「名馬」を語る 「東京では負けない」 ジャングルポケットと東京競馬場 2021年2月12日 「ジャンポケ」といえば、いまや競馬ファンとてお笑いトリオ「ジャングルポケット」が真っ先に浮かぶのではないか。無類の競馬好きで現在では競馬中継のMCを務めるメンバーの斉藤慎二さんが、トリオ結成時につけた名前が2001年の日本ダービー馬・ジャングルポケットだった。これは彼が単にジャングルポケットのファンだったからではなかっ... 勝木 淳
「名馬」を語る スカーレットカラー〜私が愛した鮮やかすぎる紅〜 2021年2月11日 2020年11月22日。「第37回 マイルチャンピオンシップ」が、阪神競馬場にて開催された。 新型コロナウイルスの影響で入場制限はあったが、幸運にも阪神競馬場へ入場できる権利を手にした私は、GI優勝の記録を持つ有力馬たちがパドックを周回するなか、ある一頭の牝馬を見つめていた。 スカーレットカラー。 「第67回 アイルラ... あさい(だしまき)
「名馬」を語る サートゥルナーリア〜次代へ繋ぐ『祭典の物語』〜 2021年2月7日 その馬は、生まれた時から大きな期待を寄せられていた。それは、G1での活躍を含めた大きな期待だった。 勢いある名牝の血統──そこに新勢力の種牡馬をかけあわせた、近代日本競馬界の結晶ともいえるべき血統馬。 その名は、サートゥルナーリア。 サートゥルナーリアの父は、日本馬として史上初香港スプリント連覇を成し遂げ、初年度産駒か... KOBA
「名馬」を語る ドリームパスポート〜師弟の夢を乗せて〜 2021年2月7日 きさらぎ賞は、1月のシンザン記念とならぶ、クラシックに続く関西の登竜門。ただ、2歳GⅠで好走した馬は共同通信杯へ向かうことが多く、こちらはやや小粒なメンバーとなることも。 しかしながら、過去にはスペシャルウィーク、ナリタトップロード、ネオユニヴァース、そして、近年ではサトノダイヤモンドのように、きさらぎ賞で好走した馬の... 齋藤 翔人
「名馬」を語る ヒシマサル〜外国からきた、「2代目」が歩んだ道〜 2021年2月5日 ミスターシービー、エルコンドルパサー、ヒシマサル──。 これらの馬に共通する点は何か? 答えは、いずれの馬も我々が思い浮かべる馬の前に「先代がいる」ということである。 それぞれミスターシービーは1934年生まれ、エルコンドルパサーは1989年生まれ、ヒシマサルは1955年生まれの同名馬が存在していた。 馬名は何でもかん... ひでまさねちか
「名馬」を語る ダンスディレクター〜史上初のシルクロードS連覇、2年越し8歳にして辿り着いた最高の舞台~ 2021年1月31日 2018年3月25日、中京競馬場のパドックには馬番11の8歳馬が登場した。身にまとう濃い青のゼッケンには「ダンスディレクター」あるいは「DANCE DIRECTOR」の文字。彼はようやく──本当にようやく、悲願の高松宮記念出走を果たしたのだった。 前走は、2017年末の阪神カップ。引退レースであったイスラボニータとの競... フロリダ
「名馬」を語る 父と伯父と息子の物語・ミッキースワロー 2021年1月29日 2011年10月30日。ある1頭の鹿毛馬が、最強女王を従え天皇賞を制した。そのレコードタイムは日本記録となった。 2012年5月27日。その弟が、兄の辿り着けなかった夢の舞台で惜しくも3着に敗れた。屈腱炎を発症した彼は偉大な英雄の後継として、息子へ夢を託してスタッドイン。 時を同じくして同年、ひとりの少年が競馬学校の門... 小早川 涼風
「名馬」を語る 厳寒の川崎記念に、ホクトベガの「旅」を想う 2021年1月27日 月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口をとらえて老いをむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。(現代語訳)月日は永遠に旅を続けて行く旅人であり、毎年来ては去り、去っては来る年も同じく旅人である。舟の上で波に浮かんで一生を送る船頭や、馬の轡(くつわ)を取って街道で老年を迎える馬子などは、... 大嵜 直人
「名馬」を語る 東海道中大波乱・ヤマトマリオン 2021年1月24日 「東海S」と聞いて、皆さんはどんな馬を思い浮かべるだろうか。 東海Sの歴史は1984年、グレード制改革によって新設された「ウインターS」から始まる。その後「東海テレビ杯ウインターS」「東海S」を経て、現在の「東海テレビ杯東海S」となった。 開催時期も12月から5月、1月と時期が移り変わってゆき、直後に控える大舞台へのス... 小早川 涼風
「名馬」を語る シンボリルドルフ〜「アンチ」をも惚れさせた唯一無二の皇帝〜 2021年1月21日 ウマフリ読者の皆様、こんにちは。「チーム・テイオー」「トウカイテイオー産駒の会」会員のエドリンです。 現在はシンボリルドルフを愛し、その血を繋ぐトウカイテイオー産駒たちを応援する私ですが、純粋なルドルフファンの方から見たら、私はファンとは認めて貰えないかもしれません。 何故なら、彼の現役時代、私は「アンチ・ルドルフ」だ... チーム・テイオー トウカイテイオー産駒の会