国内の最強馬決定戦に相応しい舞台として、天皇賞・秋を挙げる人は少なくない。GIでは最も施行数の多い1600、2000、2400mで、ちょうど中間の距離で行なわれる点。そして、やや外枠不利な面はあるにしても、比較的紛れが少なく、直線が長く大回りの東京競馬場で行なわれる点も、その舞台に相応しいといえるだろう。 ただ、そんな...
競馬ノートの記事一覧
古くからの競馬ファンにとって富士ステークス(以下富士Sと略)はジャパンカップに出走する馬の前哨戦のイメージが強かった。1984年から始まった富士S。1987年にはG1レース8勝を挙げ「鉄の女」と呼ばれていたフランスのトリプティクが驚異的なレースぶりで優勝した。 その後1998年に芝1400mの重賞競走に昇格。2000年...
現在の牝馬三冠における最終戦・秋華賞が創設されたのは1996年。2021年で、ちょうど四半世紀が経過したことになる。それまでの最終戦はエリザベス女王杯で、距離は2400m。3歳秋とはいえ、オークスと同様、乙女たちにはまだまだ厳しい条件で、ホクトベガやタケノベルベット、さらにはサンドピアリスが制したレースでは、伝説レベル...
1998年に統一G3として施行され、ホッカイドウ競馬では2歳牝馬三冠レースの最終戦として位置づけられているエーデルワイス賞。この早い時期に活躍する、若きダートの牝馬たち──。 この時期から重賞で好走する馬には何か秘密があるのではと思い、彼女たちの牝系を紐解いていきました。すると、彼女らの血統表に名を残す名牝たちにたどり...
現在改装工事中の京都競馬場で開催されるG2京都大賞典(以前改修工事が行われた1994年と今年は阪神競馬場開催)は、東京競馬場1800m戦のG2毎日王冠と並んで「秋の訪れ」を感じるレースではないでしょうか。天皇賞(秋)やジャパンカップなどのG1レースに向けて、多くの名馬が淀の2400m戦に挑みましたが、グレード制導入後に...
サウジアラビアロイヤルカップ(以下サウジアラビアRCと略)は2021年で7回目を迎える2歳馬重賞で、比較的新しいレースだ。しかし、過去6年の勝ち馬からはダノンプレミアム(2017年)、グランアレグリア(2018年)、サリオス(2019年)と後にG1ホースとなった馬が3頭輩出している。そしてサウジアラビアRCの歴史を辿っ...
近年は「牝馬が強い時代」といわれ、それが世界的にトレンドとなっている。 日本の競馬も例に漏れず、過去10年(2011年〜2020年)の年度代表馬のうち半分が牝馬。そして、2020年に行なわれた芝の古馬かつ牡・牝混合のGIは、天皇賞・春のフィエールマンを除き、すべて牝馬が勝利した。 もちろん、日本の長きにわたる競馬史を紐...
ルーツは1954年にまで遡る、歴史ある重賞・日本テレビ盃。8月のNTV盃から、施行条件や時期、さらには名前も変更しながらも、数々の名馬を世に送り出してきた一戦です。スマートファルコンやクリソライト、クリソベリルと、近年の勝ち馬は中央馬が目立ちますが、今回はそうした中央の強豪を相手に勝利を収めた地方の名馬たちをご紹介して...
67回目を迎える伝統の重賞オールカマー。創設当初は中山の2000mで行われていたが、グレード制が導入された1984年にGⅢに格付けされ、距離も2200mへ変更された。その2年後には、地方競馬招待競走に変更。招待競走として開催されたのはわずか8年だったものの、多数の地方馬が挑戦し、好勝負を演じる馬もいた。 今回は、中央勢...
白山大賞典は、金沢競馬場で唯一行なわれるダートグレード競走。ただ、今年は開催の意味合いが、例年とは少し異なる。というのも、JBCが8年ぶりに金沢競馬場で開催されるからだ。 出走枠が限られるため確実なことは言えないが、白山大賞典の好走馬が、そのままJBCに出走してもなんら不思議ではない。また、出走できなかったとしても、そ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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