「名勝負」を語る それは、必然の勝利。ディープ牝馬ショウナンパンドラが、強豪牡馬を撃破した日。 2021年11月28日 大学時代の私は、日本史の勉強をしながら乗馬クラブでアルバイトをして、週末には競馬場への遠征を重ねるという日々を送っていた。授業がない日は基本的に乗馬クラブか競馬場にいるという馬漬けの毎日を過ごしていたから、大学の“華”のひとつであるサークル活動には積極的に参加していなかったのである。ただし、サークルに所属していなかった... ひでまさねちか
「名勝負」を語る まつりの日、まっすぐな心で。 - 2016年ジャパンカップ・キタサンブラック 2021年11月27日 小雨が落ち、薄暗い11月のターフを緊張させている。落ち着き払った漆黒の馬体は、何者も寄せつけず、一人旅を展開していた。私は苦い顔をしながら、職場である介護施設のテレビからその様子を見つめる。 2016年、ジャパンカップ。 鞍上は、レースを完全に支配していた。 「武豊?」 競馬とは無縁であるマダムたちも、続々とテレビの前... 吉田 梓
「名馬」を語る シュヴァルグラン~偉大な馬に導かれて~ 2021年11月26日 「一番好きな競走馬は?」と問われると、私はとても答えに迷う。私の人生を彩ってくれた競走馬は、一頭だけではない。大切な存在である競走馬たちに順番をつけることに、なんとなく違和感を覚えてしまう。けれど、もし「一番感謝をしている競走馬は?」と問われたら、私は迷わず彼の名を口にする。 シュヴァルグラン。彼は偉大なる名馬にして、... あさい(だしまき)
「名馬」を語る "アザトカワイイ"最強牝馬、アーモンドアイを振り返る。 2021年11月25日 「名は体を表す」という格言があるが、アーモンドアイはまさにその言葉を地で行くような馬だったと思う。 そもそもアーモンドアイという馬名の意味は目の形のこと。アーモンドのように切れ長でシャープな目頭・目尻の瞳を指し、いわゆる美人に多い瞳の形とされている。要するにアーモンドアイはその名が付けられるくらいに幼いころから美人な馬... 福嶌 弘
インタビュー [インタビュー]岩手の馬スポット、馬っこパーク・いわてが考える、引退馬支援 2021年11月23日 岩手県の中心地、盛岡。 競馬ファンにとっては、盛岡競馬場がある場所として有名なスポットであるが、それだけではなく「チャグチャグ馬コ」という、馬に色とりどりの鈴や衣装を身に着け街中を行進する伝統行事も執り行われている、いわば「馬どころ」でもある。 そんな盛岡市から車を20分から30分走らせ、隣の滝沢市に向かうと、ひとつの... 小早川 涼風
インタビュー [インタビュー]セッカチセージ、エエカゲンニセイジ…ファンに愛された馬たちに囲まれた松田整二オーナーが語る、我が競馬人生。 2021年11月21日 馬名にセッカチセージやエエカゲンニセイジなど”セイジ”の冠号を持つ松田整二オーナー。札幌市で眼科医をされていましたが、現在は引退しセカンドライフを送られています。今回は、馬産地・北海道ならではのオーナーライフと、愛馬を家族のように大切する精神の源を語って頂きました。 G1出走を叶えた、初めての愛馬。セッカチセージとの出... 川原 恵子
「名勝負」を語る 大団円を迎えた、奇跡のベテラン馬カンパニー。 - 2009年・マイルチャンピオンシップに寄せて 2021年11月21日 「大団円」という言葉がある。演劇や小説について使用される言葉で、それらがめでたく収まる場面について指すものだ。だが、この言葉は、本の枠を飛び越えて芸能人やスポーツ選手、競走馬の引退の際に使われることもしばしばある。競走馬の引退に絞れば、アーモンドアイやキタサンブラックなどがその例に当てはまるのだろうか。 今回は、長年に... 鳥野 紗々実
写真で楽しむ競馬 [写真]3連覇を狙うデュランダルvs新進気鋭の素質馬たち。当時のパドック写真で振り返る、2005年マイルチャンピオンシップ。 2021年11月21日 2005年のマイルチャンピオンシップは、2003年・2004年と当時2連覇中であったデュランダルが3連覇達成するかどうかに注目が集まっていました。オッズもその注目が反映される形で、単勝オッズ1.5倍。断然の1番人気となっていました。 2004年マイルチャンピオンシップ優勝時のデュランダル 今回は、王者・デュランダルを中... ふわ まさあき
「名馬」を語る アグネスデジタルは、何故挑戦し、勝つ事が出来たのか…。稀代の「二刀流」馬を支えた底力を考える。 2021年11月15日 大谷選手の活躍で、現在は二刀流という言葉がスポーツの世界でも使われるようになりましたが、今から二十年前に競馬の世界で二刀流という言葉がぴったりと当てはまる馬がいました。 その馬の名は、アグネスデジタル。 『ウマ娘』でもキャラクター化しているため、若い世代の方々にも名前を知られている名馬です。 父Crafty Prosp... わらび餅
競馬と「エンタメ」 ウマ娘 [ウマ娘]理想を追い求めるウマ娘! ウマ娘エアグルーヴと、史実馬エアグルーヴ。 2021年11月14日 「鍛え、育て、そして先導する! 敬愛する母の如く」 女帝──この2文字がトレセン学園で一番似合うウマ娘、エアグルーヴ。彼女はある理想を追い求めて、日々副会長としての職務と、トレーニングに励んでいます。 母は数々の偉業を成し遂げたウマ娘で、後進をも育成し、理想を示してくれた存在。その薫陶を受け、自分も母のような存在になり... スオミアッキ