米国の大レースを制した日本人オーナーの所有馬といえば、真っ先に挙がるのはフサイチペガサスだろうか。大種牡馬ミスタープロスペクター最晩年の産駒で、400万ドルという超のつく高値で関口房朗氏が落札。1999年12月にデビューすると、初戦こそ敗れたものの、5連勝でケンタッキーダービーを制覇。日米両国のダービーオーナーという、...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
8年ぶりに函館開催となった、2021年のクイーンステークス。過去には、このレースを勝利したトゥザヴィクトリーやアヴェンチュラが後にGⅠウイナーとなり、ヘヴンリーロマンスは、このレース2着から連闘で札幌記念を勝利。さらに、展覧競馬となった天皇賞秋で大金星を挙げている。 一方、アエロリットやディアドラのように、既にGⅠタイ...
新潟競馬場でのみ行なわれる直千競馬。そして、同場で行なわれる重賞の中でも屈指の人気レースが、アイビスサマーダッシュである。 今年、そんな国内最速のサラブレッドを決める一戦に集まったのは16頭(ロジクライが出走取り消し)だった。 人気は割れたものの3頭に集まり、最終的に1番人気に推されたのはオールアットワンス。ここまで、...
今年は13頭が顔を揃えた、上半期の総決算・宝塚記念。 JRAでは数少ない非根幹距離で行なわれるGⅠで、例年、一筋縄ではいかないレースとなっている。 2021年は5頭の牝馬が出走し、そのうちの3頭が上位人気を独占した。 1番人気に推されたのは、前年の覇者でグランプリを連勝中のクロノジェネシス。 ここまでのGⅠ3勝は、すべ...
2021年の天皇賞・春は、27年ぶりの阪神開催。2006年・阪神競馬場の改修以降、この条件でレースが行なわれること自体、2月の松籟ステークス以来2度目のことだった。 そんな、稀少な条件の天皇賞に駒を進めてきたのは17頭。その中で、単勝オッズ10倍を切ったのは4頭と、例年どおり大混戦となった。 僅差の1番人気に推されたの...
2021年の年明け、フィエールマンの引退と種牡馬入りが発表された。 勝利したGⅠは、菊花賞と2度の天皇賞春。3レースとも3000m以上のレースだった。 3000m以上のレースは、年に数回しか施行されていない。そのため“スペシャリスト”が出やすく、天皇賞春を二度勝った馬は、天皇賞秋に比べて多い。──とはいえ、それらの馬達...
福島牝馬ステークスは、3週間後に行なわれるヴィクトリアマイルの前哨戦。1着馬に、ヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられる。 2021年は、3月に起きた地震の影響で10年ぶりに新潟競馬場での開催となった。福島での開催時と傾向が変わるかなど、多くの点で注目を集めた。 出走頭数は、クラヴァシュドールが取り消して15頭。最...
フローラステークスは、1週間後のスイートピーステークスと同様、オークスのトライアルレースで、2着馬までに優先出走権が与えられている(スイートピーステークスは1着馬のみ)。毎年のように多頭数の大混戦で行なわれるが、2021年も例に漏れず出走頭数は17頭と揃った。 その中で、1番人気に推されたのはオヌール。キャリア2戦2勝...
2021年4月4日、大阪杯が行なわれた。 戦前に話題となったのは、三冠馬コントレイル vs GⅠ3階級制覇を狙う牝馬・グランアレグリアの対決。 大方の見立ては「この二強に、もう一頭の4歳牡馬サリオスがどこまで割って入れるか」だった。結果は、無敗の4歳牝馬レイパパレが勝利し、三強はともに敗れてしまった。 ただ、グランアレ...
アーリントンカップは、2018年からNHKマイルカップのトライアルレースとなり、3着馬までに優先出走権が与えられるようになった。施行時期も、同年に4月中旬へと移行された。 今年の出走頭数は、フルゲートの18頭。その中でも、人気は4頭に集まった。 1番人気に推されたのは、ホウオウアマゾン。前走の朝日杯フューチュリティステ...
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語り継がれし「名馬」たち
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