競馬と「エンタメ」 型破りな逃げ馬、ダイタクヘリオス - 「グルーヴ」を生む太陽 2024年4月19日 1.「型破りな逃げ馬」ダイタクヘリオス 「逃げ馬」を表現するとき、どのような言葉が使われることが多いだろうか。一頭だけ前に出てそのまま歩みを止めない姿を表現する手法には、語り手のセンスが問われるように思う。私が感銘を受けたのは、文筆家・寺山修司が1965年のダービー馬キーストンについて書いたエッセイにおける以下の一節で... 縁記台
「名勝負」を語る サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリー。意地と意地がぶつかり合った、直線、三つ巴の大熱戦 - 2019年・皐月賞 2024年4月14日 2019年4月14日、皐月賞の開催日。この日、私は友人とともに現地・中山競馬場へと足を運んでいた。レース前から熱気に包まれていたこのレースは、4頭の若駒に人気が集中していた。 1番人気は、ホープフルS勝ち馬サートゥルナーリア。父ロードカナロア、母シーザリオという血統で、ここまで無敗を貫いてきた。どれもほぼノーステッキで... KOBA
「名馬」を語る 三冠に一番近い「準三冠馬」エアシャカールの皐月賞/2000年春のクラッシック戦線を振り返る 2024年4月13日 1.三冠に最も近づいた「準三冠馬」 中央競馬史上、皐月賞、東京優駿、菊花賞に優勝した三冠馬は8頭。1941年のセントライトから、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルまでの8頭を数える。また、2020年のコントレイルは史上初となる親子無敗の三冠達... 夏目 伊知郎
それぞれの競馬愛 [追悼・藤岡康太騎手]もう叫び声は聞こえないから、祈ることにする 2024年4月12日 藤岡康太騎手の訃報に際し、謹んでお悔やみ申し上げます。 ウマフリ代表の緒方さんから連絡がきて、私は康太騎手が亡くなったことを知った。先日は高知の塚本雄大騎手の訃報に触れたばかり。なにもそんなに次々と若い命を現世から連れ去らなくてもいいのに。順番が違う。正直、追悼記事を書くかどうか、少し迷った。私のもとにはいくつか似たよ... 勝木 淳
「名勝負」を語る [中山グランドジャンプ]日本でいちばん”長い”GⅠが開催された日。 2024年4月12日 夏の初め、北東の風が軽やかに国旗をはためかせる。曇り空から薄日が差し込む中、2か月半遅れのJ・GⅠファンファーレが響き渡った。 真夏日に迫る気温の中山競馬場。この日を待ちに待ったスタンドのファンから大声援が上がる。 第13回中山グランドジャンプの幕が、切って落とされようとしていた。 2011年。3月11日に発生した東日... 枝林 応一
それぞれの競馬愛 [追悼・藤岡康太騎手]藤岡康太騎手が魅せてくれた景色と、これからの日々を歩み続けるということ 2024年4月12日 2024年4月10日午後7時49分。 多くのファンに愛された藤岡康太騎手が私たちの前からいなくなってしまった。 享年35歳。 文字にするのも辛いほどの、大きくて深い喪失感と悲しみ。世代が殆ど同じで、誕生日も近い私にとって、同じ時代を生きてきた彼の訃報は耐えがたいものだった。訃報の届いたその日、私はそれが誤報であることを... norauma
「名勝負」を語る [2005年・皐月賞]まずは一冠目、と言わんばかりの必然の勝利。ディープインパクトの皐月賞制覇を現地で見届けた思い出を振り返る 2024年4月12日 牡馬クラシック第一戦 皐月賞 サラブレッドが生涯に一度だけ、その年の選ばれし18頭のみが出走できる3歳クラシック競走。その初戦として位置づけられているのが皐月賞であり、牡馬三冠の一冠目である。そのため、三冠馬たちの『伝説』の始まりのレースとして語られることも多いレースである。 2000mで行われることから、『最も速い馬... ムラマシ
それぞれの競馬愛 [追悼・藤岡康太騎手]笑顔のはじける若手から、代打もこなせる仕事人へ。多くのファンに愛された藤岡康太騎手の活躍を振り返る 2024年4月12日 2024年4月10日、午後7時49分。JRAで現役G1ジョッキーとして数々の好騎乗を披露してきた藤岡康太騎手がこの世を去った。35歳、まだまだこれからというタイミングでの、無念の訃報だった。 『笑顔はじける有望な若手』 ──私の中で、彼、藤岡康太騎手はずっとそんなイメージだった。それが近年、こんなイメージに変わっていた... 小早川 涼風
「名勝負」を語る メイショウサムソンvsドリームパスポート、石橋守騎手vs高田潤騎手。馬に物語あり騎手に物語ありを感じさせた、2006年の皐月賞を振り返る 2024年4月11日 皐月賞をはじめとするクラシック競走はサラブレッドにとって一生に一度のチャンス。古馬G1とは違うこのクラシックの特性が数々の物語を生んできた。それは馬の物語であり人の物語。2006年の皐月賞はそれを強く感じさせてくれたレースであった。 この年の皐月賞は大混戦だった。1番人気は単勝2.2倍でアドマイヤムーン、鞍上は武豊騎手... 林田麟(りんだりん)
一口馬主 [一口馬主]出資馬が活躍した際のグッズを見逃さないために。競馬グッズ、入手方法の整理 2024年4月7日 さまざまな楽しみが詰まった趣味、一口馬主。人それぞれの楽しみ方があって、自分に合ったいろいろな楽しみを感じることができるのも、この趣味の良さだと思います。 今回はそんな一口馬主の楽しみの一つ、グッズ集めに着目してみていきたいと思います。 出資馬が活躍!グッズは逃したくないけど、よくわからない… 出資が叶って当歳~2歳の... うますかる