「名勝負」を語る 世界の名手たちの競演が生み出す舞台と未来。ステルヴィオが勝利した2018年マイルCSを振り返る 2024年11月17日 マイルCSに彩りを加える世界の名手たち 競馬人気が拡大するなか、新規ファンが増加している。その背景には、アニメやゲームなどの影響で興味を持つ層が広がり、競馬の魅力が多くの人に伝わっていることがある。筆者も、会社の若手から「馬券のアドバイスをほしい」と頼まれたことがあったが、きっかけは競馬擬人化アニメだったそうだ。筆者が... ムラマシ
「名馬」を語る あなたの「好みの血統」は? 私が追いかけた、良血馬コディーノの記憶 - 2012年・秋/東京スポーツ杯2歳ステークス 2024年11月13日 あなたの「好みの血統」は? 競馬と長く付き合っていると、誰でも「好みの血統」の1本や2本は持つようになる。きっかけは様々でも、牝馬なら子から孫へと広がり、牡馬で種牡馬になればその産駒にはお気に入りマークが付いて、「〇〇の子」として追いかけて行く。しかし馬券を買う立場になると少々厄介者で、「好みの血統」は「応援馬券」と化... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 信念が引き寄せたいたずら - クィーンスプマンテの2009年エリザベス女王杯を振り返る 2024年11月10日 密集した馬群が淀の坂を駆け上る。蹄音が大地を揺らし歓声と溶け込む。日本とアイルランドの名牝がじわりと進出を始める。 しかし、ファンの視線は遥か前方に向けられている。馬群の遥か前方をひた走る2頭は残り1000mを切ってもなお、大きなリードを保っていた。 驚愕の結末を予感し、スタンドがにわかにざわつき始める。 さまざまな声... norauma
「名勝負」を語る まさに「ドンピシャ」の位置取り 京都のJBCクラシックを制したケイティブレイブ&福永祐一騎手 2024年11月4日 2011年からJBCレディスクラシック、20年からJBC2歳優駿がラインナップに加わり、現在では4つのダートグレード競走が楽しめる夢のような一日。「プライベートでは芝レースを見ない、買わない」を公言している筆者にとって、一年でいちばん楽しみにしているのが「JBCデー」なのだ。もっとも、この時期は米国のブリーダーズカップ... 中川兼人
「名馬」を語る 2000年秋、内を突く勇気。トゥナンテと幸騎手の絆を感じた、毎日王冠と天皇賞秋 2024年10月27日 1982年うまれの名馬、サクラユタカオー。 父は仕上がりの早さと卓越したスピードを良く仔に伝えたことから馬産地の生産者に「お助けボーイ」と呼ばれたテスコボーイ、母はスターロッチ系の名牝アンジェリカという血統を持つ。2000m前後の良馬場を得意として、1986年の毎日王冠(東京芝1800m)と天皇賞・秋(東京芝2000m... 高橋薫
「名勝負」を語る 時代を経ても色褪せない快進撃の始まり。ゼンノロブロイが勝利した2004年天皇賞・秋を振り返る 2024年10月27日 時代の移り変わりと天皇賞・秋 2024年7月3日(金)、紙幣のデザインが刷新され、時代の移り変わりを感じている。特に1万円札の渋沢栄一といえば、競馬の神様よばれた大川慶次郎氏が曾孫に当たり、なぜか親しみを感じた競馬ファンも少なくないだろう。 まだまだたくさん流通している1つ前の紙幣が印刷され始めたのが20年前の2004... ムラマシ
「名馬」を語る 「新時代の扉」をこじ開けたヒーロー - アグネスデジタル 2024年10月27日 1.もう一つの「新時代の扉」 2024年5月に公開され、興行収入13億円を超えるヒット作となった『劇場版ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』。 本作では主人公ジャングルポケットの前に立ちはだかる強敵として「世紀末覇王」テイエムオペラオーが登場する。有馬記念のレースシーンと拳を天に衝き上げる勝利のポーズは、多くの観客の... 縁記台
それぞれの競馬愛 「夢の兄弟対決!」が潰えた、ビワハヤヒデのラストラン/1994年天皇賞(秋) 2024年10月25日 「もしも、あの時……」 自分の過去を振り返る時、「もしも、あの時にこうしていれば…」と考えるのは好きではない。それを考えても選び直せるわけではないし、自分の意志で選んだ今を否定するみたいで嫌だ。少なくともここまで過ごしてきたことがベストの選択であり、これから先も迷わず生きることが、「良い人生」になると思いたい。 しかし... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る タケシ、22歳の秋。エフフォーリアと歩んだ秋の盾 2024年10月25日 ウインズ後楽園はJR水道橋駅と東京ドームシティに直結する2階がメインフロアにあたる。軽食をとれるスペースがあり、喫煙所も馬券発売所も備えている。ここから5階へ直通のエスカレータがあり、2階と5階に人が集まりやすい構造だ。このエスカレータは右側を駆けあがっても、駆け下りてもならない。歩いて上がろうものなら、必ず警備員から... 勝木 淳
「名馬」を語る 風の歌が聴こえたあの日 - 2006年菊花賞・ソングオブウインド 2024年10月20日 あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。 僕たちはそんな風にして生きている。 ──村上 春樹. 風の歌を聴け(講談社文庫)から引用 多くの人々と同じように、私は村上春樹が綴る豊かで奥深い言葉に感受性を刺激され、そのニヒルで達観し、繊細で刹那的な登場人物たちが織り成す世界観に魅了された。 通りすぎるも... norauma