「名勝負」を語る 大衆も立ち向かいたくなる風格の予感。 - 2000年阪神大賞典・テイエムオペラオー 2023年3月13日 通算GⅠ7勝。4歳シーズン8戦8勝。 こんなプロフィールの馬は今後もう現れないかもしれない。これこそ伝説というもの。テイエムオペラオーを語る言葉は尽きることはない。そして、オペラオーを語る上でライバルの存在も忘れてはいけない。後半生のライバルがメイショウドトウならば、前半生のライバルはナリタトップロードだ。 天皇賞(春... 勝木 淳
「名勝負」を語る 薔薇は、雨上がりに咲く。 - 2007年金鯱賞・ローゼンクロイツ 2023年3月12日 久しぶりに訪れた場所の風景が、記憶の中のそれと違っていたりすることがある。それは生まれ育った故郷であったり、よく通った定食屋であったり、あるいは、いつもそこにいた誰かだったりもする。時は、一瞬たりとも止まらず流れていく。変わりゆくことこそが、生きていくことに等しい。けれども、変わりゆくなかで、忘れたくないこともある。 ... 大嵜 直人
「名勝負」を語る 静寂に包まれた阪神競馬場で見せた、絶対王者オジュウチョウサン衝撃の走り。 - 2020年・阪神スプリングジャンプ 2023年3月12日 2020年3月14日。スタンドにひとっこ一人いない、静寂に包まれた阪神競馬場。どこか物寂しいその空間に、レコードの赤い文字を刻みつけた馬がいた。彼の名前はオジュウチョウサン。絶対王者が帰還を告げた、2020年阪神スプリングジャンプについて今回は語らせて頂きたい。 阪神スプリングジャンプは、1999年から施行されている障... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る コスモバルクと見続けた「次への夢」。判官贔屓な私が目撃した、コスモバルクの弥生賞。 2023年3月5日 判官贔屓な私の心を震わせた1頭 判官贔屓【ほうがんびいき】弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。──出典:三省堂 新明解四字熟語辞典 私のスポーツ観戦においては、甚だしく「判官贔屓」だ。 例えば高校野球。春の選抜高校野球で出場校が決まると、まず確認するのが21世紀枠の出場校。その高校が... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る [2019年・中山記念]ウインブライトによる連覇、そこから巣立った名馬たちの軌跡を振り返る。 2023年2月27日 春は中山。ようよう狭くなりゆく優駿への道、生き残りをかけて若駒たちは日々凌ぎを削り、おのおの道を究めし名伯楽たちは如月の暮れを以て厩の看板を静かに下ろし、めいめい大望を抱きし若人たちが弥生の明けとともに鞭一本で道なき道を切り拓かんと駆け出してゆく、早春。 時は2019年。 冬と春、結びと旅立ち、そして平成から次の時代へ... 枝林 応一
「名勝負」を語る その馬、凶暴につき - "噛みつき癖"を持つシンコウウインディが制した、GⅠ昇格第1回目のフェブラリーステークスを振り返る。 2023年2月18日 始まりは、いつもワクワクする。 イベント、スポーツからTVドラマに至るまで、「第1回目」というものは盛り上がるものだ。 ティザーサイトの開設やティザームービーなどの事前プロモーションや、カウントダウンイベントがあれば、期待は更に膨らむ。 2007年第1回目の「東京マラソン2007」が開催された時、たまたま友人が出場した... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る [フェブラリーS]トーシンブリザード、フリオーソ…砂の頂で夢の扉に手をかけた地方2頭の激闘を振り返る。 2023年2月17日 1999年のフェブラリーSで一頭の地方馬が歴史の扉を開いた。メイセイオペラによるJRA・GI制覇。それから20年以上が経った今でも、彼に続く者は現れていない。数々の地方馬が挑戦し届かなかった頂。だが、2頭の地方馬が夢の扉に手をかけている。トーシンブリザードとフリオーソ……2頭の活躍に加え、地方の雄vs中央の猛者というテ... 中川兼人
「名勝負」を語る ゴールまで1ハロン。メイショウボーラーから福永騎手へ託されたバトン。 - 2005年フェブラリーS 2023年2月17日 逃げる馬になぜか心が動く。それもただ1頭で群れから離れ、孤独をひた走る逃げ馬に揺れる。 なぜ、そんなに孤独なのか。なぜ、独りぼっちの世界にいられるのか。群れで生活する馬にとって、仲間といることが安心であり、孤独であり続けるのは不安ではないのか。受け入れがたい独りぼっちに進んでなる理由はなんなんだ。私も独りは嫌いじゃない... 勝木 淳
「名勝負」を語る ゴールドシップ、ディープブリランテ、スピルバーグ。後のG1馬3頭が熱戦を繰り広げた2012年の共同通信杯を振り返る。 2023年2月10日 競馬には時として”伝説のレース”と呼ばれ、注目を集めるレースが存在する。 若駒の時のレースが、後々になって振り返るとG1馬が何頭も出走していた、なんてレースもそのうちのひとつだ。 その最たる例が2008年10月26日、菊花賞当日に行われた2歳新馬戦だろう。このレースで優勝したのが皐月賞馬アンライバルド、2着にも日本ダー... ばん
「名勝負」を語る 心優しきガルボがくれたプレゼント - 2012年・東京新聞杯 2023年2月3日 バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣は日本ぐらいのものらしい。毎年2月にお菓子の売上が落ちることを憂い菓子店が企画したのがはじまりだという。ようは鰻の旬ではない夏に鰻を売ろうと企画した平賀源内的発想と同じだ。ついそんな冷めた面持ちになるのはバレンタインデーに縁遠き人生を送ってきたからゆえのこと。ひがみとひねくれ根性... 勝木 淳