「名馬」を語る マイネルマックス - ブライアンズタイム産駒の当たり年で真っ先に輝き、長く挑戦を続けた不屈の名馬 2022年4月23日 読売マイラーズカップ(GⅢ)は2000年の競馬番組改定にて、従前の3月阪神開催から4月の阪神開催へと日程を変えて実施されるようになった(2012年からは4月の京都開催となる改定を実施、現状は京都競馬場改修中のため阪神にて開催)。3月開催だった時代にも、武幸四郎騎手(現調教師)の初勝利&初重賞制覇となった1997... 高橋薫
「名馬」を語る 色褪せない圧巻のパフォーマンス。ルドルフ以来、史上5頭目の三冠馬・ナリタブライアン。 2022年4月16日 三冠の重み 私が本格的に競馬を観始めたのは1983(昭和58)年ですから、いきなりミスターシービーという三冠馬に出会ったことになります。ところが翌年にはシンボリルドルフが続く……という、信じられないことが起きました。しかし私は、競馬の世界を知って僅か2年。まだ〝三冠馬〟の言葉の重みは実感できていませんでした。 今更なが... 和田章郎
「名馬」を語る セイウンコウセイ - 輝き、走り続けたスプリント界の「恒星」 2022年3月26日 何千年もの昔から、人は夜空を見上げ、そこに輝く星に想いを寄せてきた。 人は、その瞬きに想いを馳せ、その輝く形に想像力の翼を与え、そこに物語を乗せてきた。世の東西を問わず、星空が人の心を捉えてやまないのは、その輝きの美しさとともに、「そこに在り続ける」ことの尊さではなかっただろうか。 時間の流れを超越するように、常に輝き... 大嵜 直人
「名馬」を語る クリソライト - 「名馬の兄」で終われない。ダート長距離路線に燦然と輝く太陽の石。 2022年3月23日 ──2019年1月10日、一頭の競走馬が引退しました。 その馬の名前は「クリソライト」。そして彼は海を渡り韓国で種牡馬としての生活を始めることになります。 ジャパンダートダービー(JpnI)、コリアカップ(韓国GI)と国内外2つのビッグタイトル、妹にマリアライト、弟にはクリソベリル、叔父にはジャパンカップダート勝ち馬の... Shin
「名馬」を語る マイネレーツェル~いくつもの逆境を越えて~ 2022年3月13日 『競馬の楽しさを、すべての人へ』をモットーとして、馬券予想を掲載せずに運営されている競馬ポータル『ウマフリ』をご覧の皆さんであれば、おそらくその多くがターフを、砂上を駆けるサラブレッド一頭一頭に尊敬と愛情あふれる温かい眼差しを投げかけていらっしゃることだろう。そして、そのお一人お一人に「推し馬」がいるに違いない。 ──... 枝林 応一
「名馬」を語る サイコーキララ - クラシックは勝てずとも忘れられない、世代屈指の天才少女。 2022年3月13日 フェブラリーステークスが終わり、街のそこかしこで次の季節の兆しを感じ始めると、春競馬の季節がやってくる。春競馬といえば、なんと言ってもクラシックという人も多いだろう。 その幕開けに行われるのは、明け3歳のタレントたち、父母に名馬の名前をちりばめた良血たちを中心に、出世レースと呼ばれる条件戦や3歳限定重賞などを勝ち抜いて... 高橋薫
「名馬」を語る 稀代の名牝・シーザリオ - 受け継がれる血と、その記憶 2022年2月27日 「もし、これから先の人生で迷うことがあれば、自分の生まれた土地と、自分の血筋を調べてみるといいですよ」 還暦に近い、ある経営者の方から、酒席でそう言われたことがある。当時の私はといえば、二十代の半ばくらいだっただろうか。歳を重ねていくと、そんなこともあるのかなと聞いていた。 果たして十数年後、その方の言葉のとおりになっ... 大嵜 直人
「名馬」を語る 底力で掴み取った二つの月桂冠。怪我を乗り越え年度代表馬に輝いた名馬サクラローレルの現役時代を振り返る。 2022年2月23日 昭和から平成にかけて日本の競馬を振り返るとき、ターフを彩った数々の勝負服がある。シンボリ牧場の緑・白襷・袖赤一本輪に、メジロ牧場の白、緑一本輪、袖緑縦縞の勝負服。さらにはタニノの冠号でお馴染み、カントリー牧場を経営していた谷水雄三氏の、黄、水色襷の勝負服など。 そして、桃、白一本輪、桃袖の勝負服も、決して忘れてはなるま... 齋藤 翔人
「名馬」を語る 素質馬サトノレイナスが可憐に駆け抜けた、現役の全5戦を振り返る。 2022年2月12日 『緊急速報』というものは、良い報せでは無いことが多い気がする。競馬ニュースであれば、開催日でないときの速報がそれに当たりやすい。2021年クラシックを鋭い末脚で駆け抜けたサトノレイナスの引退。その一報を目にしたとき、普段同世代の「白毛のアイドル」ソダシを贔屓している私でさえ、寂しい気持ちになった。 日本ダービーまで、わ... zakkey(ザッキー)
「名馬」を語る ペルシアンナイト〜剣を教鞭に持ち替えて、騎士は再び前を向く〜 2022年2月11日 2022年、一人の騎士が剣を置いた。その騎士の名前はペルシアンナイト。2017年マイルC Sを勝利したGⅠ馬だ。彼の引退に際して、ここでその成績を軽く振り返ってみようと思う。 2歳夏に小倉競馬場でデビューを迎えたペルシアンナイトは、見事1番人気の期待に応え、初出走を初勝利で飾る。スタートでは出遅れ、直線でのフットワーク... ひでまさねちか