幕末に生を受け、激動の明治から大正初期を生きた、夏目金之助。日本近代文学を代表する文豪として、現代に読み継がれる不朽の名作の数々を発表し続けた。 筆名を号して、夏目漱石。 慢性的な神経衰弱、あるいは胃潰瘍など数々の疾患に悩まされ続けながらも、尽きることのない自らのエゴイズム、ひいては愛を真摯に追究し続けた。禅の世界にも...
「名勝負」を語る
「名勝負」を語るの記事一覧
日々の生活の中には「季節の移ろい」というものがあり、毎日少しずつ変化して行く「時間」を、私たちは楽しんでいる。年間を52週に区切り、週ごとの歳時記、社会行事、パーソナル行事などを組み込んで1年間を過ごすのが「生活サイクル」だろう。 競馬の世界でも、春夏秋冬1年間の流れが完成している。東西の金杯で1年の幕を開け、季節...
世紀2000年。20世紀最後の1年の幕開けを私はコンビニで迎えた。当時、学生だった私は時給割り増しの甘言にのり、12月31日の夜勤シフトに入っていた。私が勤めたコンビニは周囲の競合店が少なく、大晦日も雑誌コーナーに立ち読み客がびっしりだった。あの頃、コンビニの雑誌コーナーには大量の雑誌が積まれており、少年誌の発売日とも...
デビュー2戦目で重賞を勝利する馬もいれば、20戦、30戦とキャリアを積み、やっとの思いでタイトルを掴む馬もいる。今回ご紹介するリュウノユキナは、キャリア36戦目にしてようやくタイトルを手にした遅咲きの代表格。彼を言葉で表すなら「雪に耐えて梅花麗し」。デビュー当時から見ていた筆者としては、苦労の末にタイトルを掴んだ姿に感...
競馬ファンにはそれぞれ記憶に残るクラシック、世代がある。それは得てして、競馬をはじめたばかりの頃の世代であることが多い。最近、競馬をはじめたばかりの方にとっては2020年コントレイル、デアリングタクトという2頭の三冠馬が無敗で駆け抜けたシーズンだろうか。リアルタイムで自身が体験したクラシック世代の記憶は競馬を続ける限り...
グランアレグリアが名馬の一頭であることに、異論の余地はないだろう。ただ、私にとって彼女は、単なる名馬ではなく特別な1頭である。その理由は、2019年の桜花賞まで遡る。 今になって振り返れば、桜花賞の勝利は必然も必然かもしれない。ただ、この"振り返れば"というやつは曲者だ。後からなら「当然勝つよね」と言えてしまうからだ。...
2017年の桜花賞は、ある1頭の馬が単勝オッズ1.4倍という圧倒的な支持を集めていた。多くのファンが、その馬の勝利を信じてやまなかったことによるオッズだろう。 その馬の名はソウルスターリング。前年の阪神ジュベナイルフィリーズを制した2歳女王で、前哨戦のチューリップ賞も1番人気に応えて快勝。 無傷の4連勝で桜花賞に駒を進...
新ステージのはじまりを告げる、桜の開花宣言。 桜が咲く頃になると、早くも2歳馬の話題が聞こえてくる。ホッカイドウ競馬の2歳の能力試験がスタートしたと思えば、中央競馬でもゲート試験が始まる。日本ダービー翌週から始まる新馬戦を皮切りに、2024年の頂点を目指す戦いの火蓋が切って落とされる。2歳馬を見る側としても、次年度“P...
日本で4月1日をエイプリルフール(四月馬鹿)と呼ぶようになったのは大正時代のことだという。 ジョークが苦手な日本人に「4月1日は嘘を楽しむ日」は浸透しにくかったようで、SNSなどで企業がエイプリルフールを戦略的に利用するようになった現代とはまったく違う世界が広がっていたようだ。かつては「不義理の日」と言われ、常日頃の不...
骨折や屈腱炎、喉鳴り……。アスリートにも例えられる競走馬にとって、怪我や病気は付き物だ。だが、たった一度の怪我で引退を余儀なくされたり、不調に陥って走りを取り戻せないまま引退を迎える馬も数多くいる。それは競馬ファンの方々もよくご存知のことだろう。 一方で、度重なる怪我を乗り越えて最前線に復帰した馬もいる。例えば、本稿で...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~