馬名を冠したJRAの重賞は、副称を含めると4レース。そのうち、史上2頭目の三冠馬を記念して創設されたのがシンザン記念である。 かつては、お世辞にも後のGIに繋がるレースとはいえなかったものの、1997年にシーキングザパールが勝利してから大きく変化。後のGI馬はもちろんダービー馬まで輩出し、2010年代に入ると三冠馬が3...
レース回顧の記事一覧
中山金杯とともに、中央競馬の開幕を告げる京都金杯。京都競馬場で改修工事が行なわれているため、2023年も中京競馬場での開催となった。 「一年の計は金杯にあり」という格言のとおり、関係者はもちろんのこと、競馬ファンにとっても重要な意味を持つレース。とりわけ、馬券ファンにとっては年明け最初の重賞ということもあり、GI並みに...
中央競馬の掉尾を飾るホープフルSは、クラシックの登竜門ともいえるレース。前身にあたるラジオたんぱ杯2歳Sから、両手では収まりきらないほどのGI馬を輩出してきた。 翌年のクラシックを占う上でも、最重要といえるこの一戦。2022年は、レース史上初めて18頭が顔を揃え、前走1着馬が12頭出走するのもレース史上最多。混戦ながら...
中央競馬の総決算であり、国民的行事といっても過言ではない有馬記念。世界で最も馬券が売れるレースの一つであり、中でもサクラローレルが勝った1996年の有馬記念は、875億円の売上げをマークしてギネス世界記録に認定されている。 普段は馬券を買わない人でも、このレースだけは買うという人も多いだろう。それこそが、有馬記念が国民...
90年代半ばからホープフルS(前身のラジオたんぱ杯2歳Sも含む)がクラシックの登竜門となり、どちらかといえば、2歳マイル王決定戦となった朝日杯フューチュリティS。ところが、2021年の当レースは、掲示板に載った5頭中4頭が1年以内にGIを制覇。そのうち2頭がクラシックを勝利するなど、2歳GI史上最高レベルの一戦だったと...
JRAのダート重賞を締めくくるカペラS。意外にも、ダート1200mで行なわれるJRA重賞はカペラSのみだが、この路線の頂点に位置するJBCスプリントとは密接な関係にある。 というのも、直近7年のJBCスプリント勝ち馬のうち、6頭が過去カペラSに出走。直近でも、2021年のカペラSを勝ったダンシングプリンス、2着リュウノ...
2016年の凱旋門賞といえば、JRAが初めて海外競馬の馬券を発売したレースだが、欧米やドバイのレースを中心に馬券が発売されるのも、今や当たり前となった。 これらの地域は日本との時差が大きく、国内のレースと発走時刻が重なることはないが、日本との時差が1~2時間しかない香港やオーストラリアは、いささか話が違ってくる。とりわ...
ワールドカップが開幕しておよそ1週間。残念ながら、開催国カタールの1次リーグ敗退が早々に決まってしまったが、日本、イラン、サウジアラビアなどのアジア勢が、ヨーロッパや南米の強豪を続々と撃破している。 今まで以上に実力が拮抗していることはもちろんのこと、ヨーロッパの各国リーグはシーズンまっただ中。それを中断して開催される...
毎年、クラシック戦線に向けて重要な役割を占める2歳重賞。その中でもひときわ有力馬を輩出している名物レースが、東京スポーツ杯2歳Sである。東京芝1800で行われるG2競走だが、G3時代含め、その勝ち馬には歴代の名馬クラスが名を連ねている。G1を勝った馬だけに絞って名を挙げても、キングヘイロー、アドマイヤコジーン、アドマイ...
過去2年、この路線の絶対的存在であったグランアレグリアがマイルCS連覇を達成。感動的な走りで引退の花道を飾ってから、早1年が経過した。 その後、ソングラインが安田記念を制したものの、1着から17着が1秒以内に収まるという歴史的大接戦に。そのため、この路線は依然として混迷を極めており、2022年のマイルCSは、レース名ど...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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