名勝負」を語る [フェブラリーS]Pride of Iwate〜『水沢の』メイセイオペラが『日本の』メイセイオペラになった日〜 2022年2月18日 1999年1月31日。私は朝から東京競馬場を目指していた。その日のメインレース、フェブラリーステークスを観戦するためだったが、妙な違和感が拭えなかった。なぜなら、暦はまだ1月だというのに、メインは2月を冠するレース名だったからだ。「名は体を表していない。4月3週に開催される牡馬三冠レースの最初も『卯月賞』にするべきだな... 並木 ポラオ
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]真空地帯を逃さない(シーズン1-28) 2022年2月17日 ついにセリが始まりました。1番の繫殖牝馬が登場すると、あっという間に価格が上がっていき、1000万円の大台に乗りました。目の前で1000万円単位でやり取りが生まれている空間に入り込んでしまうと、もう普段の生活で使っているお金とは別の通貨が動いているような不思議な感覚に陥ります。10円安いお茶を求めて隣の自動販売機に移動... 治郎丸敬之
ブログ・手記 [連載・クワイトファインプロジェクト]第8回 悲喜こもごものなか、名馬タイテエムが突如脚光を浴びる2022年 2022年2月16日 本題の前に、前回取り上げたエレディターレ号は2/12の東京2Rでデビュー戦を迎え、11着でした。最後はバテたのかも知れませんが先行はできましたし、ひと叩きされて変わってくるでしょうか。次に期待しましょう。 さて、もう2月も半ばになりましたが、年末年始の、というか主に年始の競馬関係の様々な話題から。現役ダービー馬ワグネリ... トウカイテイオー後継種牡馬プロジェクト
「名馬」を語る 素質馬サトノレイナスが可憐に駆け抜けた、現役の全5戦を振り返る。 2022年2月12日 『緊急速報』というものは、良い報せでは無いことが多い気がする。競馬ニュースであれば、開催日でないときの速報がそれに当たりやすい。2021年クラシックを鋭い末脚で駆け抜けたサトノレイナスの引退。その一報を目にしたとき、普段同世代の「白毛のアイドル」ソダシを贔屓している私でさえ、寂しい気持ちになった。 日本ダービーまで、わ... zakkey(ザッキー)
それぞれの競馬愛 ラヴズオンリーユーを愛した、すべての人たちへ。 2022年2月11日 一体どれだけの夢を叶えたのだろう。あなたの愛馬は、とてつもないことを成し遂げた。 父がディープインパクト、そして母がラヴズオンリーミー。すなわち2016年のドバイターフを制したリアルスティールの全妹が、DMMドリームクラブの所有馬となったのは翌17年のことだった。「たくさんの人に馬主気分を味わい、感動を共有してほしい」... ハシスポ