東日本大震災から10年の時が過ぎた。震災後に初めて行われたG1は、高松宮記念だった。僕はこのレースを、ひとり小倉競馬場で観戦していた。 あの日、ロッテ浦和球場で被災した僕は、野球観戦仲間を励まし支えあい、ロッテ浦和球場から三郷市のつくばエクスプレス三郷中央駅まで歩き詰めた。そして友人の対応に救われつつ、翌日未明に千葉県...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
「オーホホホ!!!」高らかに笑う"キング"こと、キングヘイロー。 周りにはお嬢様と呼ばれる彼女はとても自信家ですが、負けず嫌いな彼女。 そんな負けず嫌いな彼女のモデル馬のキングヘイローはいったいどんな競走馬だったのか?史実を基に紐解いていきます。 ウマ娘キングヘイローの目標レース ジュニア級メイクデビューに出走 キング...
「ぼくは、帰ってきました」その一言に、涙が出たのを今でも思い出す。 衝撃が走った日 「……最大震度は7……特に東北地方の被害は甚大であり……付近の方々は津波の恐れがありますので厳重に注意して下さい……」 あの日、我々から「日常」を奪っていった最悪の日。2011年3月11日、東日本大震災。全国に多大な被害を負わせ、死者、...
時は2016年──短距離の絶対王者・ロードカナロアが高松宮記念を制覇した3年後。名馬サクラバクシンオーが残した最後のトップスプリンターが、短距離界を平定する。彗星のごとく現れ、瞬く間に短距離界のトップに君臨した王者、ビッグアーサー。 その名に恥じぬ、伝説の現役時代を歩んだ馬であった。 「王」から「王」へ。国内スピード王...
短距離戦「高松宮記念」。 秋のスプリンターズステークスと合わせて、短距離界の頂点を決める戦いとしてこれまで様々な"電撃戦"が繰り広げられてきた。重馬場でのパワー勝負、上り馬のG1制覇、海外からの刺客など、どのレースも印象深く私たちの心に刻まれている。しかし、そんな日本のスプリント決戦を語るうえで、欠かせない1頭の優駿が...
デビュー前から期待の良血と噂されていた評判馬が、実際にデビュー戦を勝利して「この馬は、間違いなく将来GⅠを勝ちそうだな」と思った経験は、きっと多くの競馬ファンが持っているだろう。 近年でいえば、サートゥルナーリアのデビュー戦を見た人の多くは、すぐにそう思ったに違いない。なにせ、父は史上最強クラスのスプリンターと言われた...
『長距離競馬』は、近年の競走形態の短距離化に伴って、その重要性が薄くなりつつある。 デルタブルース、ジャガーメイル、マイネルキッツ、ビートブラック、ビッグウィーク……。これらの馬はGⅠ競走を制覇しながら、ただ1シーズンすら種牡馬として繋養されることはなかった馬たちだ。 今ではクラシック競走の最終戦である3000m級の競...
「……ディヴァインライト抜けてくる! 大外からキングヘイロー! キングヘイローだ! キングヘイローが撫で切った! 遂に悲願のG1制覇です!」 2000年、高松宮記念。己の血統の偉大さを、いくつもの敗北を乗り越え証明した良血馬、キングヘイロー。 クビ差2着に、内から抜け出し、競り合いを制していたディヴァインライト。鞍上は...
2005年10月30日。この日の東京競馬場で行われたメインレース、天皇賞秋(G1)で、波乱が起きた。勝ったのは「牝馬の松永」と呼ばれた名手を背にした、14番人気(単勝75.8倍)の大穴。勝ち馬は、ヘヴンリーロマンスという牝馬だった。 戦後初めての天覧競馬となったこのレースの後、松永はヘヴンリーロマンスをメインスタンドへ...
ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』が2021年2月24日にリリースされた。競馬ファン以外からも大反響で、連日SNSのトレンドには「#ウマ娘」がランクイン。まさに2021年の大ヒットアプリとして順調な滑り出しをみせている。 今回は、『ウマ娘』声優陣に、実際に『ウマ娘 プリティーダービー』をテストプレイし...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]復活と希望の勝利!北村友一騎手とクロワデュノールがホープフルSを制覇~2024年・ホープフルS~
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[重賞回顧]いざ、新時代へ! 復活を遂げたレガレイラが偉業を達成~2024年・有馬記念~
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[重賞回顧]ニュースター誕生! 見惚れるほどの圧勝劇~2024年・朝日杯フューチュリティステークス~
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~