2001年12月16日、香港ヴァーズ。 50戦目、しかも引退レースでついにGI制覇という勲章を手に入れ、絵にかいたような大団円を迎え、現役生活を終えたステイゴールド。 ファンの目から見れば、6歳時に目黒記念でようやく初めて重賞を勝ち、ある意味これがゴールかなという想いも、少なからずありました。 この時点でステイが種牡馬...
「名馬」を語るの記事一覧
2009年3月6日、日高の出口牧場で産まれたゴールドシップ。 この牧場の産駒で中央の重賞勝ち馬は、1988年アルゼンチン共和国杯を勝ったレジェンドテイオーただ一頭。 後に代表の出口氏が、「宝くじに当たったようなもの」と語ったのも頷ける話です。 血統的にもそれ程見るべきものはなく、母ポイントフラッグはチューリップ賞2着が...
生きとし生けるものである限り、別れは突然来る事がある。我々人間も、競走馬も、それは変わらない。彼の訃報も突然だった。 シャケトラ。 劇的な復活を遂げながらも、そこから数ヶ月のちにこの世を去る事となった重賞馬だ。彼の主な勝ち鞍は2017年日経賞・2019年AJCC・2019年阪神大賞典。しかしこの実績だけが、彼の全てでは...
三冠馬オルフェーヴル。 彼の誕生に際しては、いくつかの奇跡的な幸運が重なっていました。 まず、ドリームジャーニーの記事にも書きましましたが、ジャーニーの活躍により、社台がオリエンタルアートの放出を踏みとどまったこと。 そしてもう一つの幸運は、2007年に鳴り物入りで種牡馬デビューしたディープインパクトの存在がきっかけで...
日高の家族経営の小さな牧場で産まれたナカヤマフェスタは、高額売買馬が多数集まるセレクトセールで、和泉信一氏に1,000万円で落札されます。 和泉氏と旧知の間柄だった二ノ宮厩舎に預託されたナカヤマフェスタは、2008年11月2日東京でデビュー。 このレースは、直線素早く抜け出した3頭に離され、残り100mでもまだ先頭とは...
ソリッドプラチナムによる、ステイゴールド産駒初の重賞制覇にファンが歓喜した2006年。 2世代目(2004年産)にして、種牡馬・ステイゴールドの評価を一変させる産駒が登場します。 ドリームジャーニー。 母オリエンタルアートの初仔として産まれたこの馬は、小さい産駒が多いステイ産駒の中でも特に小柄で、デビュー戦の馬体重は4...
2018年3月4日、長きに渡ってダート競馬の世界を支えて来た1頭の馬がこの世を去りました。 その馬の名前はサウスヴィグラス。 決して順風満帆とは行かず苦しい時期が長かった現役時代から、ダート種牡馬の重鎮として君臨した晩年まで、彼の一生をここで紹介させて頂きたいと思います。 若き日の苦悩(デビュー前から4歳春まで) 19...
1995年3月5日、中山競馬場。この日に行われた弥生賞で、衝撃的なレースぶりからクラシック皐月賞への最有力候補へと名乗りを挙げた1頭の名馬がいた。 2歳王者となった前年末のレースも、逃げ馬を射程に捉え、追い込んでくるスキーパラダイスをクビ差抑えるという正攻法の競馬だった。その王者たる走りは、多くの競馬ファンを虜とした。...
2018年12月2日、チャンピオンズカップ(GⅠ)が行われました。そこでは3歳馬のルヴァンスレーヴ(美浦・萩原清厩舎)が1番人気に応え、見事優勝。3歳シーズンを終えて8戦7勝──さらにはたった一度の敗けも2着、という素晴らしい戦績はまさにチャンピオンに相応しいものでしょう。そんな若き王者が初めて挙げた重賞勝利──それが...
2013年1月30日。 一頭のサラブレッドがこの世に生を受けた。 父ディープインパクト、母マルペンサ。ノーザンファームに生まれたこの馬の額には、きれいなダイヤモンドの形をした流星が流れていた。 サトノダイヤモンド。 2018年9月現在でGⅠ2勝を挙げているこの馬が歩んだ道のりは、幾多もの栄光と、挫折と、個性豊かな戦友た...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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