コラム・エッセイ [重賞回顧]変幻自在の良血馬が、秋に期待を持たせる重賞初制覇~2022年・ラジオNIKKEI賞~ 2022年7月4日 ラジオNIKKEI賞は、年に1レースしか行なわれない世代限定のハンデ戦。GIやGI級の大レースを勝利したマルゼンスキーやダイナコスモスが出走したのは、遠い昔、別定戦の頃の話。近年は、春のクラシックで好走した馬が参戦することはほぼなく、混戦になることが多い。 一方、このレースの特徴として挙げられるのが、2、3着に惜敗した... 齋藤 翔人
「名馬」を語る 平坦小回り時代のCBC賞巧者 〜 ゴールデンロドリゴ 2022年7月3日 CBC賞は私が競馬を始めた1990年代前半は6月に開催される重賞だったが、1996年に中央競馬の開催日程が大幅に変更された際に11月の開催となり、2000年には12月の開催となった。その後、また6月の開催に戻るのだが、私にとって思い出の深いCBC賞は2004年の12月に行われていた時期である。当時は中京競馬場の改装前で... T.Notani
「名馬」を語る 負けに価値あり。2019年クラシックを戦ったヴェロックスを振り返る。 2022年7月2日 上半期を締めくくる宝塚記念から3日後の2022年6月29日、ヴェロックスの競走馬登録抹消を伝えるニュースが流れた。今後は京都のカシオペアライディングパークにて乗馬になるという。第二の馬生が決まったのはひと安心だ。一方で、なんとなくひっそりと報じられたこのニュース、知らなかった方もいるのではないか。もっといえば、ヴェロッ... 勝木 淳
それぞれの競馬愛 [隣の芝生を駆ける人]第4回 馬好きで賑わう高円寺の名店! お店紹介「東京酒馬場 なで厩」 2022年6月26日 こんにちは。徳澤泰明です。今回は、高円寺にあるお店「東京酒馬場 なで厩」を紹介します。いつも多くの馬好きが集まり、筆者も月に3〜4回はお世話になっている大好きなお店。どのような思いで開かれているのか、オーナーの"なでさん"に聞いてみました。それでは、いってみましょう! 数々の宝物、声で賑わう店内 筆者「本日は宜しくお願... 徳澤泰明
それぞれの競馬愛 あの日『大人たち』が見せた笑顔〜ダービー当日に出会った少女とナカヤマフェスタ〜 2022年6月26日 「どの馬に会ってみたいか?」私がまだ10代だった頃。学生なのに「競馬が好きだ」という私に、大人たちは必ずと言って良いほどこう問いかけた。たぶん大人たちはディープインパクトとか、オルフェーヴルとかそんな馬たちに会いたいと言う私を想像していたに違いない。そんな期待を裏切るようにその大人の“世代”の馬たちの名前を挙げる私と、... ひでまさねちか
写真で楽しむ競馬 [写真]凱旋門制覇に向けての雨の中の一戦。ディープインパクトの2006年宝塚記念。 2022年6月26日 2006年の宝塚記念は、阪神競馬場が改修工事中で使用できなかったため、京都競馬場で行われました。注目は、宝塚記念の後、凱旋門賞への出走を表明していたディープインパクト。単勝オッズは1.1倍の断然の1番人気。2番人気のリンカーンが12.9倍だったことからも、その圧倒的な人気がわかります。不安材料をあげようとしても、強いて... ふわ まさあき
「名馬」を語る リスグラシュー - ハーツクライの完成形とも言える、時代を彩った歴史的名牝 2022年6月25日 「名馬には名レースあり」 競馬にはこれまで数多くの名馬が誕生してきたが、当然の如くその名馬たちには印象的なレースや特徴的な個性がある。人々の印象に残るからこそ『名馬』なのだ、とも言えるかもしれない。 そして2019年、リスグラシューという名馬が強さを残したままターフを去った。海外競走を含むG1・4勝の実績を残した"歴史... タイガーマスクG
「名馬」を語る 「名体不離」荒々しき名曲 - ドゥラメンテ 2022年6月22日 1.「荒々しく、はっきりと」 仏教用語に「名体不離」という言葉がある。仏の名前(名)と仏そのもの(体)は別々のものではなく、離れがたい関係にあることを指す。つまり、仏の名前には仏そのものの特性が表象されており、仏の有り様は名前によって規定されると考える。仏の名を唱える「念仏」の根拠となる概念である。 いきなり競馬とは関... 縁記台
「名馬」を語る 「水を得て」一変した、アジサイの花のような馬~トーホウシャイン 2022年6月18日 こんな梅雨の時期に観たくなる映画がある。私が好きなのは『いま、会いにゆきます』という映画だ。小説が原作で2004年に公開された作品。亡くなったはずの妻が、梅雨の時期の6週間だけ現世に戻ってきて夫と子供と3人の共同生活を送るというストーリーだ。けれど、梅雨が明けてしまうと、また“あちらの世界”に帰ってしまうので、6歳の息... 並木 ポラオ
インタビュー [インタビュー]障害G1騎手から、ケンタッキーダービー遠征馬のパートナーに。高野容輔助手に伺う、過去現在そして未来 2022年6月17日 2022年5月には日本馬クラウンプライドも出走した、アメリカ競馬の最高峰・ケンタッキーダービー。馬券発売もされたことで日本国内でも高い注目が集まりましたが、クラウンプライドの前にこのレースに日本馬が出走したのは2019年のことになります。挑戦したのは、栗東・角田晃一厩舎のマスターフェンサーでした。 現地でマスターフェン... 並木 ポラオ