「名馬」を語る 皆に愛された大輪の花~2015年桜花賞馬・レッツゴードンキ~ 2021年4月11日 2019年12月21日。ある牝馬の引退式が、冬空の阪神競馬場で行われた。G1一勝馬としては異例の引退式。 その主役の名は、レッツゴードンキだった。 今回は、多くのファンに愛され、大輪の花を咲かせた彼女の半生を改めて振り返ってみようと思う。 レッツゴードンキは2012年4月6日に、北海道の平取町にある清水牧場にて生を受け... 鳥野 紗々実
それぞれの競馬愛 三冠すべてで「13番枠」、忌み数に挑んだ牝馬バプティスタについて 2021年4月11日 日本では古来から、説明の付かない現象や奇異な伝承といったもの「7つをひとまとめ」にして七不思議と呼ぶことがある。単に説明が付かなかったり、科学的根拠の無いジョークやジンクスといったものも含めて、様々な界隈でささやかれる。当然、競馬の世界でもそういったことは言われているものだ。 「ノーザンテースト産駒の栗毛は、大成しない... 並木 ポラオ
競馬と「エンタメ」 ウマ娘 [ウマ娘]優等生で負けず嫌い! ウマ娘ダイワスカーレットと、史実馬ダイワスカーレット。 2021年4月11日 「一番は譲るつもりはないわ、相手がどんなに強くてもね」堂々と言い放つ赤毛の少女。そのウマ娘の名は、ダイワスカーレット。 トレセン学園でも優等生と評判の生徒で、他のウマ娘から多くの人気と信頼を得ています。しかしその反面、負けず嫌いで自分が一番ではないと納得がいかず、あらゆることで1番にこだわる一面もあるウマ娘です。 今回... スオミアッキ
それぞれの競馬愛 桜の季節に笠松を想う。~1994年桜花賞・オグリローマン〜 2021年4月10日 笠松駅は、名鉄名古屋本線の岐阜寄りに位置する。 名古屋駅から名鉄特急岐阜行きに乗ると、地下ホームから発車した電車はトンネルの暗闇を通って、すぐに明るい地上に出る。左側を並走する東海道新幹線を横目に、名鉄特急はぐいっと右へカーブしていく。 ほどなくして庄内川を渡ると、沿線がそのまま生活導線になっているような街並みを駆ける... 大嵜 直人
「名馬」を語る エーシントップ~他を圧倒するスピードを持つ、隠れた"二刀流"馬~ 2021年4月9日 一度あることは二度ある、二度あることは三度ある。 「中山のニュージーランドトロフィー勝ち馬は、NHKマイルカップを勝つことはできない」 そんなジンクスを打ち破ったのは、1番人気の支持に応えた無敗馬カレンブラックヒルであった。 その1年後、NHKマイルCで最も多くのファンを集めたのは、またもニュージーランドトロフィー勝ち... フロリダ
「名勝負」を語る [Rewind the race]代打満開~2013年・桜花賞~ 2021年4月9日 阪神競馬場に桜が満開の時、女王が決まる。 春の風物詩と言っても過言ではないクラシック開幕戦「桜花賞」。数々の名牝がこのレースから飛躍を遂げ、三冠牝馬への道を歩んだ。 今回はそんな歴史ある桜花賞の戦いの中で、数々の"史上初"が重なった桜花賞をピックアップする。 2013年、桜花賞。この年のクラシック戦線は混戦を極めていた... ハラシュー
「名馬」を語る ダイワスカーレット~歴代屈指、究極の安定感をもつ名牝~ 2021年4月9日 歴代屈指の安定感を持つ超名牝。 "歴代最強馬"はどの馬か──。 雑誌やテレビ番組、はたまたファン同士の居酒屋トークや日常会話に至るまで、ありとあらゆる場所で語られてきたテーマだ。 しかし、それぞれがあげた最強馬候補が過ごした時代は異なり、芝かダートか、短距離か長距離かなど、得意とする条件も異なる。また、候補馬同士が現役... 齋藤 翔人
「名馬」を語る 頑張ることの大切さ〜52戦を走り抜いた"頑張り屋"ストーミーシー〜 2021年4月8日 私は、大きなタイトルに手が届かなくても、一生懸命に走る馬が大好きです。ましてそれが差し馬なら、なおのこと。厳しい流れの中懸命に脚を伸ばす馬は、ついつい応援してしまいます。 2017年、秋の府中。準オープンの奥多摩ステークス。何気なくパドックを見ていた時、ある馬に目が行きました。栗毛の馬体はピカピカに輝き、たてがみや尻尾... のぜき としひこ
「名馬」を語る 私の"予感"を現実にしてくれた最愛の名馬・スティルインラブ 2021年4月8日 例えば、あなたが応援しているアイドルの卵が、全国区のスターへと上り詰めていく過程を見守ることができたとしたら──。 それって、とても幸せなことだと思いませんでしょうか? まだ世に広く知られていない頃からその才能に惚れ込み、やがてそれが確かなものだったと証明されていく……そんなステキな物語を私に届けてくれたのが、スティル... ハシスポ
「名馬」を語る メイショウバトラー〜ファンから愛された"バトラー姐さん"〜 2021年4月6日 マリーンCの時期になると思い出すのが、"姐さん"として愛されたダートの名牝・メイショウバトラーの存在です。 メイショウバトラーは、父がメイショウホムラ、母がメイショウハゴロモという血統。さらに両親の母も、どちらも"メイショウ"で、いわばメイショウ血統です。 父の父ブレイヴェストローマンは馬場不問で重賞産駒を輩出した名種... 梶原 為きち