「名馬」を語る ペルシアンナイト〜剣を教鞭に持ち替えて、騎士は再び前を向く〜 2022年2月11日 2022年、一人の騎士が剣を置いた。その騎士の名前はペルシアンナイト。2017年マイルC Sを勝利したGⅠ馬だ。彼の引退に際して、ここでその成績を軽く振り返ってみようと思う。 2歳夏に小倉競馬場でデビューを迎えたペルシアンナイトは、見事1番人気の期待に応え、初出走を初勝利で飾る。スタートでは出遅れ、直線でのフットワーク... ひでまさねちか
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]下見(シーズン1-27) 2022年2月10日 いよいよ決戦の日の朝。碧雲牧場の長谷川慈明さんが空港まで車で迎えに来てくれて、同乗させてもらいノーザンホースパークに向かいました。実は長谷川さんと会うのは2、3年ぶり。相変わらずの明るい性格で、まるで昨日も会っていたような雰囲気に。僕たちが馬の話をし出すと止まりません。車中も今日のセリのことでもちきりです。気がつくと、... 治郎丸敬之
「名馬」を語る 雄大かつ豪快、だけどちょっと器用、じつはトレンド先駆者ブラストワンピース 2022年2月8日 かつて勤めていた出版社では新潟記念の日に競馬場へ行く、いわゆる旅打ちが恒例だった。私が参加したのは入社して最初の夏、2018年。その年の新潟記念は当時3歳だったブラストワンピースが1番人気に支持された。前日は朝から雨、馬場状態も新潟としては珍しい重馬場。午後も曇りがちで、大層涼しい一日だった。当日は天候一変、夏のカンカ... 勝木 淳
「名馬」を語る [京都記念]破竹の5連勝でG2制覇、そして年末には香港へ。ミッドナイトベットの快進撃を振り返る。 2022年2月7日 今でこそ多くの日本馬が出走し、勝利や好走をあげ、我々を楽しませてくれる香港国際競走デー。その日は日本でも、年末のビッグイベントと言っても差し支えない程の盛り上がりを見せる。 しかし、まだ香港国際競走が国内でそれほど盛り上がっていない時代──そして香港国際競走の国際グレード自体もまだG1表記ではなかった時代に、快挙を成し... 小早川 涼風
「名馬」を語る インディチャンプ~挑み続けた、マイル王~ 2022年2月6日 「ステイフーリッシュ、及ばなかったか……」 2021年12月12日、私はかたずをのんで、スマートフォンの小さな画面越しにシャティン競馬場の様子を見つめていた。地元のヴィンセント・ホー騎手を鞍上に迎えたステイフーリッシュは積極的な競馬に打って出るも直線じりじり後退し、5着に敗れた。 2001年、短波ラジオのイヤホン越しに... 枝林 応一
「名馬」を語る "名脇役"に収まらない存在感。大逃げや、惚れ惚れするような馬体……リーチザクラウンの魅力。 2022年2月6日 菊花賞当日の5レースに行なわれる新馬戦は、後のGI馬を多数輩出してきた出世レース。改めて、その実績を振り返ってみる。 2020年 1着シャフリヤール:ダービー2018年 1着ワールドプレミア:菊花賞、天皇賞・春2013年 1着トーセンスターダム:豪・GIトゥーラックH、エミレーツS2012年 1着エピファネイア:菊花賞... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る [東京新聞杯]夢を繋いだかのように感じられた逸材。府中で末脚が光った一戦を振り返る。 - 2007年・スズカフェニックス 2022年2月3日 1998年11月1日、音速の逃亡者は府中の大欅の向こうで、まだ行ってはいけないもう一つのゴールを駆け抜けてしまった。栗毛の美しい馬だった。どんな馬が出てきても、そのスピードに追い付ける者など存在しないかのような強烈な走りだった。 多くの人が悲しみに暮れ、彼の残した伝説と、もし無事であったらの「たられば」談義を語るように... 小早川 涼風
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]厳選された5頭(シーズン1-26) 2022年2月3日 熱狂と苦悩の中から、最終的にピックアップした5頭を以下に挙げておきます。あとから、「あの馬も良いと思っていたのに」と言い訳しないようにと、忘備録として自分のために残しておくつもりです。 20番 グリントオブライト(父ステイゴールド)8歳 受胎種牡馬 ナダル 販売希望価格700万円 価格など関係なしに買えるのであれば、こ... 治郎丸敬之
ブログ・手記 [連載・クワイトファインプロジェクト]第7回 ギンザグリングラス産駒が中央競馬に登録される歴史的意義 2022年2月2日 前回コラムでも触れましたが、ギンザグリングラス産駒のエレディターレ号が中央競馬の美浦・小手川厩舎に入厩し、ゲート試験も合格。いよいよ、競走馬としての第一歩を踏み出すことになりました。 そして、京都サラブレッドクラブの会員向けHP情報によりますと、東京競馬の2月12日のD1,400m新馬戦を目標に調整していくとのことです... トウカイテイオー後継種牡馬プロジェクト
それぞれの競馬愛 金沢経由、川崎行き。金沢競馬ファンが見た、第65回川崎記念を振り返る。 2022年2月2日 川崎記念。日本で一番早い時期に行われるJpnIであり、この年のダートグレード中距離路線を占う注目のレースである。このレース、と言うかダートグレードレース全般に言えるが、私に親しみ深い金沢の所属馬がこのような大舞台に乗り込んでいくという事は滅多にない。 金沢がこの時期冬休み中だから出てこない……と言う訳ではない。その証拠... 『遊駿+』編集部