ホープフルステークスが行われるようになったものの、年末の大一番といえば有馬記念という競馬ファンが多いだろう。だが、私は10年近く前から東京大賞典と決まっている。まぁ、個人的な話をすれば、大みそかに高知競馬のファイナルレースを買って馬券を外し、もやもやしたままひと眠り。そして、目が覚めたら初詣で馬券的中を願って、名古屋や...
- 「名勝負」を語るその葛藤に、用がある。 ~2001年 宝塚記念に寄せて2018年6月22日
- 「名馬」を語るとにかく"逆をいく"馬。若駒時代の達観したゴールドシップの魅力を振り返る。2023年5月26日
- 「名馬」を語る今度こそ、何度でも。カレンブーケドール、どうか大輪の花を。2022年1月15日
- 「名馬」を語る馬産地・青森より、愛をこめて。 - 青森県出身の2歳女王・タムロチェリー2023年1月3日
- 「名勝負」を語る8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜2020年6月6日
- 「名馬」を語る君と感じた爽やかな風を想う〜私の青春、エアスピネル〜2022年12月31日
- 競馬を学ぶ競走馬に会いに行く際、絶対に守ってほしい『牧場見学の9箇条』とは?2021年4月4日
- 「名勝負」を語るきみがいない未来と、パンサラッサのこと - 2022年・天皇賞(秋)2022年11月2日
コラム・エッセイ
「カツハルが乗ると、馬が楽しそうだよな」。 若い頃、ウインズ錦糸町の東館6階で福島競馬を観ていた私に60歳前後のベテランがそう話しかけてきた。 最近、競馬場でもウインズでも知らない人に話しかけられる機会は減った。自分が年齢を重ねたからだろうか。それとも時代へ変遷というものだろうか。私が若い頃、ウインズに行けば、ほぼ必ず...
有馬記念とゴールドシップ 近代競馬発祥の地はイギリスと言われている。その近代競馬が「洋式競馬」として日本に伝わったのが西暦1860年ごろ。そしてイギリスの競馬を模倣する形で日本国内で開催され、戦乱などの様々な困難を乗り超えて発展を遂げてきたのが、日本近代競馬である。 その歴史の中で、日本独自の大レースとして国民的な支持...
直線距離では全国一とも呼ばれる札幌の地下街は、全長1.9㎞にも及ぶ。 北はJR札幌駅の北口のさらに先から、南は歓楽街すすきのまで地下鉄2駅分という、札幌中心部を貫く地下通路。その日の私は足早に、北から南へと向かっていた。 すっかり人通りの戻った地下街を、人波に抗うように先を急ぐ。時計は15時少し前。大通公園の下を抜け、...
1934年に「大障害特別」の名で実施された競走に端を発する、障害馬による暮れの大一番「中山大障害」。私が見た、初めての中山大障害は2017年のもの。アップトゥデイトの全身全霊を賭けた大逃げ策に、オジュウチョウサンが真っ向から食らいつく。まさに死闘とも呼べるこのレースに、大いに魅了された。 その時は、まさかこのレースに"...
有馬記念は多数あるG1レースの中でも"特別なレース"である。 馬券の売上高も断トツで1位なのが有馬記念、しかしそれだけではないのが有馬記念だ。 1年を締めくくるG1レースとしての盛り上がり、有馬記念をラストランとする馬たちの見納めなど…。師走の寒空の中で、精いっぱいの声を張り上げて選んだ馬を応援すると、長い1年が終わっ...
1.男の敵 2023年の天皇賞(秋)。競馬法100周年を記念した令和初の天覧競馬として開催され、豪華メンバーが集ったこのレースに、春の天皇賞を制した4歳馬ジャスティンパレスも出走していた。後方からレースを進め、上がり最速となる33.7秒の末脚を繰り出したジャスティンパレスは、トーセンジョーダンが刻んだスーパーレコードを...
いつの時代も盛り上がる「ダート最強馬論争」。ある人はクロフネという。またある人はホクトベガの名前を出すし、カネヒキリやスマートファルコンだと主張する人もいる。人それぞれ意見があるのは承知。だが、私はルヴァンスレーヴを真っ先に挙げたい。ダートGI級を4勝。勝ち星だけ見れば突出したものではないが、レース内容、凄み、迫力は数...
【女傑】 しっかりした気性とすぐれた知恵を持ち、実行力に富んだ女性──出典:コトバンク 「女傑」というフレーズを耳にすると、平成の初め頃に活躍していた一頭の牝馬を思い出す。 その名をヒシアマゾンという、黒鹿毛のがっちりとした牝馬である。外国産馬ゆえに、4歳(現3歳)の春のクラッシック戦線には出走できず、秋のエリザベス女...
誕生日が1週間違うジョッキー 同い年のアスリートには同じ時代を生きた親近感を覚えると同時に、恥ずかしさもある。意味がないのは分かっていながら、つい比べてしまうからだ。競馬であれば、馬上の人と馬に乗れない自分。世界の違いにやられてしまう。だが、それでも応援したくなる。1977年、昭和52年、同じ9月に生まれた騎手に古川吉...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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