それぞれの競馬愛 とある日の朝、2400mの旅〜ダービーに向けて〜 2020年5月31日 日本ダービーが開催されるシーズンがやってきた。 イギリスのチャーチル元首相が「ダービー馬の馬主になるのは一国の宰相になるより難しい」と言ったとか言わないとか、そんな伝承すらある大レースだ。 毎年このシーズンになると、競馬ファンはウキウキとした気持ちになる。 ふと思い至って、実際に2400mをサラブレッドになったつもりで... 語楽ッケンローラー
競馬を学ぶ 『アンちゃん』が見せた最後の闘志〜史上初の『騎手による父子ダービー制覇』を成し遂げた名騎手〜 2020年5月29日 競馬にはたくさんの“格言”があるが、そのなかにこんな言葉がある。 『ダービー馬は、ダービー馬から』 ダービーを制する馬のお父さんは、やはりダービーを勝っているというもの。それでこそ競馬は血統のスポーツだということを証明することができるのだ、と。 日本の競馬史を紐解くと、ダービーの父子制覇はこれまで10組以上ある。最も古... 並木 ポラオ
「名勝負」を語る ダービー史に残る究極のデッドヒート〜2000年・日本ダービー〜 2020年5月28日 私が競馬を好きな理由は、主に3つある。 一つ目は、馬に関わる「人」のドラマがあるから。二つ目は、脈々と続く「馬と血統」のドラマがあるから。そして三つ目は、「デッドヒート」に代表されるような胸が熱くなるドラマチックなレース展開があるからだ。 そんなドラマチックな瞬間を目の当たりにしたときは、レースが終わった後もいつまでも... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る [Rewind the race]閃光一閃~2010年・東京優駿~ 2020年5月27日 そこで勝利することが、ホースマンにとって最高の栄誉となる特別な一戦「東京優駿・日本ダービー」。勝利した騎手は「ダービージョッキー」、調教師は「ダービートレーナー」という称号が与えられ、競走馬は一生に一度の舞台で勝利した「世代最強馬」として後世に語り継がれる。まさに格式の高い伝統の一戦だ。これまで数々の名勝負を繰り広げて... ハラシュー
「名馬」を語る スマートファルコン〜地方交流に現れた絶対王者〜 2020年5月26日 私が競馬というものをしっかりと認識し始めたのは、たしか、4歳か5歳くらいの頃だった。 競馬好きの父親に競馬場へ連れられて行き、そこで生の競馬に感動し、騎手になりたいと思ってからの事だ。そしてその時期にデビューした1頭のサラブレッドのことを、鮮明に覚えている。その馬は「勝って当たり前」という大きなプレッシャーをはねのける... かんちゃん
「名勝負」を語る 19万6517人と、無観客〜それぞれのダービーに寄せて〜 2020年5月25日 その瞬間、その場所にいたことが、のちに密かな自慢になることがある。そして、誰かが同じ経験をしたと聞くと、妙な親近感を覚えて嬉しくなる。「おや、あなたもそこにいたんですか。実は、私もそこにいたんですよ」と。それは、魂を揺さぶる音楽だったり、スポーツの生むカタルシスだったり、あるいは身近な人の夢が形になった瞬間だったりする... 大嵜 直人
コラム・エッセイ レース回顧 [重賞回顧]第27回平安S〜猛者からの試練“11秒7”〜 2020年5月25日 上半期ダートグレードの大一番帝王賞の前哨戦、平安S。ダート界のトップレベルへの挑戦に向け『新興勢力』同士の争いになる傾向があったレースだが、今年は春先のドバイミーティング中止の影響もあってか、オメガパフュームとゴールドドリームというGⅠ馬が名を連ねた。ダートグレードや海外遠征など選択肢が多いダート界では、フェブラリーS... 勝木 淳
それぞれの競馬愛 忘れられない、1999年オークスでの出来事〜私がウメノファイバーを応援した理由〜 2020年5月23日 馬券運と恋愛運は、反比例する。 若い頃、こんな法則があるのではと、競馬仲間と話していた。つまり、競馬も恋愛も両方が上手くいくということは極めて稀で、どちらかが良ければどちらかが悪くなってしまう。 もちろん、科学的な根拠なんてあるわけがない。強いて挙げるなら「博打と恋愛と両方で良い思いをするなんて虫が良すぎる」と神様の逆... 並木 ポラオ
「名勝負」を語る 伝説の始まり〜2012年オークス・ジェンティルドンナ〜 2020年5月22日 予想を外すことは私にとって日常茶飯事であるが、自信をもって本命から外した馬に圧勝されるときはさすがにショックを受ける。特に、その馬が直線に入って早い段階で勝負を決めてしまったときほどこの衝撃は大きくなり、レース後立ち尽くすこともしばしばだ。ほんの数秒前まで持っていた、自らの予想への絶大の自信は音を立てて崩れ去り、ゴール... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る [Rewind the race]神秘之石~2016年オークス~ 2020年5月19日 2016年春の3歳牝馬戦線は「3頭」の実力馬を中心に回っていたように思う。阪神ジュベナイルフィリーズを制したメジャーエンブレム、シンザン記念で牡馬相手に素晴らしいパフォーマンスを見せたジュエラー、そして無敗でトライアルを勝利したシンハライト。レーススタイルや馬の強みもそれぞれ違うこの3頭のぶつかり合いに、競馬ファンは注... ウマフリライター