──昔の競馬は良かった。誰が言うもんかと思っていた言葉を、結局自分も使うようになった。これが歳を重ねるということなのだろうか。私が競馬に出会ったのは1995年。メジロマックイーンは2年前に引退していた。今どきの競馬ファンはどうかわからないが、競馬にハマると過去の名馬に思いを馳せる時期が来る。今のようにインターネットで何...
それぞれの競馬愛の記事一覧
間違いなく、彼はその場に帰ってきた。 2013年の有馬記念。クラシック三冠馬であり、凱旋門賞でも二度の2着を経験した稀代の名馬オルフェーヴルの引退レースとして今も語り継がれる一戦で、その8馬身後ろの2着に入ったのがウインバリアシオンだった。影を踏むことすらできない、ぐうの音も出ない完敗。それでも彼にとっては大きな価値が...
同じ父、勝負服、鞍上。そして同じ毛色、同じくらいの体重。ここまで一致すると、よほどの有識者でない限りゼッケンを見るまでその馬の名前を特定することは困難なのではないだろうか。サングレーザーが紺のゼッケンをまとい、福永騎手を乗せているのを見たとき──私は、志半ばでターフを去った"あの馬"を思い出させた。 ディープインパクト...
日々、全力でしのぎを削る競走馬たち。競走馬には、常に怪我の危険性が付いて回ります。素質のある期待されていた馬が骨折で引退、人気の名馬が屈腱炎により長期離脱、さらには、より悲しい結末を迎えることも──。 しかし一方で、骨折という大怪我を乗り越え、競馬場に戻ってきた馬たちがいます。 そして中には、もう一度『復活勝利』をあげ...
日本では古来から、説明の付かない現象や奇異な伝承といったもの「7つをひとまとめ」にして七不思議と呼ぶことがある。単に説明が付かなかったり、科学的根拠の無いジョークやジンクスといったものも含めて、様々な界隈でささやかれる。当然、競馬の世界でもそういったことは言われているものだ。 「ノーザンテースト産駒の栗毛は、大成しない...
笠松駅は、名鉄名古屋本線の岐阜寄りに位置する。 名古屋駅から名鉄特急岐阜行きに乗ると、地下ホームから発車した電車はトンネルの暗闇を通って、すぐに明るい地上に出る。左側を並走する東海道新幹線を横目に、名鉄特急はぐいっと右へカーブしていく。 ほどなくして庄内川を渡ると、沿線がそのまま生活導線になっているような街並みを駆ける...
ウマフリ読者の皆様、こんにちは。「チーム・テイオー」「トウカイテイオー産駒の会」会員のエドリンです。 私事ですが、4月1日は私の誕生日でした。「誕生日!」と浮かれる年齢でもないし、できれば素知らぬ顔でやり過ごしたいくらいです。ところが、そうできない理由が、私にはありました。以前、私と同じ誕生日の競走馬がいたのです。──...
競馬場に通う人には、いろいろな理由があると思うけれども、私は今日もあの日の借りを返しに通っている。 "借り"ができる 2007年の暮れのことだった。WINSに有馬記念の馬券を買いにいくと家人に、ふと気が向いて馬券を頼んだ。「で、どの馬を買うの?」オッズも何もよくわかっていなかった私は、そこで、一番不思議な名前の馬の単勝...
2017年3月11日土曜日の午後。何気無くテレビを見ていた。ファンファーレが鳴る。ゲートが開いたのが見えた。 僕は、競馬が嫌いだった。頭の中で、動物虐待とリンクしたからだ。ムチで叩き、無理やり走らせている──ただの見世物で、怪我をしたら、お役御免。そんな物に夢中になる事は出来ない。歓声などあげられるはずもない。そう思っ...
はじめまして、ジェイと申します。 皆さんは、オーストラリアで共有馬主をしてみたいと感じたことがありますか? 私は現在、オーストラリアでエネイブル半弟であるセントロイドの共有馬主をしています。今回は、私がどうやってオーストラリアで共有馬主を始めるに至ったかをお話ししていきたいと思います。 強烈な強さを目の当たりに。エネイ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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