「名勝負」を語る エイプリルフールに見せた競馬の真髄!トーホウドリームが"世紀末覇王"に勝利した2001年・産経大阪杯を振り返る。 2023年3月31日 日本で4月1日をエイプリルフール(四月馬鹿)と呼ぶようになったのは大正時代のことだという。 ジョークが苦手な日本人に「4月1日は嘘を楽しむ日」は浸透しにくかったようで、SNSなどで企業がエイプリルフールを戦略的に利用するようになった現代とはまったく違う世界が広がっていたようだ。かつては「不義理の日」と言われ、常日頃の不... 勝木 淳
「名勝負」を語る [マーチS]二度の骨折を乗り越えたインカンテーション。復活の狼煙を上げた一戦を振り返る。 2023年3月24日 骨折や屈腱炎、喉鳴り……。アスリートにも例えられる競走馬にとって、怪我や病気は付き物だ。だが、たった一度の怪我で引退を余儀なくされたり、不調に陥って走りを取り戻せないまま引退を迎える馬も数多くいる。それは競馬ファンの方々もよくご存知のことだろう。 一方で、度重なる怪我を乗り越えて最前線に復帰した馬もいる。例えば、本稿で... 中川兼人
「名勝負」を語る 坂東“女”武者、情熱の一騎駆け。 - 2006年フィリーズレビュー・ダイワパッション 2023年3月14日 「坂東武者(ばんどうむしゃ)」。昨年の大河ドラマではこのセリフが頻繁に出てきた。 ──坂東武者の世を作る!──坂東武者の名折れでござるぞ! 坂東は現在の関東地方。坂東武者は新しい時代を切り開く武勇に優れた武士というイメージだ。ダイワパッションを思うとき、坂東“女”武者というフレーズが頭に浮かぶ。 ──この年の牝馬クラシ... 林田麟(りんだりん)
「名勝負」を語る 全21戦12勝の三冠馬、ナリタブライアン。その破壊力を一番感じさせた一戦を振り返る。 - 1994年スプリングステークス 2023年3月14日 競馬の楽しみ方にある、過去・現在・未来。 当然のことながら、競馬とは『予想して馬券を買ってレースを楽しむ事』が全てではない。 競馬の楽しみ方は、「過去」「現在」「未来」の3つの視点があると、私は思っている。 「現在」には、馬券を買ってレースを見るだけでなく、ワンデーレジャーとしての競馬場での過ごし方も含まれるだろう。ま... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る [黒船賞]何度も惜敗を繰り返した遅咲きのダート馬、リバーセキトバ。第1回黒船賞で見せた、地元の意地がこもった激走を振り返る。 2023年3月13日 私はリバーセキトバの現役時代を知らない。それでも、大好きな馬の一頭だ。第1回黒船賞の映像を見た時の感動、雷に打たれたような感じというのは、現在に至るまでなかなか味わえない感覚だった。 1995年に中央・地方の交流が強化され、1997年からはダートグレード競走としてさらなる対戦の場が確立されていく。高知競馬にも交流化の波... 中川兼人
「名勝負」を語る 大衆も立ち向かいたくなる風格の予感。 - 2000年阪神大賞典・テイエムオペラオー 2023年3月13日 通算GⅠ7勝。4歳シーズン8戦8勝。 こんなプロフィールの馬は今後もう現れないかもしれない。これこそ伝説というもの。テイエムオペラオーを語る言葉は尽きることはない。そして、オペラオーを語る上でライバルの存在も忘れてはいけない。後半生のライバルがメイショウドトウならば、前半生のライバルはナリタトップロードだ。 天皇賞(春... 勝木 淳
「名勝負」を語る 薔薇は、雨上がりに咲く。 - 2007年金鯱賞・ローゼンクロイツ 2023年3月12日 久しぶりに訪れた場所の風景が、記憶の中のそれと違っていたりすることがある。それは生まれ育った故郷であったり、よく通った定食屋であったり、あるいは、いつもそこにいた誰かだったりもする。時は、一瞬たりとも止まらず流れていく。変わりゆくことこそが、生きていくことに等しい。けれども、変わりゆくなかで、忘れたくないこともある。 ... 大嵜 直人
「名勝負」を語る 静寂に包まれた阪神競馬場で見せた、絶対王者オジュウチョウサン衝撃の走り。 - 2020年・阪神スプリングジャンプ 2023年3月12日 2020年3月14日。スタンドにひとっこ一人いない、静寂に包まれた阪神競馬場。どこか物寂しいその空間に、レコードの赤い文字を刻みつけた馬がいた。彼の名前はオジュウチョウサン。絶対王者が帰還を告げた、2020年阪神スプリングジャンプについて今回は語らせて頂きたい。 阪神スプリングジャンプは、1999年から施行されている障... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る コスモバルクと見続けた「次への夢」。判官贔屓な私が目撃した、コスモバルクの弥生賞。 2023年3月5日 判官贔屓な私の心を震わせた1頭 判官贔屓【ほうがんびいき】弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。──出典:三省堂 新明解四字熟語辞典 私のスポーツ観戦においては、甚だしく「判官贔屓」だ。 例えば高校野球。春の選抜高校野球で出場校が決まると、まず確認するのが21世紀枠の出場校。その高校が... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る [2019年・中山記念]ウインブライトによる連覇、そこから巣立った名馬たちの軌跡を振り返る。 2023年2月27日 春は中山。ようよう狭くなりゆく優駿への道、生き残りをかけて若駒たちは日々凌ぎを削り、おのおの道を究めし名伯楽たちは如月の暮れを以て厩の看板を静かに下ろし、めいめい大望を抱きし若人たちが弥生の明けとともに鞭一本で道なき道を切り拓かんと駆け出してゆく、早春。 時は2019年。 冬と春、結びと旅立ち、そして平成から次の時代へ... 枝林 応一