藤岡康太騎手の訃報に際し、謹んでお悔やみ申し上げます。 ウマフリ代表の緒方さんから連絡がきて、私は康太騎手が亡くなったことを知った。先日は高知の塚本雄大騎手の訃報に触れたばかり。なにもそんなに次々と若い命を現世から連れ去らなくてもいいのに。順番が違う。正直、追悼記事を書くかどうか、少し迷った。私のもとにはいくつか似たよ...
- 「名勝負」を語る8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜2020年6月6日
- 競馬を学ぶ競走馬に会いに行く際、絶対に守ってほしい『牧場見学の9箇条』とは?2021年4月4日
- 「名馬」を語るとにかく"逆をいく"馬。若駒時代の達観したゴールドシップの魅力を振り返る。2023年5月26日
- 「名勝負」を語るきみがいない未来と、パンサラッサのこと - 2022年・天皇賞(秋)2022年11月2日
- 「名馬」を語る君と感じた爽やかな風を想う〜私の青春、エアスピネル〜2022年12月31日
- 「名勝負」を語るその葛藤に、用がある。 ~2001年 宝塚記念に寄せて2018年6月22日
- 「名馬」を語る馬産地・青森より、愛をこめて。 - 青森県出身の2歳女王・タムロチェリー2023年1月3日
- 「名馬」を語る今度こそ、何度でも。カレンブーケドール、どうか大輪の花を。2022年1月15日
コラム・エッセイ
夏の初め、北東の風が軽やかに国旗をはためかせる。曇り空から薄日が差し込む中、2か月半遅れのJ・GⅠファンファーレが響き渡った。 真夏日に迫る気温の中山競馬場。この日を待ちに待ったスタンドのファンから大声援が上がる。 第13回中山グランドジャンプの幕が、切って落とされようとしていた。 2011年。3月11日に発生した東日...
2024年4月10日午後7時49分。 多くのファンに愛された藤岡康太騎手が私たちの前からいなくなってしまった。 享年35歳。 文字にするのも辛いほどの、大きくて深い喪失感と悲しみ。世代が殆ど同じで、誕生日も近い私にとって、同じ時代を生きてきた彼の訃報は耐えがたいものだった。訃報の届いたその日、私はそれが誤報であることを...
牡馬クラシック第一戦 皐月賞 サラブレッドが生涯に一度だけ、その年の選ばれし18頭のみが出走できる3歳クラシック競走。その初戦として位置づけられているのが皐月賞であり、牡馬三冠の一冠目である。そのため、三冠馬たちの『伝説』の始まりのレースとして語られることも多いレースである。 2000mで行われることから、『最も速い馬...
2023年4月10日、午後7時49分。JRAで現役G1ジョッキーとして数々の好騎乗を披露してきた藤岡康太騎手がこの世を去った。35歳、まだまだこれからというタイミングでの、無念の訃報だった。 『笑顔はじける有望な若手』 ──私の中で、彼、藤岡康太騎手はずっとそんなイメージだった。それが近年、こんなイメージに変わっていた...
皐月賞をはじめとするクラシック競走はサラブレッドにとって一生に一度のチャンス。古馬G1とは違うこのクラシックの特性が数々の物語を生んできた。それは馬の物語であり人の物語。2006年の皐月賞はそれを強く感じさせてくれたレースであった。 この年の皐月賞は大混戦だった。1番人気は単勝2.2倍でアドマイヤムーン、鞍上は武豊騎手...
さまざまな楽しみが詰まった趣味、一口馬主。人それぞれの楽しみ方があって、自分に合ったいろいろな楽しみを感じることができるのも、この趣味の良さだと思います。 今回はそんな一口馬主の楽しみの一つ、グッズ集めに着目してみていきたいと思います。 出資馬が活躍!グッズは逃したくないけど、よくわからない… 出資が叶って当歳~2歳の...
四月。日に日に春の訪れを感じられるようになるこの月は、何かと新しいことが始まる時期でもある。 学生新入学や新学年、クラス替えなどもあるだろう。社会人であれば転職や転勤、新入社員が加わるような季節でもある。 競馬ももちろん例外ではない。暦によって例外はあるが、原則、この月から『牡馬・牝馬クラシック』が始まる。3歳馬たちに...
20世紀最後の一年、西暦2000年は私にとって苦い一年として海馬に刻まれている。年月を重ね、萎縮が進んだであろう私の海馬は、ウマフリの原稿依頼をきっかけに当時の自分を蘇らせた。 2000年3月、私は大学を出た。中学時代からそこそこの成績を収め、現役で大学に進み、なんとなくとぼとぼと歩み、人生の分岐点を迎えた。大学までは...
2024年から日本のダート競馬は新時代へと移り変わり、川崎記念も4月に開催されるようになりました。 もともと川崎記念といえば、1月末から2月頭に行われた年内最初のGⅠ級競走として親しまれてきたレースです。過去には多くのダート名馬が勝ってきた伝統の一戦。川崎記念後にドバイを目指した馬も多く、ほとんどの勝ち馬は中央競馬所属...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
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[重賞回顧]秋晴れに輝く2つ目のティアラ 盤石の競馬で突き抜けたチェルヴィニアが二冠達成~2024年・秋華賞~
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[重賞回顧]古馬相手でも適距離では負けられない! 混戦を断った3歳馬シックスペンスが、秋初戦を快勝~2024年・毎日王冠~