「名馬」を語る うららかなな日差しの下で…。アドマイヤジャパンのための物語。 2023年1月14日 広い青空とうららかな日差しの下、一頭の栗毛馬が気持ちよさそうにクッションに顔を埋めている。穏やかで幸福に満ちた時間。アスリート然とした競走馬の姿とは一転、打算のない表情と溢れ出る愛嬌に嘘はない。 ”ウマをダメにするクッション”の魅力を最大限引き出した彼はYogiboと契約を結び、彼の姿はテレビCMと4200万回以上され... norauma
インタビュー [インタビュー]キタウイングでフェアリーS制覇! 絶好調・杉原騎手がレースを振り返る。 2023年1月13日 2023年1月9日、3歳牝馬限定の重賞フェアリーSで11番人気ながら鋭く差し切り勝ちを収めたキタウイング。新年早々、馬連211.4倍&三連単5174.3倍と、波乱のレースを演出した。今回はそのキタウイングを勝利に導いた、鞍上・杉原誠人騎手にお話を伺ってきた。 「フェアリーSについては、会心の騎乗というよりは、ちょっとう... 緒方きしん
「名馬」を語る [追悼]アグネスフライト - ダービーを勝つために生まれてきたような名馬の蹄跡を振り返る。 2023年1月12日 2023年1月11日。 アグネスフライトが老衰のため息を引きとった。26歳。最後は社台ファームで余生を送っていた。 「ダービーを勝つために生まれてきた」 そんな馬だった。 祖母は79年オークス馬アグネスレディー、母は90年桜花賞馬アグネスフローラ。史上初の親仔3代クラシック制覇を成し遂げた。翌年には全弟アグネスタキオン... 勝木 淳
インタビュー [インタビュー]馬産地シンガー、ブルーノ・ユウキさんの原点とは。 2023年1月12日 みなさんは、いま話題の馬産地シンガー・馬歌クリエイターであるブルーノ・ユウキさんをご存じだろうか? 矢作調教師や元プロ野球選手の三浦大輔さんとの交友もあり、今ではSNSやYouTubeで人気を集めているブルーノさん。1/14には高円寺で単独ライブを予定している同氏に、これまでの道のりについて伺ってきた。その原点に眠る情... 緒方きしん
「名勝負」を語る 振り返れば伝説だった。そんなこともある。 - 2011年シンザン記念・レッドデイヴィス 2023年1月9日 戦後初の三冠馬シンザンには「二足歩行で50m歩いた」「消えたシンザン」など伝説が多い。シンボリルドルフがあらわれる80年代まで「シンザンを超えろ」はホースマンたちの合言葉だった。 戦後競馬界の象徴たるシンザンの名を冠したのがシンザン記念。新春の関西圏を彩る名物重賞だ。3歳限定のマイル戦はクラシックを戦う器かどうかを試す... 勝木 淳
「名馬」を語る ジャングルポケット~第三の敵を打ち破り、府中の杜に轟いた咆哮~ 2023年1月4日 ジャングルポケットの魅力は、どこにあるだろうか。 傷つき倒れた先達の意思を継いで、クラシックの勲章を勝ち取った栄光。古馬の強者どもに立ち向かい、府中の杜に勝利の雄叫びを上げた若駒の雄姿。 多様な魅力を持つ名馬であることは間違いないが、彼の横には常に”第三の敵”がいたようにも感じられる。そこがまた、ジャングルポケットの魅... 高橋薫
「名馬」を語る pick 馬産地・青森より、愛をこめて。 - 青森県出身の2歳女王・タムロチェリー 2023年1月3日 桜花賞と同じ舞台で行われる阪神ジュベナイルフィリーズは、翌年のクラシックを占う登竜門であり、心身ともに未完成な少女たちが迎える大舞台である。天性の才に恵まれてこの大一番を踏み台に更なる飛躍を遂げる馬も居れば、このレースこそが生涯最大の輝きとなる馬も居る。この舞台の後、彼女らの競走馬として歩みがどちらになるかはわからない... norauma
それぞれの競馬愛 テーマトーク [テーマトーク]ライター3名が語る、テイエムオペラオーの魅力とは? 2023年1月2日 世紀末に"覇王"として君臨し、2000年には8戦8勝という大記録を打ち立てた伝説的名馬・テイエムオペラオー。 今回は、テイエムオペラオーの魅力をテーマに、新書『テイエムオペラオー伝説 世紀末覇王とライバルたち』の執筆陣がそれぞれ語っていく。 歴史的な名馬のどこに、我々は惹かれていくのだろうか──。 血統表に隠れている、... 星海社
「名馬」を語る 「逃げろ、逃げろ、つかまるな」 - 人々を驚かせ続けた逃げ馬、メジロパーマー。 2023年1月1日 1.逃げ馬を応援するということ 「逃げたい」という言葉ほど、競馬ファンとそうではない人との間で解釈の相違が生まれる言葉はないような気がする。一般的に「逃げたい」はネガティブな言葉である。仕事から、家庭から、あるいは人生から「逃げたい」と表現する時、それは「いけないこと」というニュアンスを多分に含むだろう。しかし、競馬フ... 縁記台
それぞれの競馬愛 望遠鏡みたいなデカいカメラを提げて競馬場を低徊するオネエサンの話 2023年1月1日 競馬場には、馬券好きのオッチャンたちに紛れてデカいカメラを提げて走り回る人たちがいる。馬や騎手などの追っかけだ。 その一人が、夜明け前の品川駅にいた。大きなカメラバッグを二つも担いで、青白い顔で始発を待つ女。この日、このオネエサンの“推し”の若手騎手が中京競馬場のGⅠに出るという。それも相当の人気馬だ。デビュー9年、つ... 手塚 瞳