「名勝負」を語る 満開の桜のもとで開催された2004年・桜花賞。名門が送り出した良血牝馬ダンスインザムードの走りを振り返る。 2023年4月7日 新ステージのはじまりを告げる、桜の開花宣言。 桜が咲く頃になると、早くも2歳馬の話題が聞こえてくる。ホッカイドウ競馬の2歳の能力試験がスタートしたと思えば、中央競馬でもゲート試験が始まる。日本ダービー翌週から始まる新馬戦を皮切りに、2024年の頂点を目指す戦いの火蓋が切って落とされる。2歳馬を見る側としても、次年度“P... 夏目 伊知郎
競馬を学ぶ [牝系図鑑]無敗の三冠牝馬デアリングタクトを輩出。圧倒的な機動力を下支えするスピードを持つデアリングダンジグ牝系。 2023年4月4日 サイアーラインや近親交配を中心に語られることが多い血統論だが、牝系を通じて繋がるDNAはサラブレッドの遺伝を語る上で非常に重要な要素だ。この連載では日本で繁栄している牝系を活躍馬とともに紹介しその魅力を伝えていく。今回取り上げるのはデアリングタクトやEcton Parkなどを輩出したデアリングダンジグの牝系だ。 多様な... 貴シンジ
「名勝負」を語る エイプリルフールに見せた競馬の真髄!トーホウドリームが"世紀末覇王"に勝利した2001年・産経大阪杯を振り返る。 2023年3月31日 日本で4月1日をエイプリルフール(四月馬鹿)と呼ぶようになったのは大正時代のことだという。 ジョークが苦手な日本人に「4月1日は嘘を楽しむ日」は浸透しにくかったようで、SNSなどで企業がエイプリルフールを戦略的に利用するようになった現代とはまったく違う世界が広がっていたようだ。かつては「不義理の日」と言われ、常日頃の不... 勝木 淳
「名馬」を語る 父の血を感じる、小さなお姫様レイパパレ。三冠馬と短距離女王を撃破した、泥まみれの疾走。 2023年3月31日 2020年の競馬は無観客の中で行われ、無敗の三冠馬コントレイルが誕生した。 翌2021年もまだ先の見通しがつかない世の中ではあったが、日本の競馬界はコントレイルを中心に動くだろうと思われた。しかし、コントレイルは古馬初戦となったGⅠ大阪杯でまさかの敗北を喫するのである。 日本競馬界の至宝ともいえる三冠馬に土をつけたのは... 真実 良
競馬を学ぶ [牝系図鑑]アグネスフライト、アグネスタキオンを輩出。スピード、スタミナ兼備のイコマエイカン牝系。 2023年3月28日 サイアーラインや近親交配を中心に語られることが多い血統論だが、牝系を通じて繋がるDNAはサラブレッドの遺伝を語る上で非常に重要な要素だ。この連載では日本で繁栄している牝系を活躍馬とともに紹介しその魅力を伝えていく。今回取り上げるのはアグネスフライトやアグネスタキオンなどを輩出したイコマエイカンの牝系だ。 芝中距離で絶対... 貴シンジ
「名馬」を語る [高松宮記念]いつか、父も歩いた道。キングヘイロー産駒の短距離王、ローレルゲレイロ。 2023年3月25日 競馬は時を重ねるほど、味わいを増す。いつの時代も、目の前を走る彼らに、いつか見た愛すべき誰かの面影を重ねてしまう。誰かの夢の続きを描くことも、誰かとは異なる道で個性を発揮することも、そして誰かとどこか似た道程を歩むことも、等しく尊い。 私はいつも、思い思いに願いを託し、勝手な物語を募らせてしまう。 2000年、高松宮記... norauma
「名馬」を語る ステイフーリッシュ - 競走中止を乗り越え、世界の舞台へ。ステイゴールド晩年の代表産駒として、常識を超え続けた国際派。 2023年3月24日 Man knows so much and does so little.(人間は知りすぎるくらい知っているが、それを実行に移すことはあまりにも少ない)R.バックミンスター フラー(1895-1983) 第57回札幌記念。緩やかな3コーナー入り口でソダシが果敢に先頭に立つ。ブラストワンピースが逃すものかと後を追う。桜花... 枝林 応一
「名勝負」を語る [マーチS]二度の骨折を乗り越えたインカンテーション。復活の狼煙を上げた一戦を振り返る。 2023年3月24日 骨折や屈腱炎、喉鳴り……。アスリートにも例えられる競走馬にとって、怪我や病気は付き物だ。だが、たった一度の怪我で引退を余儀なくされたり、不調に陥って走りを取り戻せないまま引退を迎える馬も数多くいる。それは競馬ファンの方々もよくご存知のことだろう。 一方で、度重なる怪我を乗り越えて最前線に復帰した馬もいる。例えば、本稿で... 中川兼人
競馬を学ぶ [牝系図鑑]フサイチコンコルド、アンライバルドなど活躍馬多数。スタミナと瞬発力のバレークイーン牝系。 2023年3月21日 サイアーラインや近親交配を中心に語られることが多い血統論だが、牝系を通じて繋がるDNAはサラブレッドの遺伝を語る上で非常に重要な要素を占める。この連載では日本で繁栄している牝系を活躍馬とともに紹介し、その魅力を伝えていく。今回取り上げるのは、フサイチコンコルド、アリストテレスなどを輩出したバレークイーンの牝系だ。 バレ... 貴シンジ
「名馬」を語る エアグルーヴ、メジロドーベル、スペシャルウィーク、メジロライアンの血が流れる血統馬。フラワーC勝ち馬、ホウオウイクセル。 2023年3月18日 もし私が「あなたが思い入れのある世代は?」と問いかけられたら、私の答えは決まっている。「2021年の牝馬世代です」「理由は?」「この時代に私は競馬を始めたから」ちょうど、桜の蕾がほころぶ頃に私は競馬というものを始めた。クラシック戦線が盛り上がる頃である。今回は、この年のフラワーCを回顧したい。牝馬クラシックの幕開けとな... シラユキ