「名勝負」を語る 地方移籍で花開いた良血馬ラーゴブルー。 マリーンCで掴んだビッグタイトル 2026年9月30日 父ハーツクライ、母ベネンシアドール。ラーゴブルーは紛れもない「良血馬」だ。 半姉はオークス3着で、ジャパンCと宝塚記念で2着に入ったデニムアンドルビー。1つ下の弟にはクラシック候補に挙がったキタノコマンドールがいる。活躍が約束された血統。そう言っても過言ではないだろう。 ラーゴブルーが生を受けたとき、姉のデニムアンドル... 中川兼人
「名馬」を語る 岡田繁幸さんが発掘した外国産馬 - マイネルラヴがここ一番で発揮した渾身の一撃 2026年9月29日 一人の情熱溢れる男がこの世を去ってから5年。2026年には、男が人生を注いだ一口会員クラブの最後の募集が行われた。 故・岡田繁幸さん(享年71歳)が創設した「サラブレッドクラブ・ラフィアン(愛馬会法人・有限会社ラフィアンターフマンクラブ)」は、ファンドこそ運用終了まで続くものの、約40年にわたる新規募集の歴史には幕を閉... TOM
インタビュー [インタビュー]17歳馬マイネルバルビゾンがいよいよ迎えるラストラン。高知・那俄性調教師と桜井厩務員の語る想い 2026年9月26日 高知で走る17歳馬マイネルバルビゾン。 馬齢や282戦23勝という戦績だけでも圧巻だが、17歳を迎えた2026年シーズンも15戦をこなし、メンバーあがり最速の3着をはじめ実績も残しているというのも凄まじい。「バル爺」として親しまれる高知の人気馬だが、2026年9月27日、ついにラストランを迎える。 今回は、管理する那俄... 緒方きしん
「名馬」を語る 秋の6ハロンに現れる幻影 - 「メイケイエール」という名の余韻 2026年9月26日 秋競馬の開幕を告げる電撃の6ハロン、スプリンターズS。 歴代の優勝馬を振り返れば、ロードカナロアの王道、カレンチャンのしなやかさ、サクラバクシンオーの純血スプリント魂——そこには常に「完成されたスプリンター像」が立ち上がる。 しかし、このレースを彩ってきたのは、勝者だけではない。6ハロンの舞台には、時に「異端」とも呼ぶ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 「今」を歴史に刻んだ秒針 - ファインニードル 2026年9月25日 その日の競馬中継は、いつもと少し違っていた。 2017年9月10日。我が家のお茶の間には『FNS27時間テレビ』が流れていた。その年のメインテーマは、「にほんのれきし」。長時間にわたるこの特別番組では、前日の夜から様々なバラエティ企画を通して日本の歴史を振り返っていた。おそらく普段は競馬を観ないような家庭でも放送されて... ポグリエル
「名馬」を語る 新星が取った「横綱相撲」 - ピクシーナイトが勝利した2021年スプリンターズSを振り返る 2026年9月25日 「横綱相撲」という言葉がある。 文字通りに考えれば、横綱が取る相撲のことなのだろう。しかし実際には、横綱が勝った取組を何でも横綱相撲と呼ぶわけではないし、反対に横綱ではない力士の勝ち方をそう表現することもある。 相手の出方に必要以上に左右されず、堂々と自分の形に持ち込み、最後は力でねじ伏せる。そんな勝ち方に対して、「横... ムラマシ
「名勝負」を語る 「精英大師」が刻んだ開国の時 - 2005年スプリンターズS 2026年9月24日 近年は珍しくなくなった、日本馬による海外レースへの参戦や制覇という偉業。 そうした偉業が成し遂げられる以前には、「日本馬は永遠にジャパンCを勝てない」と言われていた時代があり、「世界に通用する馬づくり」を合言葉に馬産をしていた。その努力が実り、現在に繋がっているといえるのだろう。 では逆に、海外馬による日本の大レース制... 小早川 涼風
「名馬」を語る ジャンダルム - ビリーヴとの絆を信じて駆けた勇士 2026年9月20日 秋のGⅠシーズンの幕開けを告げる短距離GⅠレース。それがスプリンターズSだ。古くから『電撃の6ハロン戦』と称されてきた。 歴史あるこの賞を征した馬には、個性溢れる面々が集う。その中でも、私が書き残したいと強く思い立った馬が、ジャンダルムだった。 スイスのアルプス山脈にある難攻不落の名峰・アイガーの絶壁から名を採った彼の... 大守アロイ
それぞれの競馬愛 「柴田善臣」がいた風景 - 胸に刻まれたレースを語る 2026年9月19日 柴田善臣騎手の現役引退のニュースが駆け巡った、2026年9月15日の午後。柴田善騎手を「善臣先生」ではなく、ずっと「ヨシトミィ~」と呼び、昭和の時代から応援してきた者たちが、スマホを手に肩を落としていた。 「いつかは来ると思っていたが、とうとう来たか…」 「夏を全休して、涼しくなったら競馬場に戻ってくると思っていたのに... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 特別なこと - ワグネリアンと藤岡康太騎手 2026年9月19日 絶え間なく流れる時の中で、ふと振り返る瞬間がある。 交わされた言葉、偶然の出会い。ほんの一瞬の出来事が、後になって胸を締めつけるほど大切なものになることがある。 2018年9月23日、神戸新聞杯。 勝者、ワグネリアン。 秋の気配をはらんだ風が、仁川の空を吹き抜けた。主戦騎手の負傷という逆境を乗り越えたダービー馬と代打騎... norauma